こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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時間の配分&深いい話

2010-03-01 23:01:00 | 訪問看護、緩和ケア
このところ、また急に忙しさが戻ってきました。
なんでこう、いつも偏るんだろうとぶつぶついながらも、なんとか仕事をこなしていかないといけません。

その割に、会議や作業所の健康相談廻り、退院前訪問などに時間を取られ、なかなか書類が作れません。
こんな時に、もっとうまく時間配分が出来ればいいんだけれど、2時間ほど留守にして戻れば、デスクの上には伝言メモやら、新患さんの依頼書やらがどっさり置いてあります。

幸いうちのステーションは、看護師のほとんどがケアマネも持っているので、セットでスタッフに申し送ることが出来るので、半分はお願いしています。

それでも・・居宅の書類と訪問看護の書類を抱えて、ステーション内をうろうろするわりに、今一つ仕事がはかどらないのは、ひっきりなしにかかってくる電話に反応して、その都度違う仕事が入ってくるためです。

は~。時間が足りません。
って、いうかもっと効率的に仕事が出来ないものかと、考えてしまいます。
明日は、業務内容を見直すスタッフミーティングがあります。
なんとかみんなで、効率的にしかもハイレベルな仕事が出来るように、話し合ってみたいと思います。

先週は緊急電話も少なく、緊急出動もありませんでしたが、今週は病状が思わしくない方もいて、新患さんも大変そうです。
これからまた、大波が来そうです。(うちの津波はこれからです)

土曜に管理者研修に行きましたが、どこの管理者もいろいろ頭を抱える事が多いようでした。
その中でも、緊急電話の持ち方は、どこのステーションでも悩みの種のようです。
他のSTの管理者と情報交換することで、共感することが出来るし、勇気ずけられます。
これから新年度を迎えるので、気を引き締めていい職場を作っていかないとと、思いました。


ところで、さっきテレビで「深いい話」を何となく聴いていたら、「うん」と納得する話がありました。

監察医で、著書も数多くある上野正彦さんのお話です。

彼は監察医として長年不審死などの解剖をやってきました。

通常の病理解剖と違い、監察医は警察が介入した不審死の御遺体を解剖して死因を解明します。
(私も学生時代、古ーい大学の校舎のはじっこにある、監察医務室の電話版のアルバイトを部活動命令でやらされて、めっちゃ怖い思いをしました。

ですから、白骨死体やら、水死体やら、変死体やらとんでもない御遺体を解剖していくわけです。

その中で彼は「死とは、絶対的な無だ。あの世などは存在しない。」と考えていました。

何十年そう断言していましたが、退職後に長年家族として連れ添った愛犬が死にました。
その時、思わず死んだ犬に向かって、語りかけていたのだそうです。

「あの世に行ったら、私のジイとバアのところに行きなさい。とても優しい人だから・・・」と。

そう言っている自分に気がついたとき、彼は今までの考えを改め、こう考えるようになりました。[
「死は無ではない」

「死を語る時、矛盾なくしては語れない。」

それが、「死」であると。

いかがでしょうか?
みなさんにとって「死」とは、どんなものでしょうか?


ちなみに、そのあとで伊集院 光が監修した、高齢者の川柳で大笑いしました。

「昼寝中 家族に呼ばれた 救急車」

よっぽど熟睡してたんでしょうね。座布団10枚!