ミスがでるとき、(注:以下はひとつの考え方であり、他の意見を排除するものではありません)
[第一段階] いわゆる初心者段階。実務としての翻訳に慣れていないので、いろいろなミスが出ます。この場合、ミスは訳語のみならず、調べ物の方法、注のつけ方、納品マナーなど広い範囲で生じます。
[第二段階] ある程度量もこなせ、継続的に仕事の受注があり、仕事のコツもわかってきたときは、上記の初心者段階とは異なり、ミスは(出るとしたら)訳語に集中。それもケアレスミスが多い。
つまり、知らず知らずのうちに過信・慢心が生じてきて、それに自分が気づかないというときにミスが出やすくなります。
さらにこわいのは、発注側のチェックが入らない場合。
発注する側の「この人なら大丈夫」という過信?も加わり、ノーチェックでエンドユーザの手元にいく場合はこわいかも(笑)。
機械でも誤作動があるくらいですから、生身の人間、常にノーミスとは限りません。
発注側のコスト削減でチェックを入れないという方針もあるかもしれませんが(?)、どんな訳文でも、最低限ベタ読みくらいはすべきと考えます。
もちろん、上記にも例外はあり、クライアント側の事情(金額や時間)によりチェックを外す場合があるのは言うまでもありません^_^;
[第三段階] ミスの出る確率は低くなりますが、常にゼロとは限りません。やはり、「チェック不要のレベル」でも、可能な限りチェックを入れたほうがいいと考えるのは上記と同じです。
翻訳者側としては、どんな段階にいても、過信・慢心せず、ミスのないよう十二分に注意するに越したことはありません。チェックが入るか否かにかかわらず・・・。