シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

伏見稲荷

2009年09月05日 | グルメ・他
採血検査の日で早朝より滝井の関西医大まで行く。
採血だけなのですぐに終わり、見たい映画もないので伏見稲荷に詣でてみた。
滝井駅で普通に乗り守口市駅で準急に乗り換え、枚方市駅で特急に、丹波橋駅で再び普通に乗り伏見稲荷駅へ。
電車は芸術的ともいえるダイヤで待ち時間はなくすべて接続されていた。
伏見稲荷は久しぶりの訪問で、以前は初詣で訪れ、その時は骨董市などが開かれていて骨董品のグラスを買った記憶がある。
今日はそのような縁日はなく、初めて千本鳥居をくぐって山頂まで上った。
名前以上に鳥居の数はあり、ツクツクホウシの声を聞きながら、ひざをガクガクさせながらあえぎあえぎ階段を上っていく。
外国人観光客の姿もチラホラ見えて流石に全国のお稲荷さんの総本宮だけのことはある。

下って来ると11:30。
参道の途中にある食事どころ「祢ざめ家」で昼食。
こちらは豊臣秀吉が早朝に詣でた時に、朝早くから店をお開けていて美味しい焼き鳥をだしたのでこの屋号を頂いたと何かのテレビ番組で聞いたことがある。
秀吉の正室である北政所(ねね)の一字をもらったとも聞く。
汗だくで店に入ったので、まずはビールで喉を潤す。
肴は焼き鳥(一羽700円)。
いまはスズメはなくてウズラであった(スズメだと420円)。
スズメこそ一年中いそうなものであるが、お店の方にうかがうと「すずめは中国からの輸入品で、中国餃子問題から全面輸入禁止になっていて、国産は11月から2月までが狩猟解禁期間なので今はない」とのことだった。
農薬一杯の穀類を食べているスズメなら食べたくはないなと納得する。
スズメの焼き鳥は以前両国で食べたことがあるが、その骨っぽさからみるとウズラは幾分肉が多いような気がした。
稲荷大社は農耕の神様なので、米をついばむスズメは食べても良いのだと聞いたこともある。
さて「祢ざめ家」では秘伝のタレがあり、それで焼き鳥を焼いていて、さらに鰻丼にも使われているというので鰻丼も注文する。
上か並かを聞かれたので、ここまで来たのだからと上にしたが、その差はウナギの量の差だったような気がする。
さらに、ここまで来たついでにと伏見の酒「菊正宗」も注文。
書物を読みながらのんびりする。
いつもの通り一番長居した客となったが、案外と狭い店内を観察しているだけでも楽しかった。
外人客もいれば若いカップルや、老夫婦もおられ、おかみさんの「おすきな席に掛けておくれやす」という京ことばが心地よかった。

同じく参道に「陶芸館靖山窯」という加藤清和氏の作品を扱うお店を発見。
清水焼とは思えない作風であった。
志野と萩を合わせたような釉薬が掛っており気に入った作品もあった。
値段も湯呑(ビアグラスにもなる)が10,000~50,000円と手ごろだった。
お店のご主人としばし歓談。
買い求めたかったが、近日にお宮参りのお祝いをしなければいけないので今日は買い求めなかった。
充実した一日ではあったが、随分と疲れた一日でもあった。
コメント (1)
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