スポーツや運動のなかで、けっして水泳が一番いい、とは思ってはいません。
しかし、なぜ15年間も続けてこられたか、その理由のいくつかを挙げてみます。
小学生の頃は、もっぱら利根川で泳いでいました。
川幅は今の10倍くらいあって、流れも速く危険のともなう川遊びで、溺死者も何人かみました。
あこがれは、プールで泳ぐことでした。
僅かな小遣いの1円硬貨を握り締めて、1時間以上もかけて、一人チンチン電車に乗って、20キロ先の高崎城南プールで泳ぐ、子供心に、今で云うところの「リッチ」な気分に浸るのが夏休みの楽しみでした。
スカンジナビナ3国やシンガポール、マレーシヤ、タイ、マラッカ海峡でも泳ぎました。
もって行くものは、水泳キャップと、ゴーグルと、水泳パンツだけですみます。
15年間続けられたのには、いろいろありますがズバリ、それは、ほんとうに些細なことでした。
こうして毎日泳いだ距離を記録してみようか。
1年たったら、何キロになるだろうか。
これをJRの鉄道距離にしたら、どこからどこまで泳いだことになるだろうか?
記録をしていて、なにか、貯金をしているような楽しい気分になりました。
1回1300メートル×年間130日×15年間=2,535キロメートルになりました。
JRの鉄路をプールのコースに見立てて、最北端の稚内駅をスタートして一路南下、九州は長崎あたりまで、なんだ、それっきりか?
ちなみに、プールの会員費は、1ヶ月・8,400円、15年間で150万円ほどにはなります。
煙草と縁が切れ、晩酌の必要もないことを考えれば、安いのかなとも思います。
そんなわけで貯金はできなかったけれど、「貯筋」ができました。
人間の体を構成している骨は、大小およそ220ケくらい、その一つ一つを引っ張って、グズグズになるのを抑えて、正しい姿勢を保ち、体を動かす原動力は、骨につながっている一つ一つの「筋肉」そのものです。
その筋肉に必要な燃料はブドウ糖、血中のブドウ糖が減ってくれば、貯まっている脂肪をブドウ糖に変えて、それで余分な脂肪が減って、使う筋肉が増えることになります。
ブドウ糖を燃やすに必要な酸素、胸囲が増えると同時に、加齢とともに減少する肺活量も、どうにか現状維持を保って、酸素の供給も支障ないようです。
その結果、94センチの胸囲が104センチに、96のウエストが84センチに、それだけ体脂肪が減って「貯筋」ができたのではないでしょうか。