去年の秋、たまたまTV東京の「開運なんでも鑑定団」を見ていたら1枚の油絵が紹介されました。そして、その絵に釘付けになってしまいました。この時初めて「ロバート・ハインデル」という画家を知りました。
ハインデルは「現代のドガ」とも呼ばれ、バレエ・ダンサーたちの練習中の姿を描き続けました。ダイアナ妃や日本の高円宮殿下なども彼の作品のコレクターだったそうです。
そして色々調べていくにつれ、ますますハインデルが気に入ってしまい、カレンダーや画集を探して手に入れました。いま自宅にはハインデルの絵(カレンダーですが)が何枚も飾られています。
◆ハインデルの画集(現在入手できるのはこれだけ)
一度は本物を観たいなあと思っていたところ、この画集を買った東京のギャラリーさんから展覧会のお知らせがあり、喜び勇んで行ってきました。
◆待ちに待ったハインデル展!
ギャラリー「アート オブセッション」さんは代官山のビルの1室にあるギャラリーです。中に入ると、おぉっ!ハインデルの作品がずらりと並んでいるではないですか!ほとんどはシルクスクリーンによる版画ですが、何点か直筆の油絵も展示されていました。これだけでも観に行った甲斐がありました。どの作品も卓越したデッサン力、スピード感ある筆使い、意表を突く色彩、大胆な省略。。。やはりハインデルは素晴らしい。
※作品はこちら
ギャラリーには自分一人だけだったのですが、お店の方に画集やTVの録画番組、そして展示されていなかったデッサンなどを見せていただきました。このデッサンがもう、ため息が出るような素晴らしさ!どうやったら一発でこんな線と明暗が描けるのか。しかも木炭と指で。。。天才の作品を時間をかけてじっくりと眺めることができました。
2015年には横浜のそごう美術館で「ロバート・ハインデル展」が開催されるとのことでしたので今から楽しみです。
◆「オブセッション・ギャラリー」
この日は「プーシキン美術館展」に見事に振られましたが、「ロバート・ハインデル展」のおかげで十分満足。また行ってみたいお店です。
(2013.08.08)