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我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

熟語の読み・一字訓読(その28:準1以下):苦 苦(にがな) 苦(はなは)だ・・・

2017年03月16日 | 熟語の読み(音・訓) ー準1級以下-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●苦:小学…ク、くる(しい)、くる(しむ)、くる(しめる)、にが(い)、にが(る) 準1…にがな 1級…はなは(だ)

・漢検2の意味説明は、
『①くるしい。くるしむ。「苦境」「苦痛」「四苦」 ②にがな。キク科の多年草。 ③にがい。にがにがしく思う。「苦言」「苦笑」 ④つとめる。ほねをおる。「苦学」「苦心」 対)①④楽(ラク) ⑤はなはだ。ひどく。「苦求」 』

・大字源では、
 <意味②にがな。キク科の多年草。>に当たる熟語
 苦菜(クサイ・にがな) *漢検2では、「苦菜(にがな)」 (*当て字の<苦菜(のげし)>は“にがな”とは違う) 
 苦荼(クト):苦菜に同じ。

 <意味⑤はなはだ、ひどく>に当ると思われる熟語・・・大字源では「意味:はなはだ、ひどく、ねんごろに、一所懸命」となっている・・・
 苦求(クキュウ):(説明ないが、いたく求める、ひどく求める などの意だと思う)
 苦愛(クアイ):いたく愛する
 苦渇(クカツ):ひどくのどが渇いて苦しむ
 苦諫(クカン):主君の気に障ることもかまわずに、ねんごろにいさめる
 (注)漢検2では、
   「苦諫:目上の人を苦言をもっていさめること。目上の人に対して、言いにくいことをはっきり言っていさめること」という説明になっており、「苦言」も「苦言:厳しい忠告の言葉。耳が痛いがためになる忠言」という説明になっていることから、「苦(はなは)だ」訓に対応する熟語ではなく、意味③の「にがい。にがにがしく思う。」や(意味説明には無いが、大字源には“きびしい”意味もある記載あり)「きびしい」意に対応する熟語としてとらえているようである。(大字源も「苦言」は、ほぼ漢検2と同様の意味)
 苦恨(クコン):くるしみ、うらむ。また、はなはだうらむ
 苦思(クシ):深く考える。一所懸命考える。
 苦手(クシュ):ひどく打つ。痛打。 *苦手(にがて)と読めば、違う意味。
 苦修(クシュ):(仏)熱心に仏教の修行にはげむ
 苦霧(クム):深い霧。ひどい霧。
 
 など・・・
 
 <参考>
 *苦苣(クキョ):野菜の名。けしあざみ。一説に、ねんごろにいさめる。
 *「苦(ク)」音は、大字源によれば呉音。(漢音は「苦(コ)」音・・・ただし、現行音にはナシ・・・「苦悪(クアク/コアク)」=粗末で悪い、粗悪。 コ音の熟語は大字源ではこれだけだった・・・。

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