JTDの小窓

川崎市幸区下平間の鍼灸・手技療法『潤天堂』院長のあれこれなつぶやき

三瓶先生の不妊症講演に行ってまいりました

2014-12-16 | 不妊治療
12月14日(日)、大阪府鍼灸師会主催の学術講習会「不妊症について」の聴講に大阪に行ってまいりました。朝8時前に川崎を出て、会場のある森ノ宮には11時頃に到着。森ノ宮には玉川病院勤務時代、毎年日本臨床鍼灸懇話会の大会に参加させていただいていたのでそのときに何度かきたことがあり、見覚えのある風景に懐かしさを感じました。
ご講演まであと2時間半。早めに受付をして良い席を確保したいので1時間前には会場に着いておきたい。となるとあと1時間半、食事をして時間をつぶせるところが必要だ…ということで道途中にあった「ロイヤルホスト」へ。※大阪に来てロイホ

でも、そのおかげで予定の時間、持参した不妊症に関わるたくさんの資料に目を通すことができました。
電車の中とか喫茶店、ファミレスなどは驚くほど集中して勉強できます。

余談ですがロイホのハンバーグ、安価なのにとても美味しかったです。フォークをいれると肉汁がジュワッと。

受付1時間前に、会場である森ノ宮医療学園に到着しました。


既に数人の聴講生が集まっていて、みなさんのやる気がプンプン伝わってきました。


そこへ突然三瓶先生登場。


お名刺交換をさせていただきました。


13時になり受付が開始。この時にはすでに大勢の方が集まってきていましたが、かきわけかきわけ「私、最初の方から待ってましたので」的な顔で受付へ。受付後は近年したことがなかった軽快なフットワークで素早く前へ移動。正面席の前から2番目のベストポジションをキープしました。これでやっとひと安心。

ほぼ定刻通り三瓶真一先生のご講演開始。不妊症に関して持っておくべき基礎知識、鍼灸治療がどう関わり、何を目的に、どう治療していくのかなど、「ネットワークに入会していない者にもここまでお話しいただけるのか!…」と、驚くほど詳細にお話をしていただきました。そうか…これがヒポクラテスの誓いの。。私も是非この精神を継いでいきたいと思います。

ご教授いただいた「胚移植に備える子宮環境改善の治療(着床しやすい子宮環境へ)」や「採卵に備える卵巣機能改善の治療(卵質向上、採卵成績向上を目指す)」は、全身治療に加えさっそく取り入れていきたいと思います。

学べば学ぶほどもっと深く知りたくなり、そして技術を身につけたくなる。そんな高揚感を持ちながらご講演は終了。


ご講演後、神奈川県鍼灸師会の「Miss人脈」こと菅澤女史(不妊鍼灸ネットワーク会員)に御力添えをいただけたおかげで、森ノ宮駅前の居酒屋さんで三瓶先生を囲んでお話することができました。頭がよくてノリもよくて面白い。魅力満載の先生でした。
ご同席いただいた堀口先生、西村先生ありがとうございました。たいへん楽しかったです。

左から堀口先生、三瓶先生、西村先生、私



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神奈川県鍼灸師会忘年会

2014-12-16 | お知らせ
12月7日の学術講習会のあと、神奈川県鍼灸師会の忘年会があり、ふだんなかなかお会いできない先生方にいろいろな話を伺うことができました。

美容鍼灸の森谷恵子先生からは「リフトアップをより効果的に出すために私の治療にお灸がかかせない!」という貴重なお話を伺うこともできました。
※森谷先生は来年行われる全国大会in神奈川での「実技供覧」部門で『美容鍼灸』の実技を担当していただいております。

また、今回小井土先生のお隣に座ることができ、不妊治療に関するお話のみならず鍼灸治療は素晴らしいんだという胸の高まるお話をたくさん伺うことができました。

年明けにまたこのブログでご連絡いたしますが、2月の学術講習会の第2部は小井土先生にご講演いただけることになっています(実技主体)。また、来年の全国大会in神奈川での「注目鍼灸」の部門では『不妊鍼灸』に関して小井土先生と辻内先生のお二人にご講演いただけることになっています。ご期待ください。※学術講習会は一般の方も参加できますが、全国大会は鍼灸師が対象になります。

左から小井土先生、私(前髪自分切り失敗)、秦先生



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トリガーポイント講習会後記

2014-12-16 | 講習会・セミナー・勉強会
12月7日(日)の神奈川県鍼灸師会学術講習会は「トリガーポイントと鍼治療」のテーマで明治国際医療大学の伊藤和憲先生をお迎えして3時間、トリガーポイント(以下、TP)治療の講義と実技をしていただきました。
「痛み」とは何かもう一度理解することから始まり、「TPとは何か(その特徴や関連痛パターン・症状の再現の違い)」、「TP治療の適応・不適応の見極め」「TPの探し方」や「TPへの鍼の打ち方・ポイント」など、こと細かにご説明いただきました。講義の内容すべてがポイントで、なかなか「ポイントはここでした」と絞ることができないのですが、私が個人的に感じたポイント中のポイントを挙げてみます(以下資料より)。

筋肉の特性として、筋肉には「姿勢筋」と「相動筋」があり、姿勢筋は主に姿勢の維持・安定化のために働く筋肉で、拘縮などがみられやすい(別名:抗重力筋)。またストレスなどにより短縮しやすい=筋紡錘の分布と関係し、臨床的にはこの姿勢筋(抗重力筋)にTPが出現しやすく、治療は筋肉を緩めるように行う(鍼・ストレッチなど)。相動筋は主に運動のために働く筋肉で、筋力低下や萎縮がみられやすく治療は筋力の強化となる。姿勢筋に対して鍼をするときは刺激を強くしないようにし、相動筋に対しては多少強くても大丈夫ということは改めて勉強になりました。

実技に入っては「触診の仕方」、「硬結の深さと刺入深度のイメージの持ち方」、「筋膜の意識」など具体的な方法をご指導くださり、実際の刺鍼では先生のその繊細な刺鍼法に感心し、すぐに取り入れるべき技術だなぁという認識を持ちました。伊藤先生はまた、慢性疼痛患者さんに対するセルフケアの指導にも力を入れておられ、医療の中で鍼灸師が求められているのは痛みの専門家であり、「鍼灸師は慢性痛患者のよき理解者としてペインマネージャーになる必要がある」ということを提言されていました。

「未病治」や「健康管理」としての鍼灸の役割もたいへん大きなものがあり、今後こちらの分野での鍼灸の活躍を伸ばしていくことも大事ですが、やはり多いのは痛みに対する鍼灸への期待。その期待に少しでも多く答えられるようにするためにこのトリガーポイント治療は非常に役立ちます。今後もまたトリガーポイントについての講習を企画していく予定ですので、今回受けられなった方も、今回受けた方も復習の意味で是非またご参加ください。

なお、今回ご講演くださった伊藤和憲先生は、来年の日本鍼灸師会全国大会in神奈川の「実技供覧」部門で「トリガーポイント鍼治療」を担当してくださいます。お楽しみに。

会場:横浜開港記念会館



伊藤和憲先生





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