TVでは連日アメリカロサンゼルスの山火事のニュースを伝えている。 火事発生からすでに一週間以上が経過しているが、未だに続いていて、鎮火する気配もない状態が続く。 山火事と言いながら、住宅街の家屋や施設なども大規模で焼失しているし、それに伴って、インフラなども完全に消滅している。
死者も24人と発表されているが、おそらく、それ以上だろう。 ロサンゼルスは所謂、セレブ達が多く住む州でもあり、あのビバリーヒルズやパシフィック・パリセーズ などの高級住宅街なども壊滅状態だ。
それでも、火災保険や損害保険などに加入している住民が少ないと言われている。 これは、この地域が火災被害に遭遇可能性が高い事で、保険会社はほとんどこの地域の住宅に対する加入を拒む傾向が強いと言う話。
もちろん、ほとんどは高級住宅街で、その住民は所謂、富裕層なので、すぐにでも立て直す事も難しくないのかもしれないが。
それでも、立て直すにしても、インフラや、道路などを現状に戻すには国や州などの援助が無い限り無理だろう。
もちろん、全ての住民がそんな余裕がある人達とも限らないし、どうする事も出来ない人も少なくないだろうが。
しかも、家に残されていた思い出や、貴重品、家族にとっては大切な物も全て失う事の悲しみや悔しさ、怒りすらあるだろう。
しかし、これは人災ではなく、あくまでも自然災害であるので、憤りを癒す事はできそうにない。
さて、今日は昼前にお寺に行く。 母親の17回忌の法事である。 私夫婦、私の姉夫婦の列席で行われて、久しぶりに集まる機会になった。 私は2か月前にはホテルで一緒に泊まって、温泉に入り、食事をして過ごしたが、妻は一緒ではなかったので、久しぶりに会う機会だ。
法事が終わってからは昼ご飯を一緒に食べる。 寺から車で5分程度の場所にある料理店に予約してあるので、そこで一緒に過ごす事になっている。
その時には私は酒も飲むことにしているので、今日は夜のバイトもないし、朝のバイトもないし、明日も終日休みなので、ちょっと気持ちも楽である。
まっ、そんな訳で、今日はギター練習もあまりしっかりとは出来ないだろうか。 それでも、まだ出かけるまでには時間もあるし、今はギター講座の課題曲もとても楽しく練習することも出来ているので、出かける前までは練習しようと思う。
ギター講座の課題曲をいつも3曲程度を同時に練習することにしていて、もちろん、直近の1曲は当然だが、その次の2曲も練習していて、動画(主にYouTube)でしっかりとプロの演奏を聴き、運指だけでなく、曲の表現や、音色、テンポ、強弱の印象などを意識している。 譜面だけではなかなか曲の印象や、曲自体のリズムなども理解できないので、どうしてもプロの演奏に頼ることになる。 私のようにまだまだ初心者レベルから少し卒業して、やっと中級レベルの曲が弾けるようになった程度だ。 なので、譜面を見ただけではなかなかその曲を演奏することは難しいし、ましてや、曲の表現などと言えるような所謂、芸術的な演奏などは簡単ではない。 それでも、プロの演奏を何度も聴き、その綺麗な表現が出来るように意識して練習することはとても有意義なことである。 しかも、そうした、プロの演奏に近づき、さらに、自分の表現も加味できるならそれは自分自身の表現になるのではないか。
誰でも最初は模倣から始まる。 それはどんな芸術でも同じで、好きな作家や演奏家の表現やスタイルを真似する事から始まるのである。 そうした表現を繰り返し、自分の意志を加味する作業を続けることで、独自のスタイルや表現が現れるのである。
所謂、天才と言われる芸術家ですら、当初は誰かの模倣から始まるのである。 あのピカソやマチスや、モネやルノワールも、やはり最初は模倣、あるいは、絵画の基礎的な修練に徹している。 これは絵画に限らず、音楽でも同等だ。 自分が好きな演奏家の表現やスタイル、爪弾き、音色などを自分の物にするために練習するのだろう。 そうした事を継続して、さらに自分がどのように感じ、どのように表現するのかを模索する事で、自分独自の演奏に近づくのである。
なので、私は最初から動画や音源でプロの模範的な演奏を聴いたり、見たりすることには否は無い。 人によっては、最初は譜面だけで自分で演奏する事が大切だ・・・という人もいるが、もちろん、それも大切な作業だろうが、それは、運指や音色やテンポや曲調を覚える事が目的だろう。 しかし、いかに綺麗で、印象的で、魅了する演奏にするかは、どうしても自分の技量だけでは自分以上の物を求める事は難しい。
なので、私は最初からプロの演奏を聴き、何よりも最初はその演奏と同じ程度には弾ける様になりたいと思うし、譜面の譜読みはそのプロの演奏を思い出しながら1音毎に丁寧に理解している。 最後は自分が出来る可能な運指を考えるし、どこまで納得出来る音色で弾けるのか、自分のギターと自分の爪弾きでどの程度まで綺麗な音色で、流暢に演奏できるのかを目指すのだ。
どんな楽器でも、特にギターやバイオリンなどの木製の楽器は、個体差があり、音色や弾きやすさなども演奏には大きな関係もあるし、音色は楽器だけでなく、爪の形や指の形、弦をタッチするタイミングやどの程度の力加減で・・などと、とても繊細な要素が大きい。
なので、どれほどプロの演奏を目指しても、同じ音色を出す事は不可能だ。 逆に言えば、自分の特性はすでに持っていて、どんなに真似しても決して真似ではなくなる。
さて、これまでも練習してきて、やっぱり、最高の演奏を多く聴く事はとても大切だと実感している。 プロの演奏家は幼い時から多くの演奏家の曲を大量に聞き続けている。 そうして、所謂、良い耳を持つことが出来るし、音感やその他の音楽的な要素をしっかりと身に着けている。
なので、模範演奏はしっかりと何度も繰り返して聞きづつける事はとても良い練習でもある。 ひたすら弾くだけではなく、素敵な演奏をしっかりと記憶することも練習であると思っている。