2月16日 世田谷美術館へ行ってきました。
「佐藤忠良展」 ある造形家の足跡
彫刻から素描・絵本原画まで。。。。。という展覧会。
朝日新聞が入場券をくれましたので、散歩かたがた出かけました。
世田谷美術館は砧公園の中、広大な敷地のゆったりとした美術館です。
これが区の施設ですから、文化的にも経済的にも恵まれた区なんですね。
佐藤さんは1912年生まれの白寿。世田谷に住んで、今は杉並に
アトリエを構え、終生 具象彫刻の制作にたずさわっていらっしゃいます。
佐藤忠良さん
「記録をつくった男の顔」 ブロンズ 誰だか分かるでしょう?・・・・王さんです。
「絵本 おおきなかぶ 」 原画 「オリエ」 ブロンズ 娘の佐藤オリエさんです。
写真はNHKテレビより
2階に収蔵品が展示されていました。
北大路魯山人の作品。特に赤白椿の大鉢、同じく もみじの大鉢を
合計7~8点もあったでしょうか、全部お一人の方の寄贈によるものでした。
この大鉢が 今 三越六階で5000万円の値札がついて
展示されているのを見ています。
北大路魯山人の椿大鉢 これは私が足立美術館で買った、コピーの
抹茶碗。今の季節、点て易く、飲みやすいので
こんな大きな鉢をなんに使うのだろうかと 出番が多いです。
思いますよね。実際はこの鉢にお酒を
並々とはり、夫々のぐい飲みに竹の柄杓で
入れて注ぐのだそうです。
もっと奥の小さい部屋に高峰秀子さんの肖像画が展示されていました。
梅原龍三郎の7点、宮本三郎、森田元子の各1点それに堂本印象の2点で
合計11点。全部高峰ご夫妻の寄贈だそうです。
梅原龍三郎《高峰秀子像》 (顔彩、厚紙)
最初のデッサンが出来上がった時、梅原さんは 「似てないな~」 と首をかしげ、
「眼を大きく描き過ぎたんだ。秀子さんの眼は大きいのではなくて
眼の光が普通の人より強いんだ」 と梅原さんはつぶやいた。
「描きかけだから白い部分が多いけれど、何とも初々しい作品で
私は大好きである」 と高峰さん。
「私の梅原龍三郎」 より。