翻訳者の散歩道

  ☆ 法律翻訳者の思考のあれこれ ☆
(「翻訳者になりたい人のためのブログ」を統合し「第ⅡBlog〇〇編」と表記)

自転車にご注意

2007年05月31日 | 雑記
自転車の事故が急増したため、「交通の方法に関する教則」の自転車に関する部分が29年ぶりに抜本的に改訂される予定です。(自転車同士の接触を避けるルールなど)

たしかに、最近自転車事故多いですね。
つい先日も、知人が自転車同士で衝突し、足を負傷し1週間にわたる入院生活を余儀なくされました。さらに退院後自宅で2週間くらい静養したため、約1ヶ月間仕事はすべてお休みです。
病気や事故と無縁だった人で、まさに青天の霹靂。

私自身も、ヒヤッとした経験はあります。
歩道を歩いていたとき、(歩道の)右前方を走行していた自転車が急に進路変更して、私の前にスッと入って来たのです。条件反射で足をとめ、コンマ何秒の差でぶつかるのを免れましたが。

夜道を歩いているときなどは、後ろからブイーんと自転車の音がすると、バッグを反対側にもって、つい、身構えてしまいます^_^;
あっ、これはぶつかるのを避けるというより、ひったくりを警戒した行動でした。(汗)

いすれにしても、自転車に乗るときも、乗らないときも気をつけましょう
Comments (2)
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灰となった都市国家カルタゴ

2007年05月30日 | 歴史
カルタゴの滅亡は史上空前絶後の悲劇でした。

今回は、カルタゴの歴史をチョコッとまとめてみようと思います(^_^)

まず、カルタゴ興亡の輪郭の描写を下記の本からお借りします。

 ☆ 「カルタゴ」アランロイド著(木本彰子訳)から。
今日、ハンニバル海岸に立ち、かつてカルタゴ市があったあたりを眺めてもそこには西欧世界最大の商業中心地があったとはとても信じられない。このけだるい黄褐色の海岸から、船乗りが北海の霧に閉ざされた謎の地チュールをめざして漕ぎだし、商人が黄金を求めてサハラの奥地へと赴き、武将たちが戦象隊をひきいて遥かなる戦場へと出発した光景など想像すべくもない。カルタゴほど栄えた都市が、かくも徹底的に、かくも暴力的に壊滅された例があっただろうか。遺跡すらほとんど残っていないのである。すぐれた文明を持ち、栄華をきわめた都市が忽然と地球上から姿を消し去ったのである。☆

カルタゴ―古代貿易大国の滅亡

河出書房新社

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上記の引用をお読みになればカルタゴの興亡の物語の輪郭をつかめると思いますが、歴史的あらすじをちょこっと(^_^)

カルタゴは、BC814、(現在の)レバノンからやってきたフェニキア人の殖民により建国されました。彼らは、陸上の外的の脅威を避けて、生存と繁栄を海洋進出に求めます。
イベリア半島のスペインの一帯が彼らの主な交易国で、貴金属や鉱石を安く買い入れ、東に持ち帰ってこれを売り、巨大な富を手にしたのです。
ところで、レバノンからスペインの間の航行距離は片道6000kmもあり、その間には中継基地が必要になります。⇒その1つが現在のチュニジアです。穏やかな気候と肥沃な土壌に恵まれ天然の良港があり、これが都市国家カルタゴなのです。

地図をご覧になればお分かりになると思いますが、全地中海を制圧する中央に位置しており、イタリア半島の長靴の先の方とはシチリアをはさんで対峙しています。
こう見ると、ローマとカルタゴの対立が起こらない方が不思議ですね。
争いは、ギリシャを含む3国間でシチリア島の争奪から始まります。

----続く----


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「係る」にご注意

2007年05月25日 | 英語・翻訳
日本人が大好きな「~に係る」という言葉。

翻訳(英日)では注意が必要で、安易に使うのは慎むべきでしょう。

例をあげます。
◎ 「合併に係る会社」 
 合併する側?
 合併される側?
 あるいは、両方?

「Xに係る財産」 
 Xが所有しているの?
 Xは担保にとっているだけ?
 あるいは、保証人?

このように不明瞭な使い方を安易にすべきではなく、
英語が受動態になっているのか、能動態か、どのような動詞が使われているのか等、原文に沿って明確に訳さなければ商品とは言えません。

"自信がなくて(=こわくて)"逃げの姿勢になっているのか、
あるいは「アバウト」?で訳すクセがついてるのか・・・???

継続的な仕事受注を確保するためには、やはり丁寧な仕事を心がけることが大事だと思うのです(^_^)


(注:前回の授業でも質問が出たのですが、「係る」という言葉をいかなる場合においても使ってはいけない、という意味ではありません、もちろん。) 

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法令翻訳データ更新

2007年05月22日 | 英語・翻訳
法令翻訳データ(内閣官房)に民法と会社法が新たにラインアップ!

◎ 民法(第2編・第3編(第2章~第5章)・第4編・第5編)
 注:第2編=物権、第3編=債権、第4編=親族、第5編=相続

◎ 会社法(第1編~第4編)
 注:第1編=総則、第2編=株式会社、第3編=持分会社、第4編=社債

いや~、便利になりましたね(^_^) 
以前は、買うとすれば非常に高かったのでは。。。


法令翻訳データはこちら


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野球三題

2007年05月19日 | 野球
 先日、NHKの番組で初めて知ったのですが、中日の石井裕也投手は先天性難聴で、左耳はほとんど聞こえず、右耳がわずかに聞こえるので補聴器をつけています。しかし、歓声が補聴器に響くのでマウンドで大事なシーンではスイッチを切る。音のない静寂な世界で集中。

ハンデがあるからといってあきらめず、夢に向って努力をかせね、実現するということは、「言うは易し、行なうは難し。」
今後も、活躍を続けてほしいと思います。

中日ドラゴンズのHPはこちら

 パリーグで注目を集めているのが楽天の快進撃。
ほとんどの人が最下位を予想していている中、何と現在4位ですよ。すごいじゃないですか。(セですがトラは現在5位) 個々の選手がどんなによい素質を持っていても、采配をふるう人次第では宝の持ち腐れになりがち。監督の腕次第?

楽天のHPはこちら。("楽天"で検索すると野球はなかなか出てきません) 

 清原が引退を示唆したとかしないとか言われていますが、清原と同期である、日本ハムの田中幸雄内野手が通算2000本安打を達成!日ハム一筋!22年目での記録は最も遅い記録で、39歳(+5ヶ月)は歴代6位の(高)年齢だそうです。やはり、コツコツ努力を重ねることですね(^_^)

日ハムのHPはこちら。(6月の阪神タイガース戦ユニフォーム型のチケットというのがありました

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訳語を新聞で拾う

2007年05月17日 | 英語・翻訳
今、昭和初期の新聞で訳語を拾ってきました(^o^)//

奇しくも、自分で考えていた訳語と一致。結果的に訳語の検証になりました。

新聞社のデータベースは有料が多いと思うのですが、 
大学や図書館などで、電子的にデータベースを作成して公開しているものもあり、運がよければ、そのあたりで見つけられます(^_^)

それにしても、昭和初期とは!
実は、この訳語の原文にあたる英語自体が世界中でもほとんどヒットせず、もしかするとヨーロパ圏でのみ使われていた死語?と思いつつ検索していたのですが、日本語でも古色蒼然って感じでしょうか・・・。←これを思いついた自分もこわい(爆)

こういう作業って、楽しいです
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「星の王子さま」に学ぶ翻訳作法

2007年05月14日 | 英語・翻訳
サン=テグジュペリの「星の王子さま」、原題は"Le Petit Prince"で、
直訳すれば「小さな王子」になるところをフランス文学者の内藤濯(あろう)さんが「星の王子さま」と名訳したことで有名です。

内藤濯さんは、その翻訳作法として

 『翻訳は単なる言葉の移し替えではない。原作者が思いをこめて書きあげた文章を的確な美しい日本語であらわすのは言うまでもないが、同時に声を出して読んだのを聞いても、美しいものに仕上げなければならない。』
とされています。

フランス語の原文を読み上げ、日本語の訳文を口述し書き取らせ、それを音読させて直していくという作業を繰り返されたそうです。
こうなると1日の作業は数行に終ることもあり、凡人にはなかなか真似のできないことではあります(汗)。

そして、訳文が出来上がった後にこだわったのが最初に書いたタイトル"Le Petit Prince"の訳!
「小さな王子」では訳文に合わない⇒「星の王子さま」だと語呂もよくピッタリ!
もっとも、これに対しては、タイトルを変えたために大人向きのはずが童話風になってしまったという批判もあったようですが、このタイトルあってこそ、後世に名を残す(名作or)名訳になったのでないでしょうか。

私自身はビジネス翻訳の世界に生きているので、このように格調高い文芸翻訳は想像の域を出ませんが、たしかにフランス語は音がきれいで、これに合わせて日本語訳をつけていくのは大変でしょうがやりがいのある作業だろうな…と、ちょっと憧れてみたりします(ちなみに、フランス語は第2外国語で学習したものの忘却の彼方に^_^;)

ビジネス翻訳でも、英語と日本語、推敲の際には読み上げていますが、法律なんぞ韻を踏んだりするわけがなく(^_^)、結構無味乾燥な世界かもしれません。

上記の内藤濯さんの翻訳作法に関しては、ご長男の内藤初穂さんの文章を参考にさせて頂きました。(学士会会報No.863) 

星の王子さま―オリジナル版

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星の王子とわたし

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星の王子の影とかたちと(内藤初穂)

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FAKE TOWN 【特許庁】

2007年05月11日 | 法律
今や、模倣品が氾濫している時代です。

知的財産権保護⇒⇒⇒模倣品の流通を防ぐため、特許庁が提供するゲームをご紹介。
 題して、
 ◎ 100万円ブランド品獲得大作戦
 ◎ 大富豪への道

チョコッとやってみた限りでは、模倣品にはひっかかりませんでしたが、
安すぎても、高すぎてもインチキの可能性あり(@_@)

ちょっとした息抜きにゲームで学習って狙いでしょうか。

注:ゲームを楽しむにはいくつかのプラグインが必要で、セキュリティの設定によってはダメかも。各自のご判断に委ねますね(^_^)

FAKE TOWNはこちら
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