「後期高齢者医療制度」のからくり(7)
「終末期相談料」に怒り集中!
「後期高齢者」という呼び名に不快感や寂寥感を味合わされた「後期高齢者」に、さらに念入りにも「終末期相談料」がついたことで、逆なでの上積みだと、激しい怒りを買いました。
すなわち、後期高齢者が終末期を迎えたときに、患者と家族と医者と、最後の治療方針について相談し、それをビデオに撮ったり、書面にして残すと、支援料として医者に診療報酬2.000円が支払われる仕組みのことです。
生きるための支援か、早死にさせるための支援か、見方によっては、「早く死なしてやったら、診療報酬が受け取れる」、こう感じ取った後期高齢者は少なくない。
非難轟々に、翌日には、記者団のぶら下がりに、桝添厚労大臣は、二の足をほのめかしました。
今月25日になって、中央社保協が、当面この制度を凍結することを了承する答申を出しました。
これを受けて、厚労省は、「終末期相談料」制度凍結を受け入れ、医者は7月1日から請求できなくなりました。
「後期高齢者終末期相談」分かっちゃいるけど、後期高齢者にとっては、いよいよ追い詰められたような脅迫感は免れません。