運動会明けの日曜日、娘夫婦がレンターカーを借りて、鎌倉まで連れて行ってくれた。
鎌倉時代、幕府に一大事が起きると諸国の武士たちは鎌倉へ招集され、武士は「いざ鎌倉」と馳せ参じなくてはならなかった。
今では、一大事が起こった、さ大変だあという気持ちを込めて使う言葉となっている。
したがって「いざ鎌倉だ。鎌倉旅行を満喫しよう」などとは誤用だと思うが、気分的にはまさに「いざ鎌倉」だった。
孫たちと乗り合わせた車内は賑やかそのもで私も童心に帰れた。
鎌倉はどの道も道幅が狭く、わき道にそれると車がすれ違うのも一苦労である。
由比ガ浜の海岸沿いの道は大渋滞だ。
昼時となって人気のカレーショップに立ち寄るが、そこでの昼食は鎌倉訪問の目的の一つでもあった。
お店の名は「珊瑚礁」と言って、開店前だというのにかなりの人の行列ができていた。

オープンテラスがあり、店内はテーブル席の他にカウンター席があり、厨房の作業がカウンター越しに見学できる。
孫のKなどはそれに興味があったのかカウンター席を所望した。
私は「シーフードカレー」を注文。

これは美味かった!
久しぶりにカレーを食べたという気がした。
それぞれのカレーを取り分けて試食してみたがどのカレーも美味で、この店が人気になるのも納得の味だった。
江ノ電に乗って見たかったが、車で来ていることもあったし、通過する電車は満員で、とてもゆったりと風情を楽しむ状況でもなさそうだった。
それでも江ノ電の雰囲気をと希望したら、「最後から二番目の恋」というテレビドラマでよく出てきたという「極楽寺駅」に連れて行ってくれた。

廻りには何もないローカル駅だが、小さな駅舎に趣があった。
孫たちもいたので由比ガ浜海岸で遊ぶ。

浜辺は早くも甲羅干しをする人たちも出現している。
小学2年生のYとKは波と戯れ、服もびしょびしょである。
さすがに母親は着替えの服を持参してきていた。
下の子は砂のお山を作って遊ぶのが精一杯。
日差しと風が心地よかった。
海岸線を走ると、沖合ではウインドサーフィン、ヨット、サーフィンやらを楽しむ姿も見受けられ、江の島はその姿を遠望することが出来た。
鎌倉の大仏にも立ち寄り、鶴岡八幡宮も遠目に見ることが出来、パワースポットと言われている「銭洗弁財天宇賀福神社」を参詣した。
日曜日で車は乗り入れられず、義息と下のチビが車番をし、我々は徒歩で向かった。
ところが、行けども行けども坂道で、まさか山頂にあるのではとの不安も湧いてきたのだった。
へばりそうになったところで、やっと神社に到着。
ここは、お金を洗うと何倍にも増えて戻ってくるといわれる霊水「銭洗水」が湧く神社である。
銭洗水は境内の洞窟(奥宮)で湧き出ていて、私もザルに小銭を入れて洗った。
家人は千円札を洗っていたが、一万円札や五千円札を洗っておられる方もいた。

はたして増えて戻ってくるかどうか?
帰りがけにジェラートを食べるために、小町通り脇にある「ジェラテリア・イル・ブリガンテ」に行ったのだが、こちらも人気点とあってか、本日分売り切れの張り紙。
後ろ髪惹かれる思いだったが帰路に就く。
帰宅途中、話題の店というラーメン屋で食べた「豚骨ラーメン」が美味かった。
あ~、喰った、喰ったと思わず言葉が出る一日だった。