漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

熟語の読み・一字訓読(その327) 侈 汰(準1級)

2017年05月20日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●熟語の読み・一字訓読(その327)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「汰」(準1) 
<汰:音 タ  外)タイ 訓 外)よな(げる)・にご(る)・おご(る)> *タ(慣用音) タイ(漢・呉音)

<漢検2>(読みは上記と同じ)
・意味 :①よなげる。よりわける。水で洗ってえらびわける。「淘汰(トウタ)」「沙汰(サタ)」 ②にご(濁)る。行いや志が清潔でない。 ③おご(奢)る。ほこる。「汰侈(タシ)・(タイシ)」類)泰
・下つき:沙汰(サタ)・奢汰(シャタ)・淘汰(トウタ)

<漢検1>(下記のとおり、訓読みがすべて載っているわけではない、それでいて、訓読みに対応する熟語は載せている・・・しかも、これ、準1級漢字で・・・)
・音:タ、タイ 訓:よな(げる)
・意味:①よなげる。よりわける。水で洗ってえらびわける。「淘汰(トウタ)」「沙汰(サタ)」②おご(奢)る。ほこる。「汰侈(タシ)・(タイシ)」類)泰
・下つき:沙汰(サタ)・奢汰(シャタ)・淘汰(トウタ)

*「にご(る)」訓に対応する熟語を調べたが、大字源にはそもそも、その読み・意味もなく、熟語も見当たらず・・・要・継続調査・・・。
 (2017.6.4追記 
  にご(る)訓に対応する熟語:汰流
   大漢和:“タイリュウ”:濁ること。「汰流淫佚」 字通:“タリュウ”:濁る。  )


*汰侈(タシ)・(タイシ)=(大字源)身分不相応のおごり。汰肆(タシ・タイシ)
*汰肆=(大字源)おごること。ぜいたくすること。身分不相応のおごり。同)大肆

 汰侈 - 汰る   = たし・たいし - おご(る)

<侈:シ、おご(る)、ほしいまま、おお(きい)、ひろ(い)>
<漢検2>「ひろ(い)」訓の掲載ナシ・・・
・音:シ 訓:おご(る)・ほしいまま・おお(きい)
・意味:①おごる。ぜいたく。いばる。「驕侈(キョウシ)」「奢侈(シャシ)」 ②ほしいままにする。「放辟(ホウヘキ)邪侈」 ③おおきい。広い。「侈大
・下つき:華侈(カシ)・驕侈(キョウシ)・奢侈(シャシ)
・大見出し:侈る(おご-る)
<漢検1>
・音:シ 訓:おご(る)
・意味:①おごる。ぜいたく。いばる。「驕侈(キョウシ)」「奢侈(シャシ)」②ほしいままにする。「放辟(ホウヘキ)邪侈」
・下つき:華侈(カシ)・驕侈(キョウシ)・奢侈(シャシ)
・大見出し:侈る(おご-る)

参考:<過去ブログ>(熟語の読み・一字訓読(その36)2015年03月24日 | 熟語の読み(音・訓))
<侈:シ、おご(る)、ほしいまま、おお(きい)、ひろ(い)>
・おご(る) :侈泰、侈驕、侈靡(シビ)=身分にすぎたおごり
・ほしいまま :侈邪=侈肆=放恣、侈遊=縦遊
・おお(きい):侈言=大言、侈口=大口、侈辞=おおげさな語、侈富=ゆたか、侈闊=広大
・ひろ(い) :侈大=広大にする、侈闊=広大

 *漢検2の掲載内容だと、「侈大 - 侈きい、侈い  = しだい ー おお(きい)、ひろ(い) 」となるのかも・・・でも、「ひろ(い)」訓は、漢検2でも掲載されていないから、出題はされないかもしれない・・・。

👋👋👋 🐔 👋👋👋  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熟語の読み・一字訓読(その73:準1以下):縦 縦(はな)つ、縱(ゆる)す、縦(ゆる)める

2017年05月20日 | 熟語の読み(音・訓) ー準1級以下-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◎◎◎漢検2辞典に沿って、準1以下の漢字の、気になる訓読みに対応する熟語などを調べる<熟語の読み・一字訓読(準1以下)>シリーズを始めています。準1以下といっても1級漢字を含む熟語などもあり、少しはお役に立つと思っています。◎◎◎
・漢検1(漢検漢字辞典第1版)をメインに学習されている方は、漢検1にはすべての訓が掲載されていないケースが多々ありますのでご留意ください。・・・というか、ここまでの学習はお薦めできません・・・
・ときどき、漢検1との比較もしておりますが、面倒なので省略させてもらうこともありますので、お含み置きください。
(もともと「漢字必携」(漢検)で学習していたので、すべての音・訓に対応させるようにしておりますので・・・。なお、漢検2でもすべての訓が掲載されているわけではないので、その場合は注記するようにしております)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<縦:小学…ジュウ、たて 準1…ショウ、ゆる(す)、ゆる(める)、はな(つ)、ほしいまま 1級…よし(んば)>
*ジュウ(慣用音)、ショウ(漢音) *他に、「ソウ」(漢音)あり・・・(参考:「縦縱(ソウソウ)」:①急いで事に赴くさま ②多いさま)
<漢検2>
・音:ジュウ 外)ショウ 
・訓:たて 外)はなつ・ゆるす・ゆるめる・ほしいまま・よしんば
・意味 :①たて。上下または南北の方向。「縦貫」「縦隊」 対横 ②はなつ。 (ア)矢を発する。 (イ)火をつける。 (ウ)追いやる。 ③ゆるす。見のがす。 ④ゆるめる。ゆるい。 ⑤ほしいまま。きままにする。「縦覧」「操縦」「放縦」 ⑥たとい。よしんば。仮定の助字。
・下つき:操縦(ソウジュウ)・放縦(ホウジュウ)・(ホウショウ)
・大見出し:略。(掲載されているものは、すべて、上記①、⑤、⑥の熟語など)

*「ゆる(す)、ゆる(める)、はな(つ)」に対応する熟語が見当たらなかったので調べた。

<大字源>
・ゆる(す)
 縱遣(ショウケン):逃がしてやる(同)従遣)*ゆるして逃がす意。
 縦舎(ショウシャ):ゆるし、はなつ。 *“はな(つ)”にも対応
 縦囚(ショウシュウ):牢屋に入っている囚人を釈放する。 *“はな(つ)”にも対応
 縦出(ショウシュツ):①法を曲げて、勝手に罪人を無罪にしたり、罪を軽くしたりする。(②自由にする。)
 縦容(ショウヨウ):(①のびのびとするさま。ゆったりと落ち着いているさま。 同)従容) ②ゆるす。大目にみる。(③主君や貴人の機嫌)
 擒縱(キンショウ)・・・後記参照
・ゆる(める)
 弛縦(シショウ):緩んでだらだらしている 
・はな(つ)
 縱火(ショウカ):火を放って焼く。放火。
 縦送(ショウソウ):縦は矢を放つ、送は獣を追うこと。一説に、馬を走らせること。 (古訓:ヤヲハナチケモノヲオフ)

 *「擒縦自在」の「擒“縦”」の「縦」も、“許して放つこと”(漢検四字熟語辞典) *ゆる(す)、はな(つ)に対応

・その他
 縦臾(ショウヨウ・ショウユ):すすめる。同)従臾・慫慂(ショウヨウ) 
 
 *漢検2では、この熟語の読みは「臾」の項目にあって“ショウユ”読みのみ。
 <参考>
 臾:ユ、ヨウ、ひきと(める)、しばら(く)、わず(か)、すす(める) 
(注)漢検2には「わず(か)、すす(める)」訓は掲載ナシ。にもかかららず、漢検2には、「意味 ①ひきとめる。 ②しばらく、わずかの意の「須臾(シュユ)」に用いられる字。 ③すすめる。そそのかす。「縦臾(ショウユ) 」」とある。このように、現行の訓読みがあるにもかかわらず、訓を掲載しておらず、それでも、その訓に対応する熟語が掲載されているケースが、本熟語にかぎらず、漢検2でも多く見受けられます。対応する熟語を載せているのなら、訓も掲載しておくべき(そのほうがわかりやすいし、理解も深まる)と思うのですが・・・どうなんだろ。

👋👋👋 🐔 👋👋👋
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする