英語で人生修行していこう!

50代で塾講師
独学で英語の上級をめざしています

軸を作ろう

2012-12-27 08:49:56 | TIME reading
『攻略リスニング』のご存知柴原先生が来月号1月号の「講師からのごあいさつ」で
こう述べている;
 今まで手を出してきた勉強は継続しつつ、その中で「どんなときでも、最低これだけはやる」という軸をつくってください。<中略>努力を錐のように一点に集中して、壁を破るのです。

そうっかぁ。
私の場合はなんだろうか?と考えてみた。
あぁぁ~、好きなものだけ、そしてちょっと辛いことを継続させよう!

まずは、NHK語学講座2講座、実践ビジネスとこの攻略リスニング。
そしてTIMEを1週間でできるだけ読破することかな。

最低これだけということで気をつけなくちゃいけないのは
決して欲張らないことだということも胆に銘じなくちゃいけない。
計画倒れになったり、自分を責めてもなにも生まれない。

英検や他の資格試験を目標にして、それを最終目標にするのはちょっと危険だと思う。
というのも、私もかなり凹んだのだけど、
何回受験しても余裕で8~90%以上を
得点できればその試験をクリアーしたと言えるだろう。

私のようにギリギリ低空飛行でパスしたようなタイプでは
ちょっと気恥ずかしいのが本音ですわ。
まだ修行中の身であり、上級の森につづくドアを開けただけという気がする。

その森はとても広くて、自分がどこに向かっているのか
さっぱりわけがわからないままというのが私の状況。

そんな折、柴原先生(実ビジよりこっちのほうが難)のこの言葉になるほど~♪と
自分が行くべき道を教えられたように思いました。

上級レベルになったあとは、自分で進む行程表を作成しなくちゃ
誰も指し示してくれないということかな。

私が慶應通信でレポートの書き方がよくわからない時に
手当たり次第に読み漁ったハウツー本にこの感覚と同じ文句を見たのです。
それは「学習」と「学問」のちがい。

高校までの、そして検定試験などを視野に入れた学びは「学習」。
大学などのレポートや論文、そして検定後の学びは「学問」ということかな?
習って学ぶから、自分に問いただしてそれから学ぶ。
思考を深めるというところが、学習から学問への転換点かもしれない。

話はかわって・・・・。
今月22日に楽しみに封切りを待っていた映画を観てきました。
全編ほぼ英語の歌で占められている「レミゼラブル」。
主役級の男性二人はオーストラリア人(ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ)。
ほぼ3時間にわたるミュージカル映画でした。

私の一番のお気に入りは若者が当時のフランス政府に闘いを挑む時に歌う曲、
『民衆の歌』










今年の傑作だなぁ~映画を見たなぁって思いました。

♪あなたなら どうする♪

2012-12-23 11:41:31 | TIME reading
と、まぁ、冗談じゃない記事が今週の最新TIMEのカバーストーリーでした。

'Want to know my future?'/ New genetic tests can point to risks
-but not always a cure

34ページから始まる今回の記事には生命倫理(bioethics)の新たな規範づくりがどうしても必要になりそうな内容でいっぱい!

というのも、現在なら約7500ドルかかるスプーン一杯ほどの血液検査で判明する
何百種類のその個人の病気の発生時期が、
検査した研究者や医師の主観に基づいて告知する範囲を決めることになっているから。

遺伝カウンセラーってご存知でしたか??
もうある一定以上のお金持ちなら、自分とその子どもたちの将来に発病する病名とその時期がある程度正確にわかるのです。
だからその件についてどうするのか、相談する係りの人のことを指します。

何もかも知りたい。
ウソが一番罪悪だという米国人の国民性を表していると思いませんか?

良いほうに解釈するなら、発症するにちがいない病気を遅らせることができる。
たとえば心臓病とか、糖尿病とか、肥満(これも遺伝病に含む)とか。
喫煙をやめる、暴飲暴食を減らす、規則正しい生活を送るなど・・・・。

問題は、これが悪用されるとどうなるか。
もの凄い個人情報になりますぞ!

この記事によれば、人間の遺伝子は23組のDNAから成っているのです。
一つが父親、もう一つが母親からのもの。
その組にそれぞれ番号をつけ、百科辞典になぞらえると分かりやすい、と
TIMEの記事は、38~9ぺージにかけて図にしてあります。

その中の1巻のどこの文章に誤字脱字(ミススペル)があるかで
何歳でどんな病気が発症するかわかるということだそうです。

あと数年すると、妊娠判定薬のように
薬局で簡単に自分の血液をある器具に一滴たらすだけで
自分の運命が予測できるようになるでしょう。
もうすぐ近未来のことだと思うな。
どうですか?知りたいですか??

生命保険会社などは、的確に顧客のリスクヘッジが可能になるでしょう。
そして怖いのは、後天的に事故などで障害者になる場合を除いて
遺伝的なハンディをもった赤ちゃんが産まれなくなるということになる。
つまり妊娠前期で胎児を中絶を希望する若い女性が増えることに繋がるでしょう。

うぅぅぅ~む。
もちろん親になるなら、健康な赤ちゃんであって欲しいと願う。
でも、ここが基準になり、それでも産むという選択をした親に
社会から「エゴだ!やめろ」とバッシングを受けたりするようになるのじゃないかな?

もう一つは60代以降に難治性の病気、アルツハイマーやパーキンソン病などに罹るということがわかった時点で
自殺者が増えるのじゃないかなという恐れです。
それを抱えながら生きていけるほど強い人ばかりじゃないでしょう?

科学が人間に恩恵をもたらすとばかり言い切れないことが、
今回のTIMEの記事ではわかることになりました。

人間の精神って簡単にウツになったりするんですわ。
亡母があっという間に60歳初頭からウツ→廃人同様になりましたもの。
なので、肉体と精神、このどちらもとても危うく壊れやすいものだと
常々認識を新たにせねばと思いました。

数字やそれに伴う結果などは、その人を総合的に判断するためのものではない。
でもそれがあまりに簡単にその人自身をすべて計ってしまう尺度に使われますよね?
これが私もいつも自分の塾生の皆さんに
自問しながら自戒しつつ、
人間を全体で見るための大切なことだと思っています。
差別は人の心の恐怖が作り出すものだと思うからです。

また歩き出そう

2012-11-28 09:22:47 | TIME reading
やっと元通りの日常が戻りつつあります。

9月から1級の試験直前対策として自分の中の計画を実行するべく
NHKラジオ英語講座は実ビジだけ集中して聴くのみ。
攻略リスのほうはテキストとCDを溜め込んでいました。

やっと1級の呪縛から合格ということで開放されて
なんと9月号からやり直しをしているところです。
昨日10月号まで消化。
今日から11月号に入ります。

これがリスニングがあまり得意じゃない私には
結構な辛さありです。

英語学習が音派(リスニング、音読大好きグループ)の人には
こういう学習方法は苦にならないんだろうな。
私のような文字派の人間には
ずっとリスニングで英語力UPを計るトレーニングを課されたら
もう疲れ果てます・・・・・。
今の学校の英語では音重視になっている模様。
私のグループの生徒の皆さんは案外シンドイかもしれませんね。

ちょっと心の広い先生なら、いくつもの方法があるよ、と
度量の広いところを生徒に提示して欲しいなと思ったりします。

暗示的だけど、自分の力量にあった山の登山計画にみたてたら
時間的に早いけど辛いコースか、
ゆっくりだけどその登る道中の詳細を
忘れずに覚えておくコースを選ぶか、
選ぶのは登山者自身という感じかな?

英検は5級あたりからあるそうですね。
だから5級は近くの公園の滑り台、
そこから順々にすこしずつ登りがいのある
高い山に登っていくような感じですか?

1級は日本国内だったら富士山に登ったようなものかな?
やっと頂上から下界を見る余裕ができた、とか。

と書いていますが、ここがモヤモヤ・・・・。
つまり自分がそれほど上達しているという感覚が全く欠落しています。
おかしいな、これは一体・・・・。

こういう気持ちを抱えつつ、以前に取り組もうと買い求めてあった
翻訳家・佐藤洋一先生の『はじめての理系リーディング』から
実務翻訳のエッセンスを知ろうとし始めました。

佐藤先生が感激したある英文、
'Use an extension cord to plug your PC into a distant wall socket.'

これを日本語に訳すとき、学校英語の力(私もそのレベル)で試訳すると、
「お使いのPCを近くのコンセントに接続するため、延長コードをお使い下さい。」
と、まぁこんな感じに訳すじゃないですか。

これでは失格なのです。
お金をもらってるプロの仕事としては落第点だそうです。

プロならば、
「電源コンセントがお手元にない場合、延長コードをご用意下さい。そしてそのコードを利用して、お使いのPCをそれに接続してください。」
これくらいの訳出ができねばあかんということです(ため息)。
英語の文章をそのまま直訳じゃだめだめ。
何をつけたし、何をあえてつけたさないか。
このあたりがプロとアマの違いかもしれませんね。

ここで着目しなければいけないのが、2つある不定冠詞の、an,a。
「不定冠詞の条件的ニュアンス」つまりifとして訳出せねば
プロの訳にはなりえないということです。

フェローのベータコースを終了した時にも感じたのだけど、
実際に自分が英文を正しく読めているのか、
今回の英検1級、長文問題でも甚だ疑問だった。
感覚としては読めた、ということは感じたのだけど
佐藤先生がおっしゃるのは「読めていると勘違いしているだけ」ということが
学校英語から脱却していない限りあると言われる。

翻訳の初歩のコースを終わって何を会得したかといえば
自分の読解力に懐疑的になったということ。
もっと研鑽をつまないと達観したような意見は
どうにも言えそうにない気になります。

脇役で主役からは程遠い冠詞の,a,an,the。
これの使い分けだけでも文章の内容理解度が格段に上がるという好例だと思います。

実務翻訳は地道な(下積みの)日々の積み重ねで誰でも到達できるものだと
この佐藤先生はいうのですが、翻訳「家」と翻訳「者」の間にある
漢字二文字の違いの大きさは凄いモンがあると思います。

12月も目前。
22日あたりから恐怖の塾内冬期講習が始まり、始まり。

愛憎渦巻く英検準備から開放された年末年始も含めて
12月内は、まずこの佐藤氏の著書をじっくりとやりつつ納得をして
春が来るまで「理系たまごの~」をやり終えようかと思っています。

そのうちにフェローで私が希望するマスターコースも開設されるでしょう。
もちろん通信教育オタクの私なので、
通信コースでマイペースでやろうと思います。

日本の高等教育力は世界で何位??

2012-09-30 10:33:22 | TIME reading
今日、facebookにUPされたTIMEのニュース・ソースより:
1. Canada

2. Israel

3. Japan

4. United States

5. New Zealand

6. South Korea

7. United Kingdom

8. Finland

9. Australia

10. Ireland


すごいでしょう!日本は堂々3位です。
あの竹島問題で揉めている韓国も引き離しての3位。
これはちょっと意外でした。

というのも、韓国では大学のレベルで一生が決まってしまうと言われてきたから。

ところが、最近この神話にも陰りが出始めているということです。
なぜかというと、親の世代が老後の資金も削って子どもの教育にお金を投資しても
それが有名企業→裕福な生活の保障とならなくなってきているからです。
日本はちょっと先を行っていますね。

このランキングの前の文章がこれ↓
With spiking tuition costs, insurmountable loan balances, and the unemployment rate for recent college graduates hovering around 53%, it’s clear that a college education hasn’t gotten the best rap lately. Despite the ongoing financial woes across the globe, though, many think that college is still worth the investment. A new study shows that we’ve continued to flock to institutions of higher learning, enrolling at record rates over the past few years. Not surprisingly, the percentage of adults with degrees soared highest in developed nations, reaching 30% in 2010. But which of these nations can boast the status of most educated?

Based on a study conducted by the Organization for Economic Cooperation and Development (OECD), 24/7 Wall St. compiled a list of the 10 countries with the highest proportion of college-educated adult residents. but topping the charts is Canada — the only nation in the world where more than half its residents can proudly hang college degrees up on their walls. In 2010, 51% of the population had completed a tertiary education, which takes into account both undergraduate and graduate degrees. Canada commanded the top spot in the last study in 2000, but even still has shown serious improvement. A decade ago, only 40% of the nation’s population had a college degree.

Snagging the number two most-educated spot was Israel, which trailed Canada by 5%. Japan, the U.S., New Zealand and South Korea all ranked with more than 40% of citizens having a higher-education degree. The top 10 most-educated countries are:


少し前にこちらで書いた学校長推薦をもらった女子校生の生徒さんに
自分のクラスで何人就職が決定したか尋ねました。

そうすると、JAとか佐川急便、近鉄などへ10名ほど就職するのだそうです。
そうっかぁ~~。

何をやりたいのか、漫然としたまま子どもが4年制大学へ行く時代が終わりつつあるという
日本の教育事情も感じます。

約40%の大学進学率の日本は世界3位ということだけど、
大学教育の中身をもうちょっと現実に即したものにする努力も絶対に必要ですね。

すこし疑問なのはカナダが第一位ということ。

これには中国人が絡んでいるのじゃないかとにらんでいます。
というのも、土曜日の英語サークルのお1人が最近バンクーバーに行かれました。

なんと、「ここは中国?」と思えるほどの中国人の多さだったとか。
5人に1人が中国人じゃないかということでした。

つまり、中国人のカナダへの進出がカナダの高等教育機関への進学率を後押ししてるのじゃないかと思えるのです。

13億の人口を共産党員約3000人が管理する中国ってもの凄い力を持ってるんですね。

今回の隣国のゴタゴタで中国に観光に行きたいとは思えなくなったけど
その反面、あまり知らない国だったことに気がつきました。
NHKなどのドキュメンタリーが今後詳細に中国特集を組むというので
私も遠くて近い国、中国を少しずつ知るべきだなと思っています。



Bright ideas for a brighter future

2012-09-18 22:46:01 | TIME reading
9/17のTIME、36ページ、Tech Pioneersのタイトルがこれでした。

やっとじっくりとTIMEに取り組めるようになったのはこの号くらいから。
今年の夏の暑さのしつこさったら尋常じゃないと思いませんか?
また好きな記事をじっくり読めるようになってきて嬉しく思っています。

この特集はすごかった。
7つの革新的な技術の数々が紹介されているのだけど
その中からいくつか紹介したい。

一つ目が、Mc10。
ものすごく薄く作られたシール上の集積回路です。
皮膚に直接貼れたり、今後、この着脱可能な回路は
大手のスポーツメーカーとタイアップしてスポーツ衣料に貼り付け
脱水症状などの危険を知らせるなどの用途が見込まれています。

2つ目がAzuri Technologies。
これは世界の貧困を一気に緩和できるかもしれない代物です。
iPadくらいの大きさのIndigoと呼ばれるモジュール、
これがアフリカなどの送電網、gridが全くない未開の地でも
最低限のLED電球と携帯の充電を可能にする商品です。
つまり自宅で電気を作って賄うことが可能になるものです。

電気が規制緩和で誰でも自由に既存のインフラで価格が決定できる日は
そう遠くないと思うな。
日本だと原発の問題もあるだろうけど、早晩電気は自宅で個人が作れるものになると思う。
この装置を考案した人たちも、そんな視点からこの商品開発に結びついたのじゃないかな。
貧しいと思われる人たちでも一人一人が顧客として誇りを持って購入ができ、
自立した生活ができるような商品を作っていくべきだと話している。
つまり極貧にあえいでいても、単に富裕国からの金品援助では
貧困問題は解決しないってことだと思う。
自尊心を育てるための手軽な発電機の開発ともいえるのじゃないかな。

最後の商品もびっくりするような新しい技術だ。
Tobii Technologyが商品化したのは、目の動きだけで人の意思を文字にできるPCの技術。
すでに日立が日本では資本提携して売り出されている

実際に肢体に障害を持つ男性がこの装置で自分の意思疎通をモニター上に
あらわすことができているから全く驚いてしまった。


発案者はスウェーデンの男性。
eye-tracking systemというのをPCのモニター上に搭載させた機器を作った。
元々彼は銀行で大量の硬貨を読み取って計算する装置を開発中に
誤って自分の目にこの装置をあてたことからこの技術が
もっと幅広く使えるのではないかと思ったという。

それまで意思伝達の道が閉ざされていた人たちへの大きな福音になると思う。

TIMEを読む喜びは、まだ日本ではお目にかからない新しい情報を
このようにいち早く入手できることだと思う。