漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

塩野七生  「ギリシア人の物語 Ⅰ ー民主政のはじまりー」

2016年04月25日 | 読書
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●このお方、もう80歳近いんだ・・・それにしては、頭も柔らそうで、文章力も“岩乗”な方だ・・・
●「ローマ人の物語」シリーズ(全13巻か14巻ぐらい)は、昔、途中までしか読んでなかったので、同書籍を借り出して読み直そうとしていたら、本書籍が12月に新刊で出たので、こちらから読むことにした(図書館予約でやっと今借り出し・・・2日間で読了)
●なにしろ、読みやすいし面白かったなあ・・・久々に“読みで”のある書籍だった👍・・・
●アテネとスパルタの違い(人、政体、その他もろもろ)や比較、歴史上著名な人物の生き生きとした描写や著者の寸評、大帝国ペルシャとの2度にわたる戦役の描写などなど、一気に読ませる内容だった・・・著者の、物語の節々での寸評というか、解説のような話しぶり(書きぶり)がまた、とても面白かった・・・。特に、テミストクレス(ペルシャを、著名な“サラミスの海戦”で壊滅させた名将)が、曲折あって、晩年、アテネを追放され指名手配された後、敵国ペルシャの時の王クセルクセス(2世)・・・テミストクレスがペルシャ海軍を壊滅させたときのクセルクセス王の次男ーに単身面会した後の、クセルクセス王の描写・・・・「・・・翌日に再び会うことにして別れたのだが、その夜、王の寝所からはしばらくの間、奇声が聴こえていたという。私の想像ならば、次のようになる。31歳の若き王は、一人だけになった寝所で、王の威厳をあらわす衣装を次々と脱ぎ捨てながら、わきあがってくる高揚感を押さえきれずに部屋中を踊りまわる。「テミストクレスが来ちゃった、ランランラン。来ちゃった、来ちゃった、ランランラン」・・・(以下略)」・・・「これって、サイコウッ!!」って言いたいほど、著者に拍手したい・・・読みながら大笑いしてしまった(^^)
●あと、スパルタの事も新鮮な情報ばかりで、「へえーっ!スパルタって都市国家や人ってそうだったんだあ!」と、勉強させてもらった・・・新鮮な知識というのは、それだけでも刺激があって嬉しいものだ・・・。
●こういう描写や表現、寸評、あるいは、時折シニカルな物言いでの解説なども織り交ぜての古代ギリシャ世界の物語・・・ホントに面白かった・・・全3巻の予定、「ローマ・・・」と同様、1年に1巻のペースだとしたら完結まであと2年待つのか・・・待ち遠しいな。

👍👍👍 🐒 👍👍👍

なお、この書物で、著者は「岩乗」という熟語を使ってましたね・・・ほとんどの国語辞典が、「岩乗=頑丈」としているけど、漢検・漢和辞典や広辞苑は微妙に扱いが異なっている(岩乗≒頑丈ってとこか)
<参考>漢検漢字辞典第2版
「岩乗」=①すぐれて強健なウマ ②人や物が丈夫で強いこと  <表記>②は「頑丈」とも書く。  

👍👍👍







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手賀沼  田圃を横切るカワセミ

2016年04月25日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
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●<飛行その1>手賀沼遊歩道・・・沼側と反対側の田圃・・・カワセミが横切って飛行していた・・・

●恰好良いというか、なんとも優美で美しい飛行の姿・・・

●<飛行その2>飛行準備・・・

●飛行開始・・・

●いつ見ても惚れ惚れする姿だ・・・

👍👍👍 🐒 👍👍👍
手賀沼  田圃を横切るカワセミ


手賀沼 カワセミの飛行する姿
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手賀沼   警戒心のない?クイナ(水鶏・秧鶏) ー鮮明画像ー

2016年04月25日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
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●今年はクイナをよく見かける・・・

●なんと、目の前の桟橋に登ってこちらに向かってきた・・・

●とても警戒心の強い鳥って説明あったけど・・・

●手賀沼のクイナは人なれしているのか・・・も・・・

👍👍👍 🐒 👍👍👍
手賀沼 クイナ(水鶏・秧鶏)
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熟語の読み・一字訓読(その241) 菘 菁 莽 萍 葭

2016年04月25日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・長らく中断しておりました「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開しています。
・223回からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理していきますので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・この回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・追って、初期の内容についても、内容を拡充していきたいとは考えています。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その241)です。 ゴチック・太字は漢検2にも記載あり。
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<菘:シュウ、スウ、すずな、とうな、つけな>*漢検2「つけな」訓読み掲載ナシ。*漢字源:シュウ(漢音)・スウ(呉音)、大字源:スウ(慣用音) *“とうな”=唐菜、“つけな”=漬菜=唐菜・白菜の類
・すずな:春菘・・・大漢和・字通とも読みフリなし。「シュンスウ」でも「シュンシュウ」でもOKか・・・。
・とうな:菘菜(スウサイ)=蔬菜の名、とうな、白菜。菘圃(シュウホ)=とうなの畑、*他に字通では、温菘、晩菘、青菘・・・ 「春初の早韮(ソウキュウ)、秋末の晩菘は菜食の味として勝れる・・・」
・つけな(≒とうな):(“とうな”とほぼ同じ)
・その他:菘藍(スウラン)=草の名。藍の一種=たいせい(大青)のこと。 菘芥(スウカイ)=からし菜
<菁:ショウ、セイ、かぶ、かぶら、かぶらな>*漢検2「かぶらな」訓読み掲載ナシ。*ショウ(呉音)・セイ(漢音)
・かぶ、かぶら:蕪菁、菁根=かぶら
・その他:菁莪=人材を育成すること。菁菁=草木が青々と茂るさま、転じて、人材を育成すること。 菁羹(セイオウ)=粗菜、菁英=はなぶさ・物の美しい部分、菁華=精華=物の純粋なもの・すぐれたもの、韭菁(キュウセイ)=(大漢和)Ⅰ①にらの花、②はな、はなやか、③かぶら・かぶらな ④水草 ⑤菜の名 Ⅱ①花の盛んなさま ②物のさま ③にらの花  ・・・「秋韭冬菁」
<莽:モウ、ボウ、くさぶか(い)、くさむら、おお(きい)、ひろ(い)、あら(い)>*漢検2「ひろ(い)」訓読み掲載ナシ。*モウ(呉音)・ボウ(漢音)
・くさぶか(い):草莽(ソウモウ・ソウボウ)、莽平=草原のこと、莽莽=①草深いさま、 榛莽(シンボウ)
・くさむら:莽叢(モウソウ)=草むら
・おお(きい):莽莽=③長大なさま
・ひろ(い):莽莽=②野原の広く連なるさま、平野のさま 莽蕩=草原の広いさま 莽渺=はるかで果てしがない
・あら(い):鹵莽、莽撞(モウトウ)=だしぬけ、軽率な、魯莽、莽鹵(ボウロ)=軽々しく扱う、粗末にする。莽和尚(モウオショウ)=粗野で乱暴な僧
・その他:莽莽=④奥深いさま、莽眇(モウビョウ)=多くの微小なもの、また、深遠をいう、また、軽いさま。「莽眇の鳥」=同左。一説に、茫漠として極まりないことを鳥に喩えていうとも・・・(荘子)。 莽乾坤(ボウケンコン)=天地を罵っていう言葉、乱れた世の中。
<萍:ビョウ、ヘイ、うきくさ、よもぎ>*ビョウ(呉音)ー熟語なし *ヘイ(漢音)
・うきくさ:萍水(相遭)=うきくさと水、萍梗(ヘイコウ)=浮草、浮草のようにさすらうこと。萍寄=浮草のようにさすらいやどること=萍寓、萍挂(ヘイカイ)=浮草のようにかかる、萍草、萍藻、浮萍   *萍跡=萍迹=流浪の喩え。
・よもぎ:萍「クサかんむり+脩」(=蓚(ヘイチョウ))=草の名、艾蒿。 *「蓚(チョウ、シュウ)」等は対象外漢字。「蓚」は、“ぎしぎし、しぶくさ”のこと(大漢和) *対象内漢字での“よもぎ”に対応する音熟語はナシ(大漢和・大字源・漢字源・字通)
<葭:カ、あし、よし、あしぶえ>
・あし、よし:葭葦、蒹葭*「蒹葭、玉樹に倚る」「蒹葭蒼蒼」、葭蘆(カロ)=あし、よし=蘆葦、 葭簀(よしず) 
・あしぶえ:鳴葭
・その他:葭萌(カボウ)=遠方の民 *この「葭」は“遠い、はるか”の意。

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