Kaettekita 私が思う あのこと このことReturn(Get Back Part2)

進取究明。日々の雑感を気ままに綴る私なりに思い考え行い実践する不定期の記録。日蓮正宗とは一切関係なく私個人の見解です。

ヘルパーさんと話した、野口英世の「遠き落日」

2022年11月01日 07時05分12秒 | 『福祉』『介護』病院・障碍者・高齢者福祉。母の優しさ。借金ローン返済地獄解決篇
 
 月・土曜日のK谷ヘルパーさんと、ヘルパーさんは料理を作りながら、世間話を始めた。

 その日は先週の土曜日で、私はお寺に行く用事があったので、もっと話したかったのだが、ヘルパーさんが、福島県猪苗代町の生んだ大偉人、野口英世の話を始めた。

 私も、野口英世の伝記、渡辺淳一先生の「遠き落日」文庫本を、最初の何十頁で挫折したが、ほとんど野口の悪口ばかりで、英世が借金を踏み倒しただとか、女たらしのどうしようもない人間で、何でこんな人間が後に偉人になるんだ、と私は語った。

 すると、土曜ヘルパーさんは、私もおんなじような話の内容のテレビ番組を見た、と言った。

 そこでも、野口の浪費癖、女癖の悪さをかなり叩いていたが、何故か最後は、細菌を発見したり、世界的な大医学者となって、世界に表彰されるまでを、野口英世の人生のドキュメンタリー番組だったらしい。

 私は、以前、野口英世のその「遠き落日」の映画がやっていて、実際テレビで見た、というと、ヘルパーさんも、見た、といい、あれは誰が主演だったっけ、というので、私は女優「三田佳子」と即答で応えた。あれはあの映画は素晴らしくて、泣きながら、非常に大感動した。

 私は、きっと私が読んだあの小説も、中途で読むのを終わってしまったが、あれも、最後の方は、きっと英世の大成功の、大偉人としての振る舞いがきっと載ってるんだろうな、と言い、惜しい事をした、と言って、あの本が無いかと、自分の本棚を探し始めた。 

 無い。どこにもない。私はガッカリして、席に戻った。きっと、数週間前の、断捨離、で捨てたんだ、と言って、悲しんだ。

 しかし、本が大量に置いてある、母がベッドとして使ってあった場所に、私は本を沢山一杯、置いていて、そこを覗くと、あった、「遠き落日」渡辺淳一著、上下巻二冊があるではないか。

 私は安堵して、ヘルパーさんにそれを見せた。

 ヘルパーさんも、良かったね、良く今の短い時間で、本がこんなに早くに見つかったねえ、凄い本の整理の仕方だと言っていた。

 ヘルパーさんが言うには、皆、将来、大人物になる大偉人に共通しているのは、若い時は、ゴロツキのような、問題ばかり起こす人が多い。
 本当にどうしようもなく、見下げた人間ばかりで、何も、誰も、皆、最初っから、聖人君子だった訳じゃなく、若い頃は、どうしようもない悪党、悪人だったり、不良だったり、馬鹿ばかりやってるが、そういう人が、最後はのし上がって、後世は、大人物になる。偉人は、みんな見ていると、大抵そうだ、と仰る。

 私は、あの小説、渡辺淳一氏の書いた著作、「遠き落日」が、余りに最初は野口英世の悪口の事実の列挙、過去の悪行悪事ばかりが書いてあり、実際良く調べ上げたなあと思った。

 おかしな小説だとばかり思っていたが、成程、そういうカラクリがあり、果たして、最後には、大団円、立派な、野口英世が世界的な大医学者として立派に大成功し、黄熱病に罹り、皆の為に死んでゆく、最後は世界の医学者として認められ、世界の国々から表彰され、日本人として感謝の言葉まで贈られる。

 そこまでの過程を私は読み込んでいなかったのだなあと、思うと、何だか、非常に感銘を受けて、勿体ない感じがして、大偉人・野口英世の人生を思い至り、そこで、その場で、思わず、泣き出し、わーっと、泣き崩れてしまった。

 すると、ヘルパーさんが、この頃は、私が泣いてばかりの姿を、良くヘルパーさんには見せてばかりだったので、泣いてばかりいないで、お寺に行く準備を始めたら、と言われて正気に戻り、私はお寺にゆく支度を早速、始めた。

 とにかく、この日は、「遠き落日」二分冊が家から出て来て、ほっとしていた私であった。
 その後、お寺に六時過ぎに行き、無事に過去帳を持って帰って来た事は、先日、このブログ記事にて書いた通りである。

 以上。よしなに。wainai.


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