英語で人生修行していこう!

50代で塾講師
独学で英語の上級をめざしています

もうこの世にいないかも

2014-03-12 18:35:42 | 翻訳
DHCの初級メディカル英日コース(全6回提出)の2回目を無事提出。
けっこう「やった感」があってルンルンです。
でもすっごく出来てるという感覚じゃなくて、
自己満足の範ちゅうで「あぁぁ、また終わった」という気分。
時期的に学年度末テストの最終日明けって感じかな??

フェローの方はアメリア会員になっているので
毎月トライアルの課題あれこれとプロの翻訳者の勉強のヒントなどが
月に1回薄っぺらい小冊子で送られてくる。

今回のをやっと一息つけたので読んでみると・・・・。
私にはピンとこないけど、きっと洋書をしっかり読んでいる人には
とても興味深い対談があった。

特集「翻訳者と編集者はどのように“協働”しているのか」前篇からいくつか抜粋。
対談は男性二人。
1人は文藝春秋文庫編集部総括部長・永嶋俊一郎。
あと1人は翻訳家・白石朗。

永嶋氏がスティーブン・キングの翻訳者で当たりという人の条件は、
「基本的に著者の文章の風合いと翻訳者の文体が合うかどうかを事前に考えてお願いする」そうです。
多分永嶋氏は膨大な量の洋書とその翻訳版を読んでいるのでしょうけど、
どの程度原文と照合しますか?とアメリア側が質問をすると・・・・

それは作家によると言われる。
キングなら文体が作品全体の雰囲気に作用するので80%。
ジェフリー・ディーバーなら読みやすさで日本語重視のため60%。
エルロイやデイビッド・ピースなら独特の文体をどう日本語に移し替えるか
とても重要なので100%の確認率となるのだそうです。

例としてキングとエルロイの両者が原文で、
'slooooow'
と書いたら、
キング→「ゆぅぅぅぅぅっくり」
エルロイ→「ゆっっっっっくり」
という感覚勝負になるのだそうな。

その理由は、エルロイの文体から醸し出される雰囲気がパリパリした
クリスピーっぽいからだそうです。

私はエルロイは翻訳本でしか読んだことがないので、
『へぇ~、そうなんや!』
と、翻訳者の面倒くさい裏をとる作業の用意周到さにびっくり!
日本語の本もめちゃくちゃ読んでない限り、こういう仕事はムリやね。

この編集者、永嶋氏がどんな翻訳者と共に組みたいかと応えています。
この答えが俊逸!
「なんでも読みます。なんでも好きです。」→優等生的発言ですが。
こういう答え方をする人はまず×。
「なんでも好き」→「好きなものがない」という裏返し。
つまり職人気質の強みが欲しいということを意味しているんですね。
なるほどなぁ、と思いました。

そしてエンタテイメント作品を翻訳する人に求めるのは、
セリフ訳を自分自身で楽しめる能力があるかどうか。
そういう翻訳者は「当たり!」。そうなんや。
やっぱり自分がわかって楽しめないものは仕事として成り立たないってことだな。

そのあとのページに英訳(つまり英作文)の上達法とは?という特集も組まれていた。
そこに、
「大切なのは続けることです。日英対訳があるものを探して対比してみてください」
ほうほう、いつもやっております、はい。
問題はその次。

「翻訳の世界はマラソンと同じ、耐久レースです。(もっともや、なるほど!)
20年続けても完璧にはなれません(驚!えぇぇ???)
だからこそ諦めないことです(私、生きてるんやろか?)
諦めずに長く続けて、経験を積むことで、少しずつではありますが、
必ず英訳の腕は磨かれていくのですから。」
(カッコ内、私の心の声)

英訳修行で20年・・・・うぅぅぅ~む、長すぎる。

私は1級受験中でも翻訳の分野に進もうと
フェローのベータ講座を受講していましたから
長くかかるのは構わないんですけど、
20年「は」かかるんや。

んじゃ、メディカルのほうは10年くらい勉強せんとアカンなぁなんて
遠くを見る目になっちゃいました。

すこし前なんだけど、3/1日夜放送された
「めちゃいけフジテレビ55周年4時間スペシャル」内
バカゴジラを決める実力テストがあったのですね。
録画しておいたら、日ごろ連絡もあんまりしてこない東京在住の娘が
lineで連絡してきた。
「なぁなぁ、おもろすぎやで。見てみ!」
http://youtu.be/gylRv3Wh5pE
めちゃ2 感謝してるッ! フジテレビ開局55周年記念SP part5

開始から8分半くらいで英語テスト講評です。
いや~、これくらいで笑いが取れるのも凄いなぁ~♪

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ピッピ)
2014-03-13 23:37:27
深いですねーーーー、翻訳って。
今回の記事を読みながら、小学生の頃に図書館の本で外国文学を読むときに、「なんでこんなに読みにくいんだろう」と思いつつ読んだことを思い出しました。
そうかー、文章の風合いと翻訳者の文体があってなかったのかも。

「もうこの世にいないかも」
なんて言わないで、その道の職人を目指してください!!
「職人」ってずっとずっと憧れです。
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Unknown (Yoshiko)
2014-03-14 16:25:09
「完璧」なんてきっと永遠に来ないんだろうなぁ~と思います、私。

講師業けっこう長く続けてますが、自分の英語力も指導力も、足りないところ一杯ですもん。

翻訳の仕事も、きっと皆さん仕事しながらスキルを高めていってるんだろうなと思います。翻訳業界で常に「実力のある翻訳者が足りない」と言われているのは、
「翻訳を仕事にしている人はたくさんいるが、質の高い仕事が出来る人は少ない」ってことなんでしょう。

別の見方をすれば、今はまだ実力不足でも、学習を続けていけばもっといい仕事が出来るようになるってこと。

仕事にするためにはある程度のレベルは必要ですが、「実力が十分についたら」「自信がついたら」と思っていたら、なかなか踏み出せないのかも。

ネットで翻訳会社のトライアル問題をプリントアウトして、お試しで解いてみているんですが、一度ほんとにお試しで提出してみようかなぁなんて思ってます。

とは言っても「翻訳で食っていく」という覚悟はちっとも出来てないんですけどね。

以前DHCで受けていた添削問題を最近見直したりしていて、自分の翻訳に何が足りないのかなと考えていたりします。英語力自体はそう悪くはないと思うので、やっぱり日本語での表現力と、背景知識だなぁと思います。私も諦めずにもうちょっと翻訳の勉強してみようかなぁ。


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問題は日本語かな??? (sylphide1832)
2014-03-14 16:36:49
ピッピさんへ

私、言葉の4つの技能(聴く、話す、読む、書く)の全部を
あるレベルまで上げないとダメだった英検が息苦しくて・・・・。
というのもね、日本語でもその中のどれかが他より好きってのが普通じゃないですか??
だからね、私の場合は第一位が読む、あとはチョボチョボで甲乙つけがたし、って感じでいいと思ってます。

というのも、老いのせい?なのか、
どう話すのかとか聴くか、読むか、書くかという手段の英語より
その内容をもっと深く知りたい、分りたいというほうがずっと重要になってきましたわ~~~。
だから英日の初級メディカルコースでも、日本語の訳出文が
かゆいところはあそこなのに、あとちょっとでその周りを仕方なく掻いている感じなのが
はがゆいったらありゃしないんです。

>「もうこの世にいないかも」
なんて言わないで、その道の職人を目指してください!!
「職人」ってずっとずっと憧れです。

だってね、20年って(指折り数えてる私)、
認知症状が出そうな数年前でやっと一人前なんですよね(苦笑)。
腐らずに「明日はなろう、あすなろう」精神でがんばります、はい!
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たぶん改善策があるとするなら (sylphide1832)
2014-03-14 16:45:33
yoshikoさんへ

私の場合、メディカル関連の日本語関係文書を腐るほど読むというのが
とても大切なんやろなぁ、と思ってます。
だから2回目の課題(肝臓の新生物、つまり肝臓癌)の米国癌協会からの抜粋文の日本語訳をする前に
さんざん似たような日本語の文章も読みましたねぇ。
要はやはり日本語の言い回し。
日本語の書き方の勉強が不可欠なんです!

まぁ、模範解答として訳文が掲載されているのを
一文ずつ書き写しながら、内心『ギョギョッ』と
ツッコミどころ満載な気持ちは膨らみますね。
例えば、主になる動詞、' report'を文脈で「認める」などと訳してあると、
ふぅ~、説明してもらってもムリ~~とがっかり感がありますわ~。
たぶん阿吽の呼吸でこういう訳出になるんだろうな、と
かるぅぅ~くスルーするのも大人の知恵かもしれません。
「そのうちわかるかも」ぐらいがちょうどいいかな???

ところでyoshikoさんも翻訳に興味をお持ちだったんだ!
どちらの分野でDHCを学ばれてたんですか??
やっぱりメディカルですか?
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Unknown (大阪の主婦)
2014-03-14 22:42:52
やっとこれました(汗)
無事息子の卒業式終了~(疲労困憊)


このブログのタイトルにぎょっとして、
読んでみたら。。。

私、。。。。

「あきらめずに翻訳という勉強を続ける」


てことをあきらめていいですか(爆爆)

20年なんかがんばれない~(T T)
翻訳本の、
キングとエルロイの
訳し分けを見て。。。

どっちゃでもええんちゃうの。そんなん読者はきにしとんのか。

とか思う時点で文芸ほんやくしゃに向いてへんわ~(泣)

は~。。。。。

このYOUTUBE見て、

さすが光浦!と思いましたが、
菊川さんはあかんかったのが意外(爆)

芸能人一般の英語レベルってこんなもんなんですね~(汗)(とくに「よいこの浜口さんとか(汗))

明日は息子の晴れ姿をあっぷしよかな♪

ではまた~!!!
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何か一つ、実際出てるものを全部翻訳してみれば (足立sunny)
2014-03-14 22:52:35
えっと、こんにちはです。
英語と全然違いますが、当方の昔の職業でいいますと、「特許明細書」という形式の技術文書がありまして、これを「それなりにふつうに」書けるようになるまで、一流大出のしっかりとした技術者であっても、最低10年かかると言われておりました。
技術的には大した知識のない当方が、これを、それなりに書くまでに「読んだ」該当分野《建築と、バルブ&管継手、半導体製造装置》の他人の「特許明細書」は、3年間で約1万件で、やっと、どうにかこうにかその分野のことが、多少とも書けるようになりました。その間に書いたものは、ほとんど「没」。
シルフさんは、英語力もあるのですし、「何かご自分で気に入った《あるもの、ある記事、ある人の書くもの》を、ご自分で決めて翻訳していかれればいかがでしょう。闘病者の日記でもいいですし、医療記事でもいいですが。そうして、翻訳者となってみる、という道もあるのではないかと、ですね。
想定外の余計な話のような気もしますが。では。
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マダムにかかると(汗) (sylphide1832)
2014-03-15 23:48:36
マダムへ

文藝春秋の敏腕編集者も「負けた~」と云いそうな
あっぱれぶりですわ、いや~すごい!

てにをは、をネチネチどう違うのか考えたりするのが
翻訳者の適性かもしれませんね。

どうも思うに、
1.教師向きのタイプ(複数の人間に何か教える)
2.個人で地味に仕事をしたいタイプ(孤独がお友達)

1.には通訳とか学校などの教える仕事が入りそう。
2.は、もう当然翻訳関連の在宅ワークでしょう。
内職も2.に入りますね。

これって好き嫌いやね。
いやいややっても身にならへんし、仕方ないよね???

芸能人格付けランキングも面白いけど、
めちゃ×2のバカNo.1を決めるこれも大好き。
なんていうか、高尚じゃない嗜好な私です~。

でもテレビはつまらないからみません、というのが
昨今の若い世代のブームとか。
私の年だと、インテリの方がそう言いますねぇ。
所詮程遠い私は口が裂けても言えません、はい!
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Unknown (sylphide1832)
2014-03-15 23:55:35
足立sunnyさんへ

1万点ほど読むとモノになりますかぁ???
ほぇぇぇ~、なお道は遠しですね。

足立さんから見ると私は英語力があるように見えるんかな?
これがねぇ~、まゆつばって感じしますよ、いやホンマ。
自分で実感があんまりないんです。
どういうんだろう。
やっぱりもっと上の実力のある人にフィードバックを妥当にもらえて
それが自分で腑に落ちると「そうなんかぁ~!」と思うかもしれません。
自信をもってしっかり応えられるようになる。
つまり自立するまではもっとずっと地道にやり続けて
その後、ようやく、って感じがします。

もう課題の一字一句でも、どうしても訳せない箇所が出てくるんです。
でね、適当につじつま合わせするじゃないですか。
そうするとやっぱり見抜かれますね。
見つけてほしいような、うまくすり抜けたいような。
これって万引き犯のヤバい気持ちと符合しません?
ひやぁ~、ダメじゃん。
現在の私の実力はこんなもんなんです......
返信する
Unknown (Yoshiko)
2014-03-17 16:40:02
ええ、実は翻訳にも興味がありまして(汗)

学生の頃、「英語を使う職業」としてまずは翻訳家に憧れたんですよね。本好きだったし。

病気療養中に時間が出来ると翻訳の勉強をしたくなって、10年くらい前に翻訳基礎コース(ノンジャンル)と、数年前にビジネス翻訳の基礎コースを受講してます。

それなりに面白かったですが、会計とか経営、金融とか、やっぱり知識が足りなくて結構散々な結果でした。翻訳作業そのものは結構好きなんですけどね。

いつまで元気で仕事していられるかなっていう不安があるので、在宅で出来る翻訳はやっぱり魅力的。今のうちに勉強してスキルつけとこうかなぁと思うんですが。

ところで、今度の日曜日に医療通訳のセミナーに行く事になりました。メディカル翻訳の勉強をしてる友人に誘われて「面白そうかも」と参加してみることに。また報告しますねぇ。
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元々が文学畑だったので (sylphide1832)
2014-03-18 08:59:37
yoshikoさん再び

教育に無知だった両親のおかげ(?)で
自宅に名作といわれるような本がない家庭でした。
だからこそ良かったかも!
「こんなところから抜け出したる!埋もれてたまるかぁ~」
という気持ちが学校図書館の名作全集などを読ませるきっかけになりました。
自分で求めて楽しめたことは生涯続きますね。
無教養だった両親に感謝せねば・・・・・。

とまぁ、前置きが長くなってしまい(謝)。

フェロー通信講座の初級ベータを始める時に
アメリア会員になったのですが、
その月刊誌に金融・経済コースが実務翻訳の入門編と書いてあったのを発見。

で、私もそう思ったのです、はい。
それでマスターコースにもやる気がでて取り、
終わってはみたものの、どうもピンとこない。
ずっとやろうと思えないんですね。

それでずいぶん高い山、メディカル翻訳ならやり続けられるかも、と思って
現在に至ります。

回り道してきてなぁ~と思ったりしますが、
yoshikoさんもどう思われますか?
私はこのメッチャ時間のかかる回り道、あるいは道草、
自分の中の肥やしになってきたかも、と
悪魔でも前向きに取られているんです。

ごく一部の人がする職人的な英語を道具にした世界ですが、
職人気質のタイプには残りの人生を充実して過ごせそうなほど
内容が濃い感じ。
あまり慌てずにバタバタと適当にやらず、
地に足をつけてじっくりやり続ける覚悟が芽生え始めました。
がんばるぞ!
医療通訳セミナーの模様、また中継録画で報告待ってます
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