こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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病院めぐり

2010-03-05 23:42:08 | 訪問看護、緩和ケア
このところ、毎日のようにあちこちの病院を回っています。

これから退院する患者さんの、退院に向けての準備や今後の方針、当面の問題や解決策などを話し合ったり、面通しをしたりするためです・・・

これは、ケアマネとしても、訪問看護としてもごく一般的に行われるもので、ヘルパーさんや福祉用具相談員なども同席することがあります。

もちろん退院前に行きますので、在宅療養は始まっていず、退院後サービスが始まることを前提にみんな集まってくるわけです。

この退院前訪問ですが、医療保険適応の患者さんのみ、訪問看護師が病院まで行って関係者とカンファレンスを開いた場合は、「退院時共同指導料Ⅰ」という名前で、サービス開始後に請求できることになっています。
でも、介護保険対応の患者さんでは、全く内容が同じでも何も加算がありません。
ケアマネさんも、何度足を運んでもなにもありません。

近い病院ならまだしも、ちょっと離れた病院だと、交通費かけて時間かけて駐車場代も払っても、それはどこからも出てこないので、自腹もしくは事業所負担です。
それでもサービスにつながればいいんでしょうが、半日潰して話し合って、準備周到にして待っていると、直前に急変し退院できない・・なんてことも少なくないんです。
この場合は、医療保険の患者さんでも在宅が発生していないのだから、算定しようがありません。

これって、どう思います??

ケアマネさんなんか、何回も足を運んでいろんな相談に載っていたりしますが、実際はケアプラン料が増えるわけでも、なにか請求が出来るわけでもなく、まったくのボランティアです。
お金が欲しいとか、そういう話じゃなくて、こういう不条理な現状が多くの事業所を圧迫して、在宅の担い手のモチベーションを下げているような気がします。

結局、その対価を求めるとそれが全面的に患者さんに行ってしまう事に、誰よりも胸を痛めるのも現場の人間だという・・・
そういうところの、足元を見て決めているのかと勘ぐってしまいます。

だからと言って重症度の高い方や、いろいろな問題を抱えている方など、退院前訪問をしないのは、とても困ります。

退院指導をどこまでやってほしいか、病院から払いだしてもらえるものは何か、
残されている問題は何か、ご本人の受け止めや御家族の受け止め、かかわりなどがはっきりとしてくるので、受け入れ態勢を取るのには、とても重要になってくるんです。

現在は介護保険自体非常に厳しい状態ですが、現場の就労環境悪すぎます。
これじゃあ、悪循環になっちゃいますよね。