翻訳者の散歩道

  ☆ 法律翻訳者の思考のあれこれ ☆
(「翻訳者になりたい人のためのブログ」を統合し「第ⅡBlog〇〇編」と表記)

パートの有給休暇

2005年05月30日 | 法律
アルバイトやパートにも年次有給休暇がもらえることを忘れているか、知らない人が多いみたいです。

(6ヶ月以上継続勤務)+(全労働日の8割以上出勤)すれば、有休を与えなければなりません(労基法§39)。
もっとも、1週間の労働日数が少ない場合(週4日以下)などは、バランスをとるため、その日数に比例した有給休暇を与えることになっています(労基法§39-3)。

実は、この有給休暇の付与は、労働者側のみならず、会社側も知らない(OR 知ってはいるがお金を出したくない)場合もあるようです(@_@)

これを知らないと、たとえば会社の都合で「今日は来なくていいよ」と言われて休んでも無給扱いを甘んじることになりかねません…。

実際に、翻訳・通訳のパート(といっても正規の社員と同等またはそれ以上の働きをしている)をしている人が上司に言ったところ、「パートに有給なんて!」と言われた例もあります。

もし、会社に言ってもダメなら、労働相談してみるのもいいかもしれません。
  ↓
労働関係相談(東京労働局)

やはり、「自分の身は自分で守る」ですね(5/2の記事参照)。

労働者は法律により守られている という認識って大事(^_^)
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オンデマンド

2005年05月27日 | 英語・翻訳
今月大きい仕事が終わったと思ったら、次にやるべきことがいろいろ。
その中で大事なものとして
7月のオンデマンド講座の準備があります。

オンデマンドですから既に成立しており、つい、のんびりしてしまいます。
とはいえ、7月の講座ですから、そろそろHPにアップしなければなりません^_^;

詳細をつめるとともに、HPの案内ページを作ったり、地図を用意したり、周辺事項もいろいろ決めていきます。大変そうですが、こういう作業って、とっても楽しい(^^)/

振り返ってみると、学校の講師時代もオンデマンドでリーガル上級クラスを出してもらいました。
これまでも何度か書いていますが、生徒さんにはどんなに感謝しても感謝しきれないと思います。

ホントにありがとうー 
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関西出身ですか?

2005年05月26日 | 野球
先日、関西生まれ、関西育ちの生徒さんから質問が出ました。
「先生は関西出身ですか?」

実は、この質問、生徒さんからよく出ます。
なぜなら、授業中ときどき関西弁が出るからです^_^;

なぜ出るかって?
…実はトラファンなのです(^^)
HPの日記にときどき野球の話題がでるのもこのせいです、ハイ。

関西出身の人から、このような質問が出るとは、
私の関西弁も上達したなぁーと密かに感激してます。

もっとも、これほど上手く(?)なったのも、生徒さん達のおかげ。
「先生、その場合は"~ヤン”というのです」
でも、「まだまだ、本場ではすぐ見破られますよ」とも言われていますし、
さらには、「先生、関西弁っていっても、大阪、神戸、京都…全部違うんですよ」と。

言語は、やはり奥が深いですね。

----------------------------------

追記(5/27)
この記事につき、メールを頂きました。
ちょっと前、TVで関西語講座というものをやっていたそうです(@_@)
見そこねましたね。
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名前を覚える法

2005年05月24日 | 教室
実は人の顔と名前を覚えるのが大の苦手でした。

初めて通学部の教壇に立ったとき、最初の授業では密かに席の配置と名前をノートに書いていました。
ところが!次回になると、生徒の着席位置が変わるのです!
特に席は決まっていないので、当然どこに座ってもいいわけですが。

そうなると折角作ったあんちょこ(わからない人は国語辞書引いてね)が役に立ちません。そこで、翻訳クラスでは珍しい(?)ネームプレートを学校にお願いして用意してもらいました。

しかし、「慣れ」はおそろしく、今では難なくすぐ覚えられます。あんちょこやネームプレートなしに。
自分でも、スゴイ進化だと思って感激しています (*^_^*)

そのコツは、名前を「音」ではなく「漢字」でイメージすることです(やはり翻訳者か?)。生徒さんの名前を呼ぶとき、その漢字を頭に浮かべるのです。これはもう無意識にできます、ハイ(^^)

でも、最近、それにも盲点があることが発覚。
漢字が同じときが困るのです。
実際、前回の授業で(ちょっと)間違え、生徒さんの爆笑をかってしまいました^_^;

そこで、更なる認識・識別法を次回の授業までに考えねば
うまくいくかな?
Comments (2)
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元原稿の誤訳?

2005年05月17日 | 英語・翻訳
いえいえ、私のことではありません^_^;

日英の場合の日本語原文のことです。
日本語でドラフトするときに、起草者が英文を参照し、その際何かを見ながら独力で訳しているか、あるいは対訳本を参考にしている、ということが合理的に推測される(あぁ、何て硬い表現…)ことがあります。

つまり、日本語の原稿をつくるときに参考にした英文を誤訳して、そのまま日本語原稿に埋め込んでくるのです。

具体的には書けませんが、[A=甲]と訳すべきところを[A=乙]と誤訳して、「甲が~」と書くべきところを「乙が~」と書く、というわけです。

驚きますか? 実は、こういうことはよくあるのです(@_@)

誤訳に基づいた日本語原稿を正しい英文に「訳す」(というより「戻す」の方がいいか)のですから、普通の翻訳作業では追いつきませんよね(^_^)

そういうときは、これも楽しみのひとつと考えればいいわけで(ちょっと苦しいか)

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ユートピア

2005年05月16日 | 歴史
ユートピアというと何を連想しますか?
理想郷って何となくホワホワしたイメージありませんか?

でも貴族であるサー・トマス・モアの描くユートピアは、意外にも私有財産を認めない共産主義的な理想社会です。

ユートピア(Utopia)。
U はギリシャ語の否定の接頭語ou (=not)、
topia は同じくギリシャ語の場所を意味するtopos (=place)で、
つまり"nowhere"どこにもない所という造語です。

ユートピアは2巻からなり、当時のイギリス(16世紀)の封建社会から資本主義社会への移行期にあって諸問題を批判し、政治的・経済的な理想社会を描いたものです。

第1巻は、「羊が人間を食い殺す」が有名。
羊毛の値上がりを見こした地主たちが先を争って畑をつぶして牧場に変えていく(→農民の失業をまねく)ことの比喩です。

第2巻は、理想郷ユートピアの物語。
ユートピアは共和国で、私有財産を認めず金持ちも貧乏もありません。また、聖職者、貴族、地主など非生産的職種の人の存在も認めません。しかし、宗教に関しては寛容で異なる信仰の共存を認めています。
物語のはじめには目に浮かぶような地理的描写があって、まるで実在するかのような錯覚を覚えます。

皆さんの描くユートピアはどんなところでしょうか?

(おまけ)
トマス・モアは、法曹界の父のすすめで法律を学び、順調な官僚生活のなかでヘンリー8世の知遇を得て、大法官に抜擢されます。
ヘンリーは王妃と離婚&愛人アン・ブーリンとの結婚をめぐり、ローマ教皇の許しが得られず、英国国教会を設立。ところが、大法官トマス・モアは離婚に賛成せず、ロンドン塔に幽閉され処刑、生涯を終えます。

ヘンリー8世はその後アン・ブーリンも処刑してしまいますが、臨終のときにはアン・ブーリンの名をうわ言で繰り返したとか。。。
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本に書いてある!?

2005年05月12日 | 英語・翻訳
教えていて(特に通信)、ときどき遭遇するのが「他の本には~と書いているのですが」という質問です。

その昔、翻訳学校で通信を指導していたときには、テキストと相反する記述をしている本の該当部分をコピーして送ってくる人もいましたっけ(^_^)

実は、
私の指導方針のひとつに「無理におしつけない」もあります(当たり前だけど^_^;)

そういう質問がきたときには、一応自分の考え方の根拠を説明しますが、最終的にどの考えをとるかは個々人の判断に委ねています。

私は、教えることと翻訳実務を車の両輪にしているので(2月23日の「二足のわらじ」参照)、実務に即してベストと思う指導をしていますし、また、そのように心掛けています。

ところで、
実務では、誤訳を「~にこう書いてあった、こう出ていた」などと他に責任転嫁はできません。

授業でも、訳語の選択ひとつとっても「…にこう出ていた」という弁解はゴハットです。授業のときから(自分の灰色の脳細胞を駆使して)自分で責任をもって訳語を選択する姿勢を身につけてほしいですから(^^)
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ブログって?

2005年05月09日 | ブログ
2月にブログを初めてから3ヶ月になりました。
正直に言って、まだまだ慣れないこと、知らないことが多いです、ハイ。

コメントのつけ方をはじめルールも人によって異なり、あって、ないような感じを受

さらに、生徒さんをはじめ知っている人の場合には、メールで返事(+α)することもあります。
従ってこの場合には私の返事は他の人からは見えないことになります。

知っている、知らないを問わず、いろいろな人と交流できるのがブログの本来の効用なのでしょうね。
Comments (3)
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三越(+追記)

2005年05月06日 | 雑記
昨日横浜、大阪の三越が閉店。驚きと同時に、寂しい感じもします。

三越といえば、日本橋本店の歴史的建造物でしょう。
近代的建物もいいけど、古い建造物はやはり歴史の息吹を感じます。
正面玄関のライオン像は何と大正3年英国生まれというから驚きです。

他のデパートと比べ、対応に柔軟性があるようにも感じます。(私は三越の株主でもなく、何ら利害関係はありません^_^;)

ところで、
他の某デパートで数千円の品を買って配送を頼んだたとき、「他のお客さんはもっと高額な買い物をしている」と言われたことがあります(汗)。1件では配送の手配が面倒だったようです。

あまりの驚きで、とっさに返す言葉が出てきませんでした(「何じゃーい、授業のときの威勢はどうした?」という声が聞こえるような…)。

今日の小額カスタマは明日の高額カスタマ!とは考えられないですか^_^;

サービス業って難しいですね。

<追記 2010.5>

三越、上記の記事を書いた時は、好印象をもっていました。
その後、伊勢丹主導の経営統合になり、著しく変身・・・。
サービスの質が落ちたのはいただけません。
古きよき時代?の老舗はもはや存在しないようです。
”三越よ、お前もか・・・”

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自分の身は自分で守る

2005年05月02日 | 英語・翻訳
「自分の身は自分で守る」フリーで活動していると痛感します。

例えば、ドタキャン。
入るはずの仕事が突然消える…、実際にあります。でも、消えるだけならまだいい。それとバッティングする他の仕事を断っていた場合にはちょっと痛いです。

一度経験してからは、それ以降は時系列ではなく、確実なものを最優先しています。
さらに書面(追記:メールを含む)で発注(その後の条件の変更を含む)してもらう。
口頭では後で証拠になりません。
この点、まだまだ甘い場合が多かったりして^_^;

また、自己管理も大切です。
自分のキャパを認識していないと無尽蔵に仕事を入れてしまい、気づいたときにはアップアップの状態に…なんてこともありえます。特に駆け出しの頃は要注意。
肉体的疲労は休めば回復は早いですが、精神的な疲労の回復はちょっと時間がかかりますから。

まだまだあるでしょうが、とりあえず
Comments (3)
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