マイペースで行こう

キリスト教会の牧師のブログです。更新も内容もマイペースですが、19年目に入りました。

Footprints16

2020-11-02 18:51:00 | Footprints

久しぶりにFootprintsカテゴリーの記事を記します。



このことを書いておかないと、自分の気持ちにも区切りがつかないな…と思いましたので。

一ヶ月前に父が亡くなりました。

この四年ほど、父はガンの治療を続けていました。手術を受けて一旦は落ち着いていたものの、その後、再発。薬の副作用の大変さにも耐えながら、本当に最後まで懸命に生きた姿は父らしいものでした。一方、自分の最期を意識して周到な終活もしていました。残された家族を思う、父なりの優しさや心遣いからだったと思います。

父は頑固で一徹なところもありましたが、私の選択も尊重してくれました。私が父の期待から外れた道を選択したのにもかかわらず。家族の中では誰もキリスト教を信仰していなかったのに私がクリスチャンになろうとした時も、また牧師を志す道を選んだ時も、おそらく心情的には言いたいこともあったのでは…と思いますが、父は私の選択を否定しませんでした。

父は仕事やスポーツ(卓球)の分野で地域や社会に貢献することを心がけていた人です。それで、まったく分野は違いますが、私のことも地域や人々の役に立つようにと尊重してくれていたのだと思います。亡くなる二週間ほど前に父とやりとりしたメールで、このような返信がありました。「おはよう。いまが孝則の一番充実した時です。頑張ってね。メールありがとう。」

結局、父の病状はかなり進んでいたのにもかかわらず、コロナ禍のため面会もかなわず、最期までメールと通話でしかコミュニケーションが取れませんでした。でも、こうして父のメッセージが私の手元に残っているのは、せめてもの慰めです。まだ一ヶ月余ですので気持ちの整理をしつつ、父を偲ぶこともしばしばです。私にとって、父は大切な理解者であり、尊敬できる人でした。


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