業務日誌

旅行会社に勤めていた30代男の雑記・業務日誌

北京のディープスポット~川底下村~

2010-07-19 | 
先日北京へ行って来た。

北京の見どころと言えば、万里の長城や故宮、天安門広場、天壇公園・・・等など
お決まりの定番スポットが有名だが、それらは以前に見ているので
今回、会社の中国通とともに北京のディープなスポットを訪れた。

その中のひとつ、北京市内からおよそ90キロ、車で2時間半以上もかけてやってきたのは
明清時代の伝統建築「四合院」がほぼ完全な状態で残されているという「川底下村」。

村の歴史は500年以上。
かつて北京と山西省を結ぶ道路の宿場として栄えたが、
新しく建設された国道から外れてしまい、経済発展から取り残されてしまったため、
昔のままの姿を残した状態で現在に至っている。

だからここの街並みは当時のままで、実際に人々の暮らしもそこにはある。
近年、わかに注目を集めつつあり、知るひとぞしる北京の穴場的スポットになっている。

住居をそのまま客桟(民宿)にしたりカフェにしたり、
と少しずつ観光地化の波が押し寄せているのは残念だが、
村内は迷路のような路地や四合院住居が当時の面影を残し、
500年という歴史の重みを感じさせる。



展望台から見る「川底下村」の全景。まさに絶景!
四方を山に囲まれ、斜面に張り付くように住居が密集している。




明・清時代の四合院(伝統様式の邸宅)建築は歴史的文化遺産だ。



時が止まったような静寂な昼下がり




毛沢東の標語が



村の中は静かな時間だけが流れる




川底下村は、北京市内からはかなり遠い。
高速道路が通っているわけでもなく、一般道路の山道を走るしかないので
90キロといえどかなりの時間を要す。
驚いたことに、川底下村はこんなに遠くても住所は”北京市”なのである。

交通の便がよくないおかげか訪れるひともまばらで、村は静かに見てまわれる。
大勢の団体客がわいわいぞろぞろきたら村は潤うかもしれないが、
せっかくの雰囲気や景観が台無し。
観光は金になると、四合院の民家がい一斉に住居を改造して
土産物屋やレストラン等にしてしまったら、これも興ざめ。
中国だからそんな懸念も。

ある意味見に行くのなら今のうちかも。

トイレは村の入口に水が出るわりと清潔な公衆トイレが設置されているので心配なし。
ニーハオトイレではないのでご安心を。

北京中心部の「胡同」にも四合院があるが、雰囲気は全く違う。



最新の画像もっと見る