援農
2012-05-09 | 旅
GW期間中は長野県の南信地方にあるリンゴ農家で泊まりながら
援農ボランティアをしてきた。
ここはリンゴや梨畑が一面に広がる有数の果樹の生産地。
今年の冬は寒くて桜のように開花が遅れるかと心配されたそうだが
4月中旬から下旬にかけて急に暖かくなって一気に開花したとのこと。
この時期の農作業としては主にリンゴの花摘み。
良い実がつく可能性の少ない無駄な蕾や花を摘み取るという作業。
畑が広く地道な作業の為人手もいる。
まず2年枝の花摘み。
昨年のびた若い2年枝という枝は蕾や花が小さくよい実ができないので
この2年枝についた蕾や花を摘み取る作業。
無駄に花がないようにして栄養分が枝の先まで行き渡るようにする。
次に、リンゴの花は大体一箇所に5つの花が咲くが、
このうち真中の大きな花を中心花というが、
これを1つ残してまわりの花を摘むという作業。
奇麗に咲いた立派な花を落すのは何だか心苦しいが
よい実をつくるためには花を摘んでしまう。
全部の花に実がついてしまうとそれぞれが大きなリンゴにならず
よいリンゴができないそうだ。
余分な花がない分一つの花に栄養分が集中して行き渡るので
個数は減っても美味いよいリンゴができる。
リンゴの木は梨と違って高いので脚立に乗ったりしながら作業を行う。
手袋をして指で花を摘み取っていく。
黙々と行う作業にはなるけど
南アルプスや中央アルプスの山々に囲まれた自然風景の中で
新鮮な空気を吸いながらの作業は楽しい。
リンゴの木の下で皆でお茶やお菓子を囲みながらの休憩もまた楽しい。
合い間をぬって、竹の子を掘ったり山菜(ワラビやタラノ芽)取ったり、
また時には野生の猿や狸とも遭遇。
都会ではありえない体験。