英語で人生修行していこう!

50代で塾講師
独学で英語の上級をめざしています

終わったぁ~~♪

2014-10-29 11:34:23 | 翻訳
鈴木伸二先生の『英語医薬論文の読みかた・訳しかた』約180弱。
うぅぅ~・・・・・・とうとう終了。

この本、かなり高額な部類に入ります(2400円税別)。
きちんとやれば元は取れるのじゃないかと。
でも私のように純文系人間が英語力だけを頼りに取り組むのは
かなり決意と覚悟が要りました。

大別すると3つに区分されています。
基本編、臨床関連論文、ファルマコビジランス関連論文。


この最後の「ファルマコ~」が激ムズでした。
最後の英語論文文例24、「二重盲検試験におけるキーオープンの必要性」、
この模範翻訳例が?????のオン・パレード。

薬科大卒などの薬品関連に詳しい人だと
その背景知識でガンガン分るんでしょうけど、
治験の日本語論文や副作用の報告制度の文書などを
日ごろ読む努力なしには、まったくさっぱりという有様でした。

しかし、オロオロしつつも複数の関連する通信教育コースを受講したおかげで
どうにかやりきれたなぁって思います。

あと数日で11月。
フェローの中級レベルにやっと挑戦できるかな?と思っています。
いよいよ同じ土俵で戦えそうだな。

英語で仕事をするということは、
やっぱり自分の専門分野はどこに中心をおくのか
はっきりすることが大事じゃないかと思いはじめてます。
これが実感できるには多少のタイムラグが発生するかな?

英検協会の太っ腹のおかげで
試験が終わるたびに全問題をUPしてくれますね。
私もちびちびやったりしてるのだけど、
やり終えて思うのは、
「総花的なレベルアップに特化してあるんだなぁ」
と思うのです。

合格するまでは自分の嫌いな分野の英文は
「ねばならない」式に好き嫌いを別に読むことにしていましたが、
もう今はすこし距離ができたなぁって思います。

しっかり読もうと思う英文記事は選択して読みたいという方向に
自分が向かっているなぁってしみじみ。

教えの仕事では「仕事」なのでなんでも読みますが、
あくまでもこれは仕事としてやってるわけですね。
ノウハウも大学入試のレベルだと大体尋ねられれば
どうにか相手のレベルで応えられるようにはなってきました。
これも仕事のうちですね。

国公立受験組が受験した河合塾主催、全国統一模擬試験記述式テストの
見直しを先週は行いました。
中々自分が受験しても見直し作業ってやりたくないことですよね?

英検1級の問題は面白いぞ、と師匠の中西先生がおっしゃってたことは、
この全統模試の長文問題でも言えそうです。
10月実施の大問5は教育学部向けのA・エリクソンの話でした。

教育学専攻や教職課程をとる大学生には必ず目にする学者がこのエリクソン。
人間の発達段階を初めて作った心理学者です。

私はエリート教育で知っている人だったんだけど、
1流になるか2流どまりかの違いについて語ってあります。

語り草になった音楽の伝統では最高レベルのベルリン音楽院で行われた研究データがある。
バイオリン専攻学生を3つのグループに分けて
練習の合計時間を調査すると・・・・・。

将来国際的ソリストになろうとする最優秀学生たちは、
一つ目のグループ。
二つ目のグループはいわゆる優秀なグループ。
三つ目が音楽教師としてのバイオリン奏者という構成。

バイオリンの練習時間は週に50時間。
これを設定した上で、その詳細を1人1人尋ねると・・・・。

上位2つのグループはこの時間のほとんどをたった一人でする
個人訓練にあてていたことがわかった。

合同練習の時間は格段に少ないことがわかったのです。
彼らに言わせると大勢で楽しくやる練習は「余暇」なのだそうです。

これは教える側の私にも教訓として言えるなぁと深く納得。
あまりに母性的にすべてを教え諭そうとすると、
より高みを目指す子どもには成長させられず、
その芽をつみとってしまう結果になるという事実。

人間にとっての孤独、solitudeは心の栄養に大きな役割を果たすということです。
自分で学び、過去の自分のどこを変えたらいいのか、
自問自答し、集中力を高められる人。

そして枝葉末節のような雑音に心を乱されず、
自分の思うことをしっかりやりきる。
そういう人は謙虚で豊かな成熟した人間になっていけるんだと
あんまり感心したら、生徒の皆さんがドン引きしておりました(苦笑)。

大学入試問題は基本的には一般教養といわれる内容のさわりが出題されているんだな、と
今回の模試の内容をみてもそう思いました。