久方ぶりの撮影会で奈良の室生寺に仲間3人で出かけた。
石楠花(しゃくなげ)の季節も過ぎ、ゴールデンウィークも終わったので人出はあまりない。
近鉄の室生口大野駅からは7Kmの距離であるのでバス停に行くと、1時間に1本で次のバスには30分以上もあるのでタクシー乗り場へ。
運転手さんに聞くと2,280円で行けるそうだ。
420円のバス代と比較して、待つことを思えばとタクシーに乗る。
運転手さんは客の少なさもあって観光タクシーのごとく途中で停車して観光案内をしてくれる。
そのため言っていた2,280円を超過しそうになり「あかん、オーバーしそうや。メーター倒しとこ」と言ってメーターを2,280円で倒してくれた。
室生寺と言えば五重塔であるが、行ってみると話に聞く通り本当に小さな塔である。
金堂内陣では御本尊の御開帳がなされていた。
御本尊の釈迦如来を中心に薬師如来、地蔵菩薩、文殊菩薩、十一面観音の各像が並んでいて前には十二神将像が並んでいた。
奥には大日如来ともう一体あった。
平安初期の作らしいが、この時代の特徴なのか全体的にふっくらしていて、納衣などはシンプルな造りであったが、一木造りの重厚感があってなかなかの迫力であった。
薬師如来がトレードマークの薬壺を持っていなかったのはどうしたことだろう?
昼食は土門拳も逗留したという太鼓橋のたもとにある橋本屋でとる。
インターネットで見ても食事処はここしかないような記事が多いがそんなことはなくて散策すれば何軒かあった。
くだんの橋本屋はそれが売りなのか土門拳の写真を飾っていたが、トイレに行く廊下には円地文子、瀬戸内晴美さんの師弟コンビの色紙もあって、文化人もたびたび訪れていたらしい。
もっとも、室生寺にお参りするにはこの店(宿)の前を通るしかなく、そのこともあったのだと思う。
料理は山菜料理で上、中、下と3種類。
ベースが2,000円(税込2,100円)その上が2,500円(2,625円)、さらに3,000円(3,150円)となる。
何が違うのかと聞くと、中は(そんな無粋な区別ではなく忘れてしまったが、ちゃんとネーミングされていた)ベースに胡麻豆腐と木の芽あえが付き、上はさらにあまごの甘露煮が付くという。
あまごが食べたくて上にした(たしか、上はしゃくなげというネーミングだった)。
ところでこの値段格差を考えると、胡麻豆腐と木の芽あえは500円ということになるので、1品あたり250円となり「まあ、そんなものかな」という印象。
理屈からいくとあまごが500円と言うことになるのだが、注目すべきは木の芽あえがなくなっていることである。
だとすれば計算上あまごは750円ということになる。
「う~ん…」
帰りはバスにして大野寺で途中下車。
対岸の岸壁に彫られた磨崖仏を見学する。
ポカポカ陽気に宇陀川のせせらぎが心地よく何とも言えぬ極楽気分である。
だけどその昔は女性たちが自らの足だけで遠くからお参りに来たのだとおもうと、其の一途な願いと、そうまでしても仏にすがった人々のことおもうと胸に迫りくるものがあった。
最近はそのような想像が巨大化して、その結果その世界に入り込んでしまって涙もろくなった私である。
石楠花(しゃくなげ)の季節も過ぎ、ゴールデンウィークも終わったので人出はあまりない。
近鉄の室生口大野駅からは7Kmの距離であるのでバス停に行くと、1時間に1本で次のバスには30分以上もあるのでタクシー乗り場へ。
運転手さんに聞くと2,280円で行けるそうだ。
420円のバス代と比較して、待つことを思えばとタクシーに乗る。
運転手さんは客の少なさもあって観光タクシーのごとく途中で停車して観光案内をしてくれる。
そのため言っていた2,280円を超過しそうになり「あかん、オーバーしそうや。メーター倒しとこ」と言ってメーターを2,280円で倒してくれた。
室生寺と言えば五重塔であるが、行ってみると話に聞く通り本当に小さな塔である。
金堂内陣では御本尊の御開帳がなされていた。
御本尊の釈迦如来を中心に薬師如来、地蔵菩薩、文殊菩薩、十一面観音の各像が並んでいて前には十二神将像が並んでいた。
奥には大日如来ともう一体あった。
平安初期の作らしいが、この時代の特徴なのか全体的にふっくらしていて、納衣などはシンプルな造りであったが、一木造りの重厚感があってなかなかの迫力であった。
薬師如来がトレードマークの薬壺を持っていなかったのはどうしたことだろう?
昼食は土門拳も逗留したという太鼓橋のたもとにある橋本屋でとる。
インターネットで見ても食事処はここしかないような記事が多いがそんなことはなくて散策すれば何軒かあった。
くだんの橋本屋はそれが売りなのか土門拳の写真を飾っていたが、トイレに行く廊下には円地文子、瀬戸内晴美さんの師弟コンビの色紙もあって、文化人もたびたび訪れていたらしい。
もっとも、室生寺にお参りするにはこの店(宿)の前を通るしかなく、そのこともあったのだと思う。
料理は山菜料理で上、中、下と3種類。
ベースが2,000円(税込2,100円)その上が2,500円(2,625円)、さらに3,000円(3,150円)となる。
何が違うのかと聞くと、中は(そんな無粋な区別ではなく忘れてしまったが、ちゃんとネーミングされていた)ベースに胡麻豆腐と木の芽あえが付き、上はさらにあまごの甘露煮が付くという。
あまごが食べたくて上にした(たしか、上はしゃくなげというネーミングだった)。
ところでこの値段格差を考えると、胡麻豆腐と木の芽あえは500円ということになるので、1品あたり250円となり「まあ、そんなものかな」という印象。
理屈からいくとあまごが500円と言うことになるのだが、注目すべきは木の芽あえがなくなっていることである。
だとすれば計算上あまごは750円ということになる。
「う~ん…」
帰りはバスにして大野寺で途中下車。
対岸の岸壁に彫られた磨崖仏を見学する。
ポカポカ陽気に宇陀川のせせらぎが心地よく何とも言えぬ極楽気分である。
だけどその昔は女性たちが自らの足だけで遠くからお参りに来たのだとおもうと、其の一途な願いと、そうまでしても仏にすがった人々のことおもうと胸に迫りくるものがあった。
最近はそのような想像が巨大化して、その結果その世界に入り込んでしまって涙もろくなった私である。