先生もつぶやく、生徒もつぶやく。

横浜市でピアノ教室を主宰しています。レッスン中の面白出来事などを紹介中。

楽器について⑤

2022-03-21 16:38:57 | 楽器
ただ、現実問題、今の日本でアコースティックピアノを用意できる、というのは
本当に限られているのではないかと思います。

特に住宅事情は厳しいでしょう。

一軒家ならともかく、賃貸マンション等で「楽器可」を検索すると、
音大生向けのマンションのほかはなかなか難しいのが現状だと思います。

電子ピアノでも、楽譜を読んで弾くこと、音感を鍛えることはできます。
また、レッスンのときにアコースティックピアノで自分の心からの演奏表現をすることはできます。
そういった生徒の演奏を聴いて、私も感動することが多々あります。
機会が少ない中で、その表現にたどり着くことにある意味、尊敬の念をいだきます。
ただ、そのハードルはアコースティックピアノを用意できている生徒さんに比べ、はるかに高いでしょう。
また、自分の楽器にポテンシャルがあると気づくと、継続に意欲がわきやすいものです。
その可能性が低いと継続すること自体が難しくなります。そういった意味でもハードルは高いといえます。

一方、電子ピアノはもっていないからキーボードでやりたい、という方のお話をきくこともあります。
キーボードもそれはそれでとても素晴らしい楽器です。
サブ楽器として使うにはおすすめできますが、ピアノレッスンに使うことはあまりお勧めできません。
こちらに関しては、また機会をみつけて投稿したいと思います。

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楽器について④

2022-03-21 16:16:44 | 楽器
それらに気が付いているのになぜ?
それは、まじめな女子ほど多いような気がします。

どういうことなのでしょう?

電子ピアノとアコースティックピアノ、何が違う?と生徒に尋ねると
ほとんどの生徒はアコースティックピアノのほうが、鍵盤が重いと答えます。
これは、私たち、普段からアコースティックピアノを使っている者にもあてはまりますが、
鍵盤を弾いたとき、自分が予想していたよりも明るい音色や大きな音がでると
鍵盤は「軽い」と感じ、逆だと「重い」と感じます。
実際のピアノの鍵盤の重さはそう変わらないにも関わらず、です。

電子ピアノはスピーカーのみから音が出ており、非常に音はクリアーで大きく聞こえます。
弾く力が少しの力でもある程度の音量がでます。
ところが、その楽器に慣れている生徒は、アコースティックピアノを弾くといつものように
弾いていても音量が出ない、聞こえ方がちがう、となると
いつも以上に一生懸命弾きます。
そうなると、ラフな音が出てしまいます。
電子ピアノだと、ラフな弾き方をしても音はラフには出ませんが、アコースティックピアノだと
それは顕著にでてしまうことになります。
特に体力的にもまだまだ弱い女子にその傾向があるように思います。

なので、かえって男子などはあまり気にならないことが多いように思います。
余計な力みがなくとも弾けるからです。

ちなみに、電子ピアノは、ある程度の音量以上は出ません。
もっと強い音が欲しいと思っても、ゲージをあげてアンプにつなぐなどしないと難しく、
指の力だけでは出すことは難しい。
アコースティックピアノは楽器全体から音がでているほか、たくさんの弦がはってあり、
豊かな響きを生み出してくれます。

じゃあ、やっぱりアコースティックピアノじゃなきゃだめなのか?

まだ続きます。





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