漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

婉然と嫣然(=艶然)、宛然

2018年03月20日 | 気をつけたい同音異義熟語
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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             <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>         <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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(<婉転と宛転>記事のつづき)

<婉然と嫣然(=艶然)>
●漠然と、「エンゼンとした笑み、エンゼンとほほ笑む」とかでは、婉然と嫣然の書き分けは難しい・・・もっと前後の文脈がないとわからない・・・と思う。逆に考えれば、“書き問題”にはしづらいということ・・・問題を作ろうとする視点で考えるとよくわかる(^^;)
●嫣然は「艶然」と同義で扱ってよさそう・・・

(漢検2)
・意味①うつくしい。しなやかで美しい。しとやか。あでやか。「婉然」「婉転」「妖婉(ヨウエン)」
・大見出し
 婉然(エンゼン):女性がしとやかで美しいさま。「―と微笑(ほほえ)む」 
         (広辞苑)しなやかなさま。女性が、しとやかで美しいさま。「・・・たる笑みを見せる」
 嫣然(エンゼン):あでやかににっこりと笑うさま。「艶然」とも書く。
         (広辞苑)「嫣然・艶然」(美人が)にっこり笑うさま。「・・・とほほ笑む」

 *これだけの文例では書き分けは出来ない・・・
 *他の文例もネット等で見ると、“書き分け”の視点でみると、どうにも書き分けはできない・・・意味の違いはわかるにしても・・・
 *その中で、ちょっとだけヒント的なのは以下・・・

 ・デジタル大辞泉:婉然:しとやかで美しいさま。「婉然と舞う」「婉然たる挙措」
 ・あすとろ出版掲載の「婉然(えんぜん)」の定義意味:女性がしとやかで美しいようす。 しなやかなさま。[基本例]「淑女が婉然とほおえむ。」

 *文脈に「挙措」とか「淑女が・・・」とかあると、しとやかそうな感じがするから「婉然」が妥当かなと、なんとなくわかる・・・他の文例はほとんど「・・・たる笑み、ほほ笑み」とかで両方の熟語を使っているので、読めばわかるが、書くとなると書き分けは困難なことがわかる・・・

 *通常は“笑み、ほほ笑む”場合は“嫣然/艶然”が多いのかと思ったら「婉然」の用例も多かった・・・

(参考)宛然(エンゼン)

・これは説明不要か・・・(漢検2)そっくりそのままであるさま。まさにそのもの自身であるさま。・・・
  *この熟語は書き問題にはなりそう・・・先ほど「婉転と宛転」で過去問既出とか書いたかもしれないけど、この「宛然」だったかな?
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婉転と宛転

2018年03月20日 | 気をつけたい同音異義熟語
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             <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>         <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●その後の“自由演技”の内容&進捗状況・・・
「①音読み熟語:過去整理した(主として)1級漢字音訓熟語について再度復習
  ア.初期のまとめは、大字源は使用していなかったので、大字源からも熟語を適宜拾ってみる・・・前回と同様の作業・・・
  イ.熟語で故事成語的な出典があれば、それも併せて調査
 ②漢検2辞典の網羅的な復習
  ア.調べ残した熟語の調査(小項目で未調査の熟語や、1級漢字以外の漢字のところにある意味不明の熟語など)
  イ.1級漢字の訓読み・・・漢検2に掲載されている読みで重要そうなものをチェック *「扠(やす)」の類・・・
 ③当ブログの模試以外の記事&問題の徹底的な再読み込み 」
➪①をこなしながら、②と③も参照しながら進めている・・・現在、①の既整理済みのWP(535頁)中、82頁まで進捗・・・この調子でいけば予定通り4月中にはなんとかなりそうな感じ。特に、②との関連で“出題されそうな”目線で見直したり、整理しなおしたりしている・・・
●んなわけで、ここのところ、記事にしたほうが良いと思われるものも多々あるのだけれど、記事化は滞っています・・・材料はないわけではなく、たくさんありすぎて困ってる状態・・・とても記事化に割く時間まで作れない状況ということ・・・
●でも、材料がたまりすぎても、それはそれで記事化を忘れちゃうし・・・で、断続的に、これからも時々、“自由演技”の内容も記事にしていくことにしました・・・
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<婉転と宛転>
①“声”を形容するときは、「婉転」を書く場合と「宛転」を書く場合とがあるようだ・・・。
  *文脈、文意から判断?ちょっと厄介。・・・後記文例参照。・・・文章題で出そう?(「宛転」は過去既出だったかも・・・)
②「宛転蛾眉」(漢検四字熟語)は“婉転でもOK”との説もあるが、漢検にはそうは書いてないのでヤメたほうが良さそうだ・・・。

(漢検2)
●婉転(エンテン):「婉」意味①うつくしい。しなやかで美しい。しとやか。あでやか。「婉然」「婉転」「妖婉(ヨウエン)」・・・意味説明ナシ
        (大字源)①まとい、からまる 
             ②すんなりとして美しいさま。また、声が滑らかで美しい。同)宛転 
             ③曲りくねるさま。
             ④離れ背かない。
        *ネット上にもいくつかヒットしたけど、ちょっと信頼性の点でどうかな・・・

●宛転(エンテン):①ゆるやかな曲線を描くさま。特に、まゆが美しく弧を描いているさま。「―として大河は下る」
          ②話などがよどみなく進むさま。
          *「エンデン」とも読む。
●文例
<ふりがな文庫:“婉転”のいろいろな読み方と例文>
・これは婉転反側して男客を俟(ま)つの状に象(かたど)り、またカワセミと称えたは路傍に待ちいて客人を捉うるの手速きに拠ったのだ。(十二支考:08 鶏に関する伝説 (新字新仮名) / 南方熊楠(著) )
・柱に凭(もた)れている女中は婉転たる京都弁で何とか言っては笑った。 ( 子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著))
・鶯を飼ひて其声を楽しむ者は、他の鶯の婉転の声を発する者をして側らに居らしむ、其声の相似るを以て也。(詩人論 (新字旧仮名) / 山路愛山(著))

<宛転(エンテン・・・エンデンとも)の意味&文例)
(大辞林 第三版) 
①ゆるやかな曲線を描くさま。 「宛転として流れる大河
②眉の美しく曲がるさま。また、美しい顔の形容。 「宛転たりし双蛾は遠山の月に相同じ/幸若・敦盛」
③なめらかで、とどこおりのないさま。 「宛転たる嬌音を以て/吾輩は猫である 漱石」
(広辞苑)
①ゆるやかに動くさま。「万虫宛転として相連なり」
②眉がゆるく弧をえがいているさま。特に美しい眉にいう。和漢朗詠集「宛転たる双蛾は遠山の色」 
(注)双蛾:美人の眉の美称。
③よどみなく調子のよいこと。
(その他の文例)デジタル大辞泉から
1 言葉・声などがよどみなく、なめらかに発せられるさま。
宛転と何かしゃべり出した」〈芥川・湖南の扇〉
2 緩やかな曲線を描くさま。特に、眉がゆるく弧を描いているさま。
「八字の細眉宛転たり」〈浄・天智天皇〉

<余談・参考>
●「宛転蛾眉」・・・宛転娥眉馬前死・・・宛転たる蛾眉(がび)馬前に死す・・・楊貴妃の故事。

 *ネット上には“「宛転」は「婉転」でもOK”となっているものを発見・・・大丈夫かなあ・・・
●その他ネット上で拾った説明
 ・婉転【えんてん】とは. すらりとして美しいさま。
 ・ベストアンサーに選ばれた回答
 「婉転」えんでん:美しくしなやかにめぐっていること。 「婉転たる蛾眉(がび)(美人・楊貴妃)馬前に死す」・・・大丈夫かなあ・・・
  *その回答の中にあった
   婉転(えんでん)
   ・美しくしなやかにめぐっていること。(観経 P.96)
   ・ころびたおれること。 (序分義 P.372)
   ・美しくまわり動いていること。 (定善義 P.416)
  これらの出所もみたらみんな仏教関連・・・仏教関連の解釈をそのまま引用?・・・これも大丈夫かなあ?・・・

●“婉転体”
【十体(ジッタイ)】(10種の様式)・・・ この中に、漢詩の10種の風体の一つに、「婉転体」なんてのがあることがわかった・・・
①〔古くは「じってい」〕 和歌を歌体・様式によって一〇に分類したもの。「歌経標式」をはじめ「文鏡秘府論」や,忠岑(ただみね)十体・定家十体などがある。有心体を最高のものとする定家の十体は後世まで影響を与えた。
②漢詩の10種の風体。すなわち,形似体・質気体・情理体・直置体・彫藻体・映帯体・飛動体・婉転体・清切体・青花体。
③漢字の10種の書体。すなわち,古文・大篆(だいてん)・籀文(ちゆうぶん)・小篆・八分(はつぷん)・隷書(れいしよ)・章草・行書・飛白(ひはく)・草書。

●婉転清亮(エンテンセイリョウ):(大字源)趣きがあって変化に富み、清らかで明るい。
 *先の大字源で「婉転」を調べていて発見した四字熟語。

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手賀沼 ホオアカ(頰赤)

2018年03月18日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
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手賀沼 オオタカ(大鷹)

2018年03月17日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
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手賀沼 クイナ(水鶏・秧鶏)

2018年03月17日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
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手賀沼 ホオアカ(頰赤)

2018年03月17日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
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手賀沼 イタチ(鼬)

2018年03月16日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
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手賀沼 クイナ(水鶏・秧鶏)

2018年03月16日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
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●我孫子の対岸、柏側のクイナ・・・





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手賀沼 オオタカ(大鷹)

2018年03月16日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
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手賀沼 ホオアカ(頰赤)②

2018年03月16日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
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●これは4カ所目でのホオアカ・・・







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手賀沼 ホオアカ(頰赤)①

2018年03月16日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
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●今季は手賀川沿いでしか撮れていない・・・これまでは、たまに、手賀沼遊歩道沿いでも撮れたのに・・・





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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その4>

2018年03月16日 | 模擬試験問題
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             <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>         <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●<30-1向け模試>(その4)・・・自分の“立ち位置”(弱点はどこか、強みはどこか、他に減点の原因は何かなど)を確認しましょう・・・
●上記の“立ち位置”を踏まえて次回へ向けた補強策を考えてみましょう・・・時間は十分にあります。
●これまでの弊ブログ模試と相当趣向を変えています・・・基本的な問題(過去問や市販の問題集など)をメインに、難度の高い設問は少なめにしています・・・それでもレベル的には前回本番の<29-3>並みではないかと思います。
●つまり(独断での試算ではありますが)、<29-3>で160点前後だった人で、その後特段の学習を進めていない場合は、本模試も同程度(160±10)になるのではないかと想定しています。

*なお、文章題は、原文を尊重して旧かな使いを使用しているものがあります。ご了承ください。(漢字は新字に直しています)
*本番並みに、時間は60分厳守でトライしてみてください。
*それでは・・・(高得点リピーターの方には幾分“物足りない”かも知れませんが、それでも何問(=難問)かはお役にたてるかも(笑)・・・)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その4>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.狂舅世に入れられず  
2.徒に半畝の池に困しむ  
3.罵哭為に顚せんと欲す 
4.疇曩の豪気誰に向ってか説かん 
5.今月憂恤荐りなり  
6.漸く腹笥の虚しきを盈たす 
7.渠、囓驚して箸を投ぜん  
8.瀛海に船を浮かべる  
9.惆悵としてひとり悲しむ 
10.悖戻の気銷すれば世途畏るべきを見ず 
11.未練を擺脱して精神を集中する 
12.酥油を身に塗る  
13.鑰匣に入れる 
14.至治の馨香、神明に感ず 
15.徐に摺扇を開き、うちあおいだ 
16.山野に禽獣を豢養する 
17.瞿然としてその場に立ち竦んだ 
18.潸潸たる涙が袂を濡らした 
19.先徳を聿修せんことを庶幾する 
20.陛下の軫念あらせ給う所である 
21.みを繙く 
22.漬けをつくる 
23.真の黄金はせず 
24.法師、は玄奘という
25.秋風がを巻いて片づける
26.弓弭の調を献上する
27.愈々船が澪にってきた  
28.本物にって作った作品だ 
29.汝が新幟のてるを聞く  
30.隠元をのまま食べる 

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.ホトボリが冷めるまで姿を隠した  
2.反発と憎悪をい交ぜにして睨んだ 
3.散逸した蔵書を探しアグむ 
4.旧友の客死にバンコクの涙を注ぐ  
5.先がスボんだズボンをはく 
6.社会の病弊をテッケツする 
7.仕事の膨大さにふと溜息をく 
8.君が口を出すと話がコジれる  
9.長身ハクセキの青年が質問に立った  
10.ゾウブツ故買の容疑で逮捕された  
11.ビワと焼き魚を一時に食うべからず 
12.ビワ法師が平家物語を語る  
13.将軍は挙って官軍にサタンした 
14.わが身の不運をサタンする  
15.自殺の多くがイシによるものと言われている
16.上司のイシに甘んじて仕えた 
17.皇后のイシを承る
18.方違えにより、縁起の悪い家からイシした
(国字)
19.紡いだ木綿糸をカセに巻き付ける  
20.五デシリットルの水を加えた 

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.足跡を踏む。人の後を追う。
2.ととのえやわらげる。
3.軽はずみで不誠実なこと。人情がうすいこと。
4.人の心をうまくとらえる。
5.広く大きいさま。また、天空。 
<語群>
( へきくう、ちょうかい、しゅうれん、とうはく、りょうかく、しゅうらん、じょうしょう、ぎょうり )

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.(  )頻伽 2.(  )雲客 3.(  )停蓄 4.(  )画脂 5.(  )偸食
6.越鳧(  ) 7.虚実(  ) 8.長生(  ) 9.滄海(  ) 10.班女(  )
<語群>
( そいつ、きゅうし、じれん、ひまく、はんらん、ようじん、かりょう、けいしょう、
びい、ちょうひょう )

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.相手に敬意を示すこと。礼儀正しいこと。
2.死んでまもないこと。
3.才能がある人ほど、衰退するのが早いというたとえ。
4.学識を磨いて、世に役立つ人材になることのたとえ。
5.人は環境次第で良くなることも悪くなることもあるということ
<四字熟語群>
( 陽関三畳 鏃礪括羽 昏定晨省 南橘北枳 邑犬群吠 抔土未乾 正笏一揖 甘井先竭

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.行器 2.雲脂 3.鳳蝶 4.蚌貝 5.脛巾 6.孟買 7.爵牀 8.万年青 9.回青橙 10.蒟醬 

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.象嵌 - 2.嵌める 
イ.3.銓衡 - 4.銓る   
ウ.5.饌米 - 6.饌える
エ.7.監督 - 8.督る 
オ.9.胎孕 - 10.孕る

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.頑健 2.旁晩 3.未萌 4.寸牘  5.丈母
6.胄裔 7.無聊 8.譴責 9.窕冶 10.卵塔場
<語群>
( がくおう、かんりん、ちめい、せんぴょう、きょぜん、だうん、いび、こうこん、るいじゃく、かいちょく )

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.命を知る者はガンショウの下に立たず 
2.トソウの人、何ぞ数うるに足らんや  
3.クンユウは器を同じくせず 
4.明君賢将、能く上智を以てカンと為す者は、必ず大功を為す 
5.ヨクキの楽  
6.コウドウの人も受けず乞人も屑しとせず 
7.ブッセンの歓 
8.禿筆をする   
9.猛虎の猶予するはホウタイの螫を致すに若かず 
10.悪を遏めて善を揚げ、天のキュウメイに順う  

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「同じような不思議は実はまだ方々にありました。それを少しばかりお話して見ましょう。摂津有馬の温泉には、人が近くへ寄って大声で悪口をいうと、忽ち湧き上るという小さな湯口があって、これをア.後妻湯と呼んでおりました。・・・という言葉は後妻のことですが、後に女の喧嘩のことをいうようになってからは、別に悪口をする者はなくても、若い娘などが美しく化粧をして湯の傍に行くと、すぐに怒って湧き立つという評判になり、それをイ.妬みの湯という人もありました。これなどはよほどウ.姥が池の話と似ております。(摂津名所図会。兵庫県有馬郡有馬町)
・・・
伊豆の熱海にはまた平左衛門湯というのがあって、「平左衛門甲斐ない」とからかうと湯が湧くといい、旅の人がそれを面白がるので、村の子供たちが銭をもらって、呼ばって見せたということであります。それが多分今の1.カンケツセンのことであろうと思いますが、前にはその東に清左衛門湯、一名法斎湯というのもあって、そこでも大声に念仏を唱えて暫く見ていると、高く湯が湧き上るといっておりました。法斎も人の名のように聞えますが、実は法斎念仏という踊りの念仏のことで、それだから法斎念仏川とも呼んでおりました。念仏でなくとも、高声に何か物をいえば湧くのだといった人もありますが、だまって見ていても自然に湧き上ったのかも知れません。(広益俗説弁遺篇其他。静岡県田方郡熱海町)
・・・
 支那にもこれとよく似た泉が方々にあったそうで、土地によっていろいろの名をつけております。あるところでは咄泉といっておりました。どなると湧き出す清水ということであります。あるところでは笑泉。人が笑い声を出すと水が急に湧いたというので、すなわち驚きの清水も同じ意味であります。喜客泉は、人が来ると喜んでわく清水、2.ブショウセンといったのは、手を打つとその声に応じて流れるという意味でありました。日本でもぜひ念仏を唱えなければ、湧き出さぬというわけでもなかったのであります。実地に行って見ないと確かなことは知れませんが、大抵は周囲の土が柔かで、足踏みの力が水に響いたのではないかと思います。常陸の青柳という村の近くには、泉の杜というお社があって、そこの清水も人馬の足音を聞けば、湧き返ること煮え湯のようであるといい、それで活き水と呼び、また出水川三日の原はここだともいう人がありました。(広益俗説弁遺篇。茨城県那珂郡柳河村青柳)・・・」(「驚き清水」柳田国男)

(B)「籠城の大将は心定まらずして叶はず、若し大将の一心うかうかするときは、其の下の諸将何程智勇ありても、智勇施すこと能わず、百万の剛兵義士ありと雖も、剛義を施すこと能わず。況んや、河海エ.山谿の固きに於いてをや、況んや高塁深池に於いてをや、況んや3.ケンコウリヘイに於いてをや。糧食山の如く積めども、オ.孰ありてか之を食はん。貨財カ.邱の如く聚まれども、誰ありてか之を守らん。南宋高宗の朝、二帝(注)4.モウジンの際、宗澤(そうたく)・岳飛・韓世忠等の諸将輩出し、5.チュウカンギタン6.エンシキ大略、河東河北、忠義の民兵、憤懣奮激し、先を争ひて王に勤め、金兵連戦利あらず、中興の兆し見るべし。而して高宗の心定まらずを以て・・・遂に機会を失ひて、国体の伸ぶることを得ざらしむ。近年清朝鴉片の変に、キ.粤東(注2)義勇の民相聚まりて団練(注3)し、国恩を報ぜんことを図れども、清主、琦善(きぜん)・伊里布等の大7.カントク8.チュウセキすること能わず。・・・編者(注:ここでは孟子のこと)守城の法を挙げて、先づ其の心定めを云ふ、其の意深いかな、然れども此の心定めや、特に一旦奮激の能くする所に非ず、必ずや心胆を涵養鍛錬することク.素あるものにして、能くすることありとす。故に太平無事の日に当たりては、専ら文学に志し、義不義忠不忠の事、礼義廉恥の行を励み、心を鉄石の如くに鍛錬し、尚、又常に武芸をケ.玩び、山鷹鹿狩河漁をなして身体を剛驍にし、何時異変の事ありて風雨霜雪に暴露しても、善く之に耐ふる如くし、大将より士卒に至る迄皆此くの如くにして、子路の言の如く、勇ありて且つ9.ホウを知らしむること要なり。太平の久しき、奢侈逸楽の習、他人の10.キコツに徹し、衣食住に栄耀を尽くし、志気卑怯にして英決果断に乏しく、身体コ.孱弱にして、沐雨櫛風の困苦を忍耐すること能わず。・・・」(武教全書講章 武教全書「守城」 吉田松陰)
(注1)二帝:徽宗・欽宗
(注2)広東の異称。
(注3)団練:(広辞苑):中国で、住民による自衛武装組織。清代に盛行。
👍👍👍 🐕 👍👍👍


<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その4 標準解答>
(一)
1.きょうきゅう 2.はんぽ 3.ばこく 4.ちゅうのう 5.ゆうじゅつ 6.ふくし 7.げっきょう 8.えいかい 9.ちゅうちょう 10.はいれい 11.はいだつ 12.そゆ 13.やっこう・やくこう 14.けいこう 15.しょうせん 16.かんよう 17.くぜん 18.さんさん 19.いっしゅう 20.しんねん
21.ふみづつ(み) 22.こうじ 23.めっき 24.いみな 25.たかむしろ *“すのこ”でも✖にできないと思うが標準解答は“たかむしろ”。 26.みつぎ 27.せま(って) 28.のっと(って) 29.植(た)てる 30.さや・あまかわ
(二)
1.熱 2.綯(い交ぜ) 3.倦(む) 4.万斛 5.窄(んだ) 6.剔抉 7.吐(く) 8.拗(れる) 9.白皙 10.贓物 11.枇杷 12.琵琶 13.左袒 14.嗟嘆・嗟歎 15.縊死 16.頤使・頤指 17.懿旨 18.移徙 19.綛・桛 20.竕
(三)
1.躡蹤(じょうしょう):足跡を踏む。人の後を追う。 漢検過去問音訓読み熟語。
2.調諧(ちょうかい)=ととのえやわらげる *漢検下つき熟語
「諧調」は、(漢検2):①文章・色彩・音楽などの調和がよくとれていること。 ②こころよい調べ。ハーモニー。
3.偸薄(とうはく):(漢検2大見出し)軽はずみで不誠実なこと。人情がうすいこと。類)軽薄・薄情 *ダミー:澆漓(ギョウリ:世が末になって道徳が衰え、人情の薄いこと。澆薄(ギョウハク))
4.収攬(しゅうらん):人の心をうまくとらえる  *ダミー:しゅうれん
5.寥廓・廖廓 *ダミー:碧空;あおぞら。碧天。

(四)
問1
1.迦陵 2.卿相(けいしょう) 3.汎濫 4.凋氷 5.靡衣
6.楚乙 7.皮膜(ひまく・ひにく) 8.久視 9.揚塵 10.辞輦
問2
1.しょうしゃく 2.ほうど 3.せんけつ 4.ぞくれい 5.ほっき
1.(正笏)一揖(しょうしゃくいちゆう):相手に敬意を示すこと。礼儀正しいこと。
2.(抔土)未乾(ほうどみかん):死んでまもないこと。
3.甘井(先竭):才能がある人ほど、衰退するのが早いというたとえ。
4.(鏃礪)括羽:学識を磨いて、世に役立つ人材になることのたとえ。
5.南橘(北枳):人は環境次第で良くなることも悪くなることもあるということ
  ダミー:陽関(三畳)  (昏定)晨省 (邑犬)群吠
(五)
1.ほかい 2.ふけ 3.あげはちょう 4.からずがい 5.はばき 6.ボンベイ 7.きつねのまご 8.おもと 9.だいだい 10.キンマ
(六)
1.ぞうがん・ぞうかん 2.は(める)*「ちりば(める)」もOKだと思うが、過去問標準解答は「は(める)」のみ? 3.せんこう 4.はか(る)  5.せんまい 6.そな(える) 7.かんとく 8.(み)る *“とりしま(る)”訓はナシ。「監る」も「監(み)る」 9.たいよう 10.みごも(る)
(七)
1.羸弱 2.遅明 3.先表 4.朶雲 5.岳翁
6.後昆 7.居然 8.戒飭 9.猗靡 10.寒林 
*先表(センピョウ):(広辞苑)(センビョウとも)物事の起る前ぶれ。前兆。
*「未萌(ミホウ・ミボウ)」は前兆の前・・・物事が兆す前。
(八)
1.巌牆 2.斗筲 3.薫蕕 4.間 *孫子 5.浴沂 6.行道 7.勿翦 8.呵(する) 9.蜂蠆 10.休命 *「順天休命」*休命:立派な天の命令
(九)
1.間歇泉 2.撫掌泉 3.堅甲利兵 4.蒙塵 5.忠肝義胆 6.遠識 7.奸慝 8.誅斥(△誅責) 9.方 10.肌骨
ア.うわなり イ.ねた(み)(「“そね”み」)とも読めないことはないが🔺) ウ.うば(「“ばば”という訓もあることはあるが🔺) エ.さんけい オ.たれ カ.おか キ.えつとう ク.もと ケ.もてあそ(び) コ.せんじゃく
(参考)
*団練
(ウイキペデイア)団練(だんれん)は、清代の地方に存在した武装集団。地方の有力者が盗賊等から郷鎮 を自衛するために自発的に組織した民兵組織である。
大辞林 第三版:団練:中国で、郷村の武装自衛集団。古くから存在したが、特に清代に盛行。団防。
(世界大百科事典 第2版):団集練丁:アヘン戦争時の仏山団練局などが その例である。もともと団集練丁(壮丁を招集訓練する)の意で、唐以来地方部隊の呼称 に用いられたが、清朝では郷村自衛の臨時組織とし有時の際にのみ結成を許可された・・・
*誅斥 *広辞苑には「誅責」しかナシ・・・「誅責」は、「罪をとがめ、せめただすこと」
 (ネットでは、向こう(中国)の言葉にはあるようだ・・・漢和辞典はどうかな?➪大字源はナシ・・・「誅責」と同様の意味のようなので、「誅責」でも✕にはできないと思うが・・・)
*全集では、「忠肝義肝」の「肝」は、旧字の「膽」が使用されている。
*遠識:広辞苑にはナシ。(ネット)「遠識」は時間的に離れた未来を知ること。*他にもこの熟語の説明・用例などネットに幾つかアリ。
*「勇ありて且つホウ(方)を知らしむ」(論語・先進篇)
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なぜ、“斉聖広淵“・“斉聖”という熟語に辿りついたか・・・

2018年03月15日 | 漢検1級高得点獲得のためには
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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             <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>         <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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<30-1向け模試>(その1)~(その3)まで配信中・・・・・・
・・・模試(その4)&模試(その5)完成済み・・・模試(その4)は明日(3/16)配信予定・・・
・・・模試(その6)~模試(その10)も第一次原案作成済み・・・
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●“故事成語”の記事から脱線して、なぜ、先の“四字熟語”の記事になったか(特に、「斉聖」「斉聖広淵」熟語に辿りついたか)について、下記しておきます。
●「高得点獲得のためには」用の記事にしてはいますが、高得点云々に限らず、また、この熟語に限らず、こういう学習のやり方で語彙や周辺知識を増やすこと、理解を深めておくこと、延いては記憶に定着させるようにすることが大事だと考えています。(下記のとおり、「斉聖」は漢検2掲載熟語ですが、この熟語単独では、一応目にして、一応意味を捉えていたとしても、いざというとき(本番で試験で出たとしたら)、簡単な漢字ではあっても絶対に浮んではこない熟語ではないでしょうか・・・以下のように、周辺知識の深掘りとともにこの熟語を理解しておけば、応用力というかヒラメキにつながる可能性が大きいと思います)
●今後の学習のための参考となれば幸いです・・・

<なぜ「斉聖」(あるいは「斉聖広淵」)>に辿りついたか>
①先の「<30-1>に向けて(その3) 左伝から」記事で紹介したように、
 「セイメイ(斉盟)は信を質(ただ)す所以なり」という故事成語アリ
②「斉盟」の意味を調査 ➪(故事成語の参考文献)慎みのある盟い。(大字源)ともに誓うこと。(出所は同じ左伝だが、出典は異なっている・・・。*大字源と故事成語の参考文献では「斉」の意味のとらえ方が異なっていることにも一応留意しておくことに・・・)
③(念の為)「斉」の字で、漢検2にあるかどうか調べた(ナシ)。この熟語そのものはなかったが、「斉」のところに「斉聖」という熟語掲載アリ。
 (漢検2)「斉」・・・意味⑤おごそか。つつしむ。「斉聖」・・・ *意味の説明はナシ。
④「斉聖」を漢和辞典、国語辞典で調べた➪大字源、新漢語林にアリ。
  斉聖(せいせい):(大字源)正しく物事に通じている。一説に、慎み深く、賢い。
          (新漢語林)つつしみ深くかしこい。正しくて物事の道理によく通ずること。
  *漢検2の「斉」の意味のとらえ方は「おごそか。つつしむ。」ということだとわかり、新漢語林のほうの説明のほうがしっくりくることがわかる。
(参考:
 ⑤ついでに、“おごそか、つつしむ”に該当しそうな熟語を、大字源で調べてみた・・・
 斉敬(サイケイ):つつしみうやまう。心身を清め慎む。
 斉厳(サイゲン):つつしみ深くて、おごそか。
 斉粛(サイシュク・セイシュク):おごそかにしてつつしむ。
 斉如(サイジョ):おごそかにしてつつしむさま。 
 斉荘(サイソウ):うやうやしい。おごそか。
 斉慄・斉栗(サイリツ):つつしみおそれる。
 *大字源の場合は、“つつしむ、おごそか”の意のときはほとんどの熟語が(「ものいみ」の意と同じく)“サイ”音(漢・呉音)。漢検2の場合は、音による意味分けで“おごそか、つつしむ”意のときは“セイ”音となっていて、“ものいみ、ものいみする”の意の場合のみ“サイ”音となっている。
 ・・・ここまで調べて「斉(セイ、サイ)」の熟語調べはヤメ・・・混乱するだけ・・・とりあえず、「斉聖」、漢検2は読みを振っていないが、「セイ」音のところにあること、故事成語の参考文献や大字源(意味のとらえ方がちょっと違うが・・・)でも「セイセイ」と読んでいることから、「斉聖」の音読みは“セイセイ”で良いだろうと判断・・・他の熟語のサイ音読みは一応頭の中に留意させるにとどめる・・・忘れちゃうだろうけど・・・ちなみに漢検2には“サイ”音熟語は掲載ナシ・・・)

⑥(「斉聖」熟語に戻って)この熟語だけでは、その意味や使われ方がよくわからないので、さらにネットでしらべてみた・・・
➪「斉聖廣淵」という四字熟語がヒットした・・・➪よく読んでみたら、「八元八凱」の人たちの人と為りを表す熟語だった。
➪これで、「八元八凱」のほうをよく読んでみたら、
 ・「斉聖広淵」の出所は「八元八凱」であること。
 ・他に、「明允篤誠」「忠肅共懿」「宣慈恵和」という四字熟語もあること。
がわかった。

・・・以上のように、これで「斉聖」という熟語はしばらくは頭にこびりついて離れないぐらいミッチリと学習できたと思う。一方、新たな課題(セイ、サイ音の読み分けや、大字源と他の辞典で「斉盟」・「斉聖」の意味のとらえ方や説明が異なるようであることなど)も抱え込んでしまったけど・・・。ま、これはこれで“悩み・課題”として抱えていれば、ある意味、記憶からは当分離れないとは思うけど・・・いつかは解決しないといけませんが(笑)
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八元八愷(八元八凱):斉聖廣(広)淵 明允篤誠 ・・・

2018年03月15日 | 四字熟語
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             <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>         <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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(この記事は初合格をめざす方向けの記事でありません。初合格をめざす方は基本的な問題の習熟に勉めるべきです。)
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<30-1向け模試>(その1)~(その3)まで配信中・・・・・・
・・・模試(その4)&模試(その5)完成済み・・・模試(その4)は明日(3/16)配信予定・・・
・・・模試(その6)~模試(その10)も第一次原案作成済み・・・
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●“故事成語”から脱線して、なぜ、“四字熟語”の記事になったか等については、後の記事にて説明予定(「高得点獲得のためには」記事にて)。

●「八元八愷(八元八凱)」
 (漢検四字熟語):心が清く正しくて、徳の高い人のこと。(意味)「元」はよい意。「愷」は徳が大きいこと。「八元」は中国古代伝説時代の高辛氏のときの八人の徳のある人。「八愷」は同じく高陽氏のときの八人の善人のこと。出典:史記<五帝紀>


●ネットから一部を抜萃(東洋・西洋の古典書籍 | 出典サーチ >四字熟語図書館)
・八元八愷(はちげんはちがい):「元愷(げんがい)」ともいう。
 *非常に能力の優れた人物と温和で人とよく協調してゆくことのできる人物のこと。賢才・賢子のことを指す。
 *元は善と解されるが、更に元気の元の如く「もと」であり「始め」であり「全体」でもある三つの意を含む。また、愷は余裕と調和をしめす。
 *出典は春秋左氏伝の文公十八年。太古の高陽氏の八人の才子と、高辛氏の八人の才子を指した言葉。
・春秋左氏伝
 「昔、高陽氏に才子八人有り、・・・(八人の名前列記(略))・・・斉聖廣淵(せいせいこうえん)、明允篤誠(めいいんとくせい)にして、天下の民は之を八愷と謂ふ。
 「高辛氏に才子八人有り、・・・(八人の名前列記(略)・・・忠肅共懿(ちゅうしゅくきょうい)、宣慈惠和(せんじけいわ)にして、天下の民は之を八元と謂ふ。此の十六族や、世に其の美を済なし、其の名を隕とさず、以て堯(尭)に至れり。堯、挙ぐる能はず、舜の堯(尭)の臣となり、八愷を挙げ、后土を主(つかさどり)て以て百事を揆らしむれば、時に序さざる莫く、地平らかに天成(たいら)かなり。八元を挙げて、五教を四方に布からしむれば、父は義に、母は慈に、兄は友に、弟は共に、子は孝にして、内平らかに外成(たいら)かなり。・・・」
(昔、高陽氏の才子と言われた八人の子は、中正にして良く中道に適い、物事に広くゆきわたって才智は奥深く、聡明にして信に固く、行いは厚くて誠実であったから、天下の人々は之を八愷と呼んだ。
また、高辛氏の才子と言われた八人の子は、忠孝にして敬しみ、恭謙にして意に適い、慈愛は遍くゆきわたり、仁にして柔和であったから、天下の人々は之を八元と呼んだ。 この十六族は代々に美徳を成してその名声を失うことなく、ついに堯(尭)の時代へと至った。
堯(尭)は彼等を用いようとするも果たせなかったが、舜が堯(尭)の宰相となって政務を代行するようになると、遂に彼等を登用することができた。
舜が八愷に大地を司らせて諸政策を行わせると、時宜に適って諸所を統べたので、天下はよく治まった。また、八元に五教を順布させると、民は各々の分をわきまえて尽すようになり、天下は普く和したという。)

・斉聖廣淵(せいせいこうえん):斉は中正、聖は通暁、廣は広で広くゆきわたる、淵は深遠。 (注)「廣」は旧字。「広」で代替可。
・明允篤誠(めいいんとくせい):明は聡明、允は信実、篤は深切、誠は誠実。
・忠肅共懿(ちゅうしゅくきょうい):忠は忠孝、肅は敬しむ、共、恭に通じ、懿は美、善で神意にかなう意をもつ。
・宣慈恵和(せんじけいわ):宣はあまねくゆきわたる、慈は慈愛、恵は仁恵、和は柔和。

<ブログ既出>
●明允篤誠(メイイントクセイ) : 明は聡明、允は信実、篤は深切、誠は誠
●明允(メイイン)な性格:明允篤誠(メイイントクセイ) : 明は聡明、允は信実、篤は深切、誠は誠。
*他の四字熟語はブログ掲載ナシ。

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手賀沼 ヒクイナ(緋水鶏・緋秧鶏)

2018年03月15日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
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●この場所にはヒクイナは2羽はいることは確認できている・・・メスのような気がするのだが・・・ 

●この場所には先ほどのクイナもいる・・・いつも見られるのはバン(鷭)やコガモたち・・・そのうちコガモもいなくなるか・・・



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