1月14日 松屋の「日本おしゃれ展」を見てきました。
日本を代表する着物デザイナーで、日本随一の着物コレクターでもある
池田重子さんのコレクションです。
着物の好きな人必見の展覧会
池田重子さんの35年間の集大成といえる貴重なコレクション。
帯留に合う着物、帯、半襟、袋物など 約8000点の中から
約60点がボデイに着付けられていました。
池田さんの着物のコレクションの始まりは
三菱財閥の総帥・岩崎小弥太夫人の所蔵の帯留との出会いでした。
その帯留の素晴らしさに感銘をうけた池田さんは帯留の
蒐集を始め、それから帯留に合う着物、帯、半襟、袋物などを
蒐集して日本随一の着物コレクターとなりました。
「私は銘や箱書きによらず、胸がどきどきするような、
自分の気に入ったものだけを集めています。」と池田さん。
明治から大正、昭和初期までの和装品が
究極の職人仕事で作られており、コーディネートされることで
いっそうオーラを発しているといわれています。
戦前の染色技術の高さを示す資料としても大変大切なコレクションだと思いました。
銀座コアビルの9階 「大志満」でランチしました。
大志満は加賀料理屋さんです。
新宿、横浜、二子玉にもあって、そこの社長夫人が大の着物フアン。
ご主人のリハビリのため今沖縄に住んでいますが、
「おしゃれ展」が見たくて、上京してきました。
折も折、おさな友達が集まって、新年会になりました。
加賀の食材を使った、美しく繊細なお料理が現れます。
行く度に食べるのが勿体無いような、なつかしいお皿が並びます。
リラックスして寛げる私たちの銀座のオアシスなんです。
お値段はリーズナブルですよ。
1月13日 出光美術館へ行ってきました。
「琳派芸術 第一部 煌く金の世界」 光悦・宗達から江戸琳派
10:30から学芸員さんの解説があり、うまい具合に間にあって、
今日は「得したゾ」・・・の気分。「出光美術館」の古風なイメージとは違う
若くて、かっこよくて、おだやかなイケメンさん。 うれしいな~。
「紅白梅図屏風」 光琳
左双に紅白梅が描かれていて、右双は白梅のみで、空間が広い。
左右並べてより味わい深く感じられます。
江戸琳派というのは師から弟子へ、親から子へというような
伝え方でなく200年のスパンの中での
大きな流れをいうところが他とは違う・・・んです。
2章の「金屏風の競演」はあまりのきらびやかさで度肝を抜かれました。
「月に秋草図屏風」伝俵屋宗達 通常だと地平線とか地面とかを
示すものが描かれているのだが、岩、水流などを描かず、
空間を 見事に表しています。
「四季草花図屏風」 伊年印
まるで植物図鑑のように、百花繚乱、繊細な描写。
この展覧会で1番好きで、惹かれました。
宗達工房の製作で絢爛豪華、見事すぎて、しばしくぎづけになりました。
「伊年印」といわれる丸に伊年と描いた朱色のしるしは「イネン」と読み
俵屋門下の作品で日本に50点ほど現存しているそうです。
宗達は扇子を作り売る工房を営んでいて、そのつくり、デザインが
すばらしいので、「扇子といえば宗達」 と人気があったそうです。
宗達に比べると光琳の出生はよくわかっていて、
「雁がねや」という呉服屋の息子として恵まれた人生を送ったらしい。
するどいデザイン感覚は生まれ育った環境で培われたようで、
また、上層町衆や公家の文化サロンのようなものにも参加していて、
そこで彼のセンスがますます磨かれたのだろうと言われています。
大変な人気のある展覧会でした。
平日だというのに、 とくに30~40代とおぼしき若い中年層が目立ち、
多くの人の熱心にメモをとる姿に感心してしまいました。
2月11日から第2部がありますが
解説のある時間に是非また行って見よう!!
第30回 山岳写真の会「白い峰」 写真展
出光美術館の後、六本木の写真展を見に行きました。
山岳写真家 白はた史朗さんと仲間の1年間の傑作展。
2010年は異常気象だったが、悪条件にめげず
チャンスを勝ち取った労作を展示したもの・・・とか。
「日本と世界の山岳」「富士山」のすばらしい作品の数々。
女性が多いのには感心しました。どんな感性と体力を
持ったかたがたなんでしょうね。
最終日だったからでしょう、白はたさんのお姿も拝見できました。
相変わらず、エネルギッシュなお顔をしていらっしゃいました。
先生 私もかくれフアンの一人ですよ!