長続きのコツは、リズムとマイペース
水泳は帽子とゴーグルとパンツ以外、使う道具は一切いりません。
屋内プールでは、天気に左右されることもありません。
雪の降る日のプールなどは、ことのほか極楽気分が味わえます。
浮力によって足や腰に体重がかかりません。
体重60キロの人は、30分の1の、たったの2キロにしかなりませんから、とんぼ返りも、逆立ちも、水中イナバウアーなど、年齢に関係なく、空中遊泳みたいなもので、だれでも癇単にできます。
普段使ったことのない関節や筋肉を、自由に動かすことになります。
でも、無理して泳ごうとする必要はありません。水中歩行だけでも健康にいい効果が得られます。
水中では、水圧によって、自然に腹式呼吸になります。
胸式呼吸と比べて、生理的には理想的な健康呼吸法といわれています。
腹式呼吸法は、脳に有用なアルファー波が発生して、リラックスするためにも、有効な呼吸法です。
また水温29℃あたりは、体温との差も程よい刺激になり、厚着でコタツにはまっているより、ズーット健康的です。
最初は5メートルでも10メートルでも結構、それ以上泳げる方は、ゆっくり、ゆっくり、少しでも長く泳いで、けっして無理をしないこと。
呼吸法がつかめれば、いくらでも泳げるようになります。
あとはリズムとテンポ、お隣のコースと、けっして競争などしないこと。
女優の吉永小百合さんは、1回に3,000メートル泳ぐそうです。
「夢千代日記」の芸者夢千代とは、似ても似つかない、それは肩から両腕にかけての筋肉は見事なものです。
4年前、北アルプスの白馬岳から白馬鑓温泉小屋へ、海抜2,100メートルの、天空の露天風呂に浸かり、そこからいよいよ下山、50歳代とみられる夫婦連れと一緒に下り始めました。
最初のうちは会話も弾んでいたのですが、だんだんテンポも合わなくなってきて、徐々に遅れはじめんました。
彼等はどこまで行っても休憩しようともしません。
とうとう「負けるものか」になっていました。
猿倉山荘に着く頃は、離れ離れに、アルバイトのお姉さんに「どうしたんですか!」と声を掛けられて、やっと我にかえりました。
大量の汗で、川に転落したようなずぶ濡れ状態、乾いたシャツの端には、塩の結晶が縞状に浮き出ていました。
そして完全な脱水症状が現われてきました。
そこから車で、その日のうちに帰宅はしましたが、よくぞ無事で帰れたものよと、自分ながら呆れ返りました。
自分のリズムとマイペースを守らないと、楽しく長続きすることは絶対にできないことを悟りました。