5月14日号も昨日読了しました。
ナカナカ興味深いライン・アップでした。
カバーストーリーとアゼルバイジャンの記事(中国での高官汚職と人権活動家の記事&独裁体制のアゼルバイジャン、バクーのユーロビジョン歌謡コンテスト)、
この二つはあんまり面白くなく、密かに『これは終わらないかもしれへんで汗』と思っていたら・・・・。
その後に最近苦労して読み終えた『あの川のほとりで』、'Last night in Twisted River'の著者、
John・Irvingの最新著書と彼のインタビュー記事が載っていた('The Wrestler',pp31-37)。
最新作は、'In One Person'、この5月8日に発売開始。
なんとカナダで彼の出版販売元になっている妻(結婚25周年だとか)との間の息子が
gayであることが判明して
その一件で今回の小説が書けたというのだ。
いや~、正直であること。
これはアメリカ人の特質だろうと私は思う。
いいことじゃないかとも思う。
でも子どもにとってどうなんだろう?
作家の父親が自分を題材にして私生活を小説にしたらどうなんかな?
私ならイヤだなぁ、絶対にイヤだ。
この小説の最大のテーマは34ページのこの箇所:
Life is so hard for sexual outsiders, Irving says, and it makes him love them all the more.
Which is what he told his youngest son Everett revealed he was gay: I love you all the more.
Irvingは、結末をまず思いついて、そこから物語を作っていく作家だ。
しかし、つじつま合わせがうまくいかないと、読者は路頭に迷ってしまう。
「あの川~」もちょっと長すぎて中だるみしてしまう箇所がいくつもあった。
もっと短く分かりやすくできそうな気もする。
しかし、これが彼の作風なのかもしれない。
「ガープの世界」に比べると量がどんどん減っているのが、彼曰く、
「作家として年をとってエネルギーが衰えているのだろう」とも語っている。
他の人は彼の過去の作品から性の奔放さを指摘しているけど、
私はちがった印象を受けている。
彼には性の甘美な描写はあまり得意じゃないと思える。
どういうんだろう。
寒い地方ばっかり風景描写しているせいか、性描写も白くまの交尾のような簡素さに思えてしまう。
なぜかというと、出てくる異性である女性は大柄でクマみたいな人ばかり(汗)。
日本人の楚々としたとらえどころのない女性は出てこない。
アラスカの針葉樹林の大地、タイガを彷彿とさせる女性ばかりだから。
いけばなの剣山を思い出してほしい。
いきなり近づけば「グサッ!」と手を刺される。
彼の作品に登場する女性像はこんなすごい猛者ばっかり、まるでメスの白くま。
彼の最新作、'In one'には性描写が多いのかな?
でも現代アメリカ文学界でのディケンズと称されるIrvingなので
ただそれだけじゃないかもしれない。
きっと版権を巡って日本の出版社のどこかが必死に死闘をくり返しているかも。
そして1~2年後にこの作品の日本語版が市場に出回るのじゃないかと思っている。
ナカナカ興味深いライン・アップでした。
カバーストーリーとアゼルバイジャンの記事(中国での高官汚職と人権活動家の記事&独裁体制のアゼルバイジャン、バクーのユーロビジョン歌謡コンテスト)、
この二つはあんまり面白くなく、密かに『これは終わらないかもしれへんで汗』と思っていたら・・・・。
その後に最近苦労して読み終えた『あの川のほとりで』、'Last night in Twisted River'の著者、
John・Irvingの最新著書と彼のインタビュー記事が載っていた('The Wrestler',pp31-37)。
最新作は、'In One Person'、この5月8日に発売開始。
なんとカナダで彼の出版販売元になっている妻(結婚25周年だとか)との間の息子が
gayであることが判明して
その一件で今回の小説が書けたというのだ。
いや~、正直であること。
これはアメリカ人の特質だろうと私は思う。
いいことじゃないかとも思う。
でも子どもにとってどうなんだろう?
作家の父親が自分を題材にして私生活を小説にしたらどうなんかな?
私ならイヤだなぁ、絶対にイヤだ。
この小説の最大のテーマは34ページのこの箇所:
Life is so hard for sexual outsiders, Irving says, and it makes him love them all the more.
Which is what he told his youngest son Everett revealed he was gay: I love you all the more.
Irvingは、結末をまず思いついて、そこから物語を作っていく作家だ。
しかし、つじつま合わせがうまくいかないと、読者は路頭に迷ってしまう。
「あの川~」もちょっと長すぎて中だるみしてしまう箇所がいくつもあった。
もっと短く分かりやすくできそうな気もする。
しかし、これが彼の作風なのかもしれない。
「ガープの世界」に比べると量がどんどん減っているのが、彼曰く、
「作家として年をとってエネルギーが衰えているのだろう」とも語っている。
他の人は彼の過去の作品から性の奔放さを指摘しているけど、
私はちがった印象を受けている。
彼には性の甘美な描写はあまり得意じゃないと思える。
どういうんだろう。
寒い地方ばっかり風景描写しているせいか、性描写も白くまの交尾のような簡素さに思えてしまう。
なぜかというと、出てくる異性である女性は大柄でクマみたいな人ばかり(汗)。
日本人の楚々としたとらえどころのない女性は出てこない。
アラスカの針葉樹林の大地、タイガを彷彿とさせる女性ばかりだから。
いけばなの剣山を思い出してほしい。
いきなり近づけば「グサッ!」と手を刺される。
彼の作品に登場する女性像はこんなすごい猛者ばっかり、まるでメスの白くま。
彼の最新作、'In one'には性描写が多いのかな?
でも現代アメリカ文学界でのディケンズと称されるIrvingなので
ただそれだけじゃないかもしれない。
きっと版権を巡って日本の出版社のどこかが必死に死闘をくり返しているかも。
そして1~2年後にこの作品の日本語版が市場に出回るのじゃないかと思っている。