昨日予告しましたように、山寺登山の詳報です。
「山寺は、正しくは宝珠山立石寺といい、貞観2年(860)清和天皇の勅願によって
慈覚大師が開いた、天台宗のお山。」ということです。
山寺駅を降りると建物は見えませんが、正面に山寺の全景を見ることが出来ます。
この山に多くの伽藍が斜面に貼りつくように建てられています。
いつかは憶えていませんが、山の中に多くの建物があって、芭蕉も訪ねたと知って
一度行ってみたいと前から思っていました。
そう思っているうちに引退し、登るのは大変と聞いて、足腰が立つうちにと出かけたわけです。
どうせなら、紅葉の時期にとタイミングを見ていましたが、今年の山形はここ3週間ほど天候不順で
やっと昨日だけ晴れ間が出るとのことで、一昨日決めて、昨日、日帰りで出かけました。
では主な見どころの紹介です。
①根本中堂(左):国指定重要文化財。延文元年(1356)初代山形城主・斯波兼頼が再建。伝教大師が
比叡山に灯した灯を立石寺に分けたものを、織田信長の焼打で延暦寺を再建したときには逆に立石寺から分けたという、
「不滅の法灯」を拝することができる。
②山門(右):開山堂などへの登山口で、大仏殿のある奥之院までの石段は800段を超える。
③せみ塚(左):「閑さや岩にしみ入る蝉」の声芭蕉翁の句をしたためた短冊をこの地に埋めて、石の塚をたてたもので、
せみ塚といわれている。
④仁王門(右):嘉永元年(1848)に再建されたけやき材の優美な門。
⑤開山堂と五大堂(左):真中の建物が開山堂、立石寺を開いた慈覚大師のお堂で、大師の木造の尊像が安置されており、
左端は納経堂で、山内で最も古い建物である。右側が五大堂といい、五大明王を祀って天下泰平を祈る道場で、
山寺随一の展望台でもある。
⑥奥之院と大仏殿(右):正面右側の古いお堂が奥之院ともいわれる如法堂で、開山・慈覚大師が、中国で修行中に持ち歩いた
釈迦如来と多宝如来を本尊とする。石墨草筆の写経道場で、明治5年の再建。左側の大仏殿には、像高5メートルの
金色の阿弥陀如来像を安置し、毎日、卒塔婆供養をおこなっている。
長くなりましたが、最後に紅葉は、少しピークを過ぎていたようです。それでも随所で鮮やか、綺麗な紅葉が
楽しめました。カメラの腕とデジカメの性能で、残念ながら実際とはだいぶ違いますが楽しんでください。
五大堂からの眺め
紅葉と仁王門