翻訳、それも実務の医薬論文に的をしぼって日々研鑽中の私にとって
英文、日本文のどちらにも読解力を上げることは必須作業です。
そこでしみじみ思うのは、準1級レベルだったころのこと。
英検しか測る尺度がないので、おおざっぱにこれを物差しにしますと、
自分の力量以上の内容の英文をさも読んだ気になっていたなぁと
微笑ましく、ちょっと苦々しく思い出します。
ここで「身の丈以上の内容の文章」というのは、
段落ごとに自分で要約もままならない英文内容のものと定義しましょうか。
ほとんどがはっきりと書き手の意見が表明されず、
ぼんやりとしか行間に浮かんでこないような文章が書いてあるものです。
朝日新聞を定期購読しているのですが、
天声人語を書き写してみよう、というウリで
慰安婦問題の失態もふくめて名誉挽回を狙っているようです。
しかし、あの天声人語も要約しようとすると
つじつまが合わないことが多い。
つまりイントロ→ボディ→コンクルの論文形式になっていないことがあります。
だからイントロの定義部分で、
『あぁぁ~これか』と思うと、
コンクルでまったくちがう話になっていたりする。
書き写しても、これどうなんかな?と思ったりします。
結局のところ、ベタな辛い作業をすることが
読解力をあげる方法なのだろうと思うことしきり。
つまり、段落ごとに要約する癖をつけること。
これができない文章は早々に見切りをつけて
自分に見合ったものに変えていくしかないのでは、ということです。
おとつい日本語版Natureダイジェストから過去にさかのぼって
2月に発行された本家Natureのバイオシミラー医薬品について
日英どちらもプリントアウトしつつ、
プロの方がどうやって訳出しているのか、
つきあわせの作業をしています。
まったく意訳されている部分に遭うと、
『へぇ~どこから出てきたんだろう』と首をかしげつつ、
あまりこだわらずに次に進むしかないんですねぇ。
例えば、(引用始まり)
*the US Food and Drug Adminisutoration(FDA) is poised to allow the sale of
biosimilars, cheaper versions of complex and expensive biological drugs
ured to treat conditions such as cancer and autoimmmune diseases.
*米国食品医薬局(FDA)が、数年にわたる議論を経てバイオシミラーの販売承認に踏み切る見通しだ。バイシミラーとは、がん、自己免疫疾患などの治療に用いる複雑で高価なバイオ医薬品の「後続品」のことで、先行品より低価格で販売される。(引用終わり)
「後続品」はどこなの?と探してもたぶん'cheaper versions'あたりがそれかな?と
思われませんか?
こうなると依頼側からの参考資料でもない限り、こんな訳出はムリだなぁと
しみじみ思うわけです。
面倒くさいと思われたらもうこれはできないかもしれません。
でも、面白いのです!
どんどん新しい発見があり、新事実が上書き保存のように塗りかえられていくから。
昨晩の英会話クラス、実は英文輪読会ではTIMEの先週号のカバーストーリー、
「ガン治療のギャップ」を読んだのです。
私は日本語に直しながら読むのですが、
その時にどうしてもうまく読めない部分に印をつけ、
ネイティブならどう解釈するのか訊くようにします。
そうすると自分の思いこみや正しさなどが一目瞭然で
気分爽快な晴れやかさ、達成感が得られる。
しっかり読めた感とでもいうのかな?
そこまで読めると要約ができるんだなぁと思います。
これは自分だけで読んだ気になっていると得られない感覚でもあるかな。
やはりフィードバックがもらえるありがたみですね。
自学自習の習慣づけは、通信課程の教育スタイルが性に合っていることで
大いに助かっている気がします。
たぶん私はこうやって地道にやるしかなさそうです。
まだプロの人たちに交じって勉強会に出席するほど
内容が入っていないので、もうすこし時間をかけて
インプットの量を増やす予定です。
マッサンが終わり、まれが始まりましたが、
「地道なことからコツコツと」の合言葉、
まさしく自分の座右の銘ともリンクしますねぇ。
語学学習から専門分野の学びへ。
その基礎にはやはりコツコツ毎日やることしかないように思えます。
英文、日本文のどちらにも読解力を上げることは必須作業です。
そこでしみじみ思うのは、準1級レベルだったころのこと。
英検しか測る尺度がないので、おおざっぱにこれを物差しにしますと、
自分の力量以上の内容の英文をさも読んだ気になっていたなぁと
微笑ましく、ちょっと苦々しく思い出します。
ここで「身の丈以上の内容の文章」というのは、
段落ごとに自分で要約もままならない英文内容のものと定義しましょうか。
ほとんどがはっきりと書き手の意見が表明されず、
ぼんやりとしか行間に浮かんでこないような文章が書いてあるものです。
朝日新聞を定期購読しているのですが、
天声人語を書き写してみよう、というウリで
慰安婦問題の失態もふくめて名誉挽回を狙っているようです。
しかし、あの天声人語も要約しようとすると
つじつまが合わないことが多い。
つまりイントロ→ボディ→コンクルの論文形式になっていないことがあります。
だからイントロの定義部分で、
『あぁぁ~これか』と思うと、
コンクルでまったくちがう話になっていたりする。
書き写しても、これどうなんかな?と思ったりします。
結局のところ、ベタな辛い作業をすることが
読解力をあげる方法なのだろうと思うことしきり。
つまり、段落ごとに要約する癖をつけること。
これができない文章は早々に見切りをつけて
自分に見合ったものに変えていくしかないのでは、ということです。
おとつい日本語版Natureダイジェストから過去にさかのぼって
2月に発行された本家Natureのバイオシミラー医薬品について
日英どちらもプリントアウトしつつ、
プロの方がどうやって訳出しているのか、
つきあわせの作業をしています。
まったく意訳されている部分に遭うと、
『へぇ~どこから出てきたんだろう』と首をかしげつつ、
あまりこだわらずに次に進むしかないんですねぇ。
例えば、(引用始まり)
*the US Food and Drug Adminisutoration(FDA) is poised to allow the sale of
biosimilars, cheaper versions of complex and expensive biological drugs
ured to treat conditions such as cancer and autoimmmune diseases.
*米国食品医薬局(FDA)が、数年にわたる議論を経てバイオシミラーの販売承認に踏み切る見通しだ。バイシミラーとは、がん、自己免疫疾患などの治療に用いる複雑で高価なバイオ医薬品の「後続品」のことで、先行品より低価格で販売される。(引用終わり)
「後続品」はどこなの?と探してもたぶん'cheaper versions'あたりがそれかな?と
思われませんか?
こうなると依頼側からの参考資料でもない限り、こんな訳出はムリだなぁと
しみじみ思うわけです。
面倒くさいと思われたらもうこれはできないかもしれません。
でも、面白いのです!
どんどん新しい発見があり、新事実が上書き保存のように塗りかえられていくから。
昨晩の英会話クラス、実は英文輪読会ではTIMEの先週号のカバーストーリー、
「ガン治療のギャップ」を読んだのです。
私は日本語に直しながら読むのですが、
その時にどうしてもうまく読めない部分に印をつけ、
ネイティブならどう解釈するのか訊くようにします。
そうすると自分の思いこみや正しさなどが一目瞭然で
気分爽快な晴れやかさ、達成感が得られる。
しっかり読めた感とでもいうのかな?
そこまで読めると要約ができるんだなぁと思います。
これは自分だけで読んだ気になっていると得られない感覚でもあるかな。
やはりフィードバックがもらえるありがたみですね。
自学自習の習慣づけは、通信課程の教育スタイルが性に合っていることで
大いに助かっている気がします。
たぶん私はこうやって地道にやるしかなさそうです。
まだプロの人たちに交じって勉強会に出席するほど
内容が入っていないので、もうすこし時間をかけて
インプットの量を増やす予定です。
マッサンが終わり、まれが始まりましたが、
「地道なことからコツコツと」の合言葉、
まさしく自分の座右の銘ともリンクしますねぇ。
語学学習から専門分野の学びへ。
その基礎にはやはりコツコツ毎日やることしかないように思えます。