昨日、原爆体験のことを記事にする気になったのはこの本を読んだからです。この中には生々しい被爆体験が紹介されていますが、あえて引用しないことにします。
そもそもクリスマスの季節に原爆のことを話題にするのはもの凄い違和感があります。季節がまったく違う感じがします。しかし、ノーベル平和賞の授賞式は12月に行われたのですから、今回だけは仕方ありません。
そのノーベル平和賞の授賞式はノルウェーで行われました。
11月のクラス会のとき、同級生の一人が「12月にノルウェーに行く準備が忙しいので欠席する」とメールしてきました。この一言でノーベル平和賞の授賞式のことだと分かりましたが、お互いそれ以上のことは話していません。
彼はノーベル平和賞の授賞式のとき、登壇するほどの活動はしていないようですが、関係者の一人なのです。そのためテレビでは報道されないことも見ているはずで、今度機会があったら土産話をしてくれと頼んでいますが、具体的なことは何も話していません。
昨日も話しましたが、原爆のことはあまり触れたくない、と言うのが正直な気持ちなのです。
あの一発の原爆を体験して、タカ長は幻覚を見るようになり、一人でトイレに行けなくなりました。怖い夢にうなされるようになりました。
しかし、親族で直接被爆死した人はいません。叔父の一人が背中に大やけどし、その上をウジ虫が動いているのを記憶しているくらいです。考えてみれば、広島人としては幸せな家族だったようです。
タカ長にとって最大の悲劇は、優しかった隣のお姉さんが忽然と姿を消したことです。お姉さんのことは親からも、隣のご両親からも聞いていません。ひょっとしたら遺骨も分らなかったのかも分かりません。
原爆は「人間として死ぬことも、生きることも許さない」と、この本に書かれています。
喧嘩にもルールがあるように、戦争にもルールがあるはず、そのようなものが何もないのが原爆です。
三度目の核戦争はあってはなりません。素直にそう思います。
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