気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
それを一瞬でも残せたらと...。

雲雀をお題にした母の句~揚雲雀

2021年04月11日 | 伊代の俳句

※ヨシボーさん/写真AC

揚雲雀吾は地を這う農婦なり

気持ちよさそうに雲雀が囀りながらどこまでも空高く上っていく
かたや私は地に這いずり作業をしている農婦です

※すずしろさん/イラストAC

季語:揚雲雀(あげひばり)(春)

雲雀:スズメ目ヒバリ科の留鳥で、雀よりひと回り大きく、茶色。草原・河原・麦畑などに枯草や根で皿形の巣を作る。
巣から飛び立つときは鳴きながら真っ直ぐに舞い上がり、ついで急速に舞い降りてくる。
春の野に空高く朗らかに「ピーチュルルゥ~」と囀る姿は昔から親しまれてきた。
揚雲雀は高く舞い上がって鳴いているヒバリを指す。※歳時記

※まこげさん/写真AC

揚雲雀果てなき想い天に告ぐ (伊代)

(揚雲雀)を題にして詠んだ母の句をもう一つ昨年の4月19日のブログに載せている。

その時も書いた幼い頃の思い出。
ぽかぽかと暖かな春の日、蓮華畑に寝そべり見上げる真っ青な空に雲雀が鳴いていて、なんとも言えない至福の時だった。

※hana*hanaさん/写真AC

でも母は雲雀のことを「いいなぁ~羨ましいなぁ・・・」なんて眺めていたのだろうか。

あれは母が幼い私にくれた至福の時だったのかもしれない。

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