以前から公開講座で勉強させていただいていた「不妊鍼灸ネットワーク」が、今年度より『一般社団法人 日本生殖鍼灸標準化機関』となり、それに伴い新規会員を増やされることになり、お声をかけていただけました。
会員になるためにはいくつかの条件をクリアする必要がありました。
(1)研修会の必要参加回数を満たすこと
(2)中髎穴や陰部神経刺鍼のレクチャを受けること
(3)過去の医師国家試験の産婦人科領域から選出した100問テストに合格すること
など。
9月に東京でおこなわれる研修会に参加すると、残っていた(1)の条件を満たすことができ、正会員となれます。
これは本当にうれしい…
鍼灸治療にはさまざまな流派があり、鍼灸による不妊治療も同じくさまざまあり、結果を出されている治療院も数多くあると思います。
私は「職人芸」「鍼職人」というものへのあこがれはありつつも、物事を「科学的に考える」ことが好きで、鍼灸に関してもエビデンスをもって治療を行うことに魅力を感じています。
自分の治療院で「不妊治療」を始めて数年が経ちますが、不妊鍼灸ネットワークの公開講座に参加させていただくようになってからはこれが根幹の考え方になっています。
今回正会員になれることをきっかけに、今後より深く生殖鍼灸をいろいろな角度から学び、赤ちゃんを希望する方々に喜んでいただけるようつとめてまいります。
下記は「不妊鍼灸ネットワーク」ホームページに記載されている一文です
「赤ちゃんを望まれる方々へ 不妊鍼灸ネットワークからのお知らせ」
日本中の「赤ちゃんを待ち望む方々」が鍼灸治療を利用される際に、正しく有効な治療を受けて頂きたいとの願いから、本会は平成23年に設立が準備され、24年に発足しました。そしてこの4、5年間に着実に発展を遂げています。それは「不妊症に対する知識を深め、より効果的な鍼灸治療の技術を考案、検証し、それを内外に発表すること」で、今や不妊症に関する鍼灸を学ぶ場としては、自他共に認める国内最高峰の研修を行うまでになりました。参加された沢山の先生が「不妊を診るのに、この研修を受けないなんて!」「これほどの研修はどこを探しても無い」と言われます。
その研修はまず、皆様の妊娠に向けた正しい方向性を示せるようになるために、基礎知識から始まり、常に変化する生殖医療分野の最新の知見に至るまでを、最前線の医師らから得ることにより、常に知識の更新を図っています。次に、不妊症に対する鍼灸治療の検証です。日本中の不妊治療を謳う鍼灸院が様々な方法を行っていますが、まさに玉石混淆であり、あいまいもしくはまったく無効な治療すらまかり通っています。
私たちは様々な研究論文や学会発表から科学的に有効と思われる手法を検証した上で、有効な方法を全員が習得します。またそれらを会員のみの宝とするのではなく、公開講座、各種研修会や学会でハイレベルな不妊鍼灸を普及啓発しています。