毎朝、私は早い時は午前四時以前に起きて、NHKラジオ第一の「ラジオ深夜便」を聴き、日蓮正宗の朝の五座の勤行を済ませてからは又ラジオのスイッチをひねって付けてNHKの「毎朝ラジオ」を決まって聴く。これが地味なようで面白いし、興味深い。
男女アナウンサーが、毎日毎朝のニュースを語り、各論説のコラムを担当する人にバトンタッチしたり話を直接聞いたり、自由自在に言葉を操り、NHKのアナウンサーの話す日本語の一語一語が、滑舌良く、標準的で極めて美しく、格調高く、素晴らしい。
七時半位からも、それ以前にも、必ずリスナーのメールやファックスを紹介していて、日頃、日本全国のこの時間ラジオを聴いている皆さんがどんな事を考えているのかが事細かに良く判り、そんなラジオを聴きながら、ラジオと共に、喜怒哀楽し、悲喜こもごも、納得し、共感する。
この間など、放送中、NHKに、失恋した女子からメールだかファックスがあり、自分(その女子)は暫くはその事で悩んだが、その事を周りの皆が本当に自分の事のように親身になって心配してくれて何より感謝の念を語っていると言う風な女子のリスナーがいた。聴いていて実に微笑ましい。
一週間以上前なんか、歌のコーナーで、女性歌手の原田知世の「ロマンス」が流れた、これは北欧のプロデューサーの人のアレンジ編曲で、北欧ポップスのような軽快な音楽に乗り、原田さんの歌を耳にした。(このCD持っていた)。それが流れたものだから、思わず、聴いて口ずさみ、その曲が日がな一日中、耳に脳裏に焼き付いて鳴り響いていた。参ってしまった。(皆さんもそんな事ありませんか?)。
以前は地元の民放ラジオ、ラジオ福島にダイアルを合わせて聴いていたが、そのどうでもいい、押しつけがましい番組の合間のラジオCMが嫌で業を煮やし、聴くのを辞めた。今はいつでも専ら、ラジオは必ずと言っていい程決まってNHKラジオ第一・第二放送を聴く。
宣伝のない番組放送が、こんなに精神衛生上にいいとは思わなかった。誰だって朝から言葉巧みな宣伝トークなど聴きたくないから。それだけはハッキリと言っておく。ラジオ福島の場合、土曜日などは、とっくに定年退職を迎えている筈が、未だに強引に居座り嘱託社員のOアナの泣き言、フクシマの原発が原発がとゲンパツゲンパツ五月蠅く、蚊かハエが鳴いているようで、本当にうるさい人間だ。早く山にでも引き籠もってしまって金輪際、局に出なくなって欲しいとひたすら念ずる。そんなにアナウンスも上手い訳でもなく、何でいつまでも頑張ってるんだろう、福島の七不思議だナ。
兎に角、NHKラジオ第一放送の朝五時からの「毎朝ラジオ」それ以前の「ラジオ深夜便」その他のラジオ番組も興味深い。同時代を生きる者と共通の楽しいひと時をラジオと共に過ごす、また楽しからずや、だ。