9月14日(土)15日(日)と2日続けて東関東吹奏楽コンクールを聴きに行きました。
9月14日の高校B部門は、ホールの響きをうまく取り入れてサウンドを作っている学校、ダイレクトに音が飛んで来る学校、色彩感や弱音を第一に考えている学校、耳が疲れるくらいのボリュームで迫って来る学校(かなり多かった)、今年大流行の曲を取り上げている学校もあれば古典中の古典を演奏する学校、と様々ですが、それぞれの県の方向性が音作りや選曲に表れていたように感じました。
出演順1番ながらバッハの「シャコンヌ」を節度を持って丁寧に演奏した竜ケ崎第一高校
ラヴェルの難曲を色彩感たっぷりに表現した千葉日本大学第一高校
温かいサウンドでドラマチックかつストーリーを感じさせた相模女子大高校
などが特に印象に残りました。
9月15日の小学生部門(小学校部門ではなく小学生部門なんですね)は演奏や選曲に各学校の特色がよく出ていて楽しめました。
それにしても小学生のレベルアップには驚くばかりです。特にソロは大人顔負けの子が多く感心しました。強いて言えば木管に比べて金管の音色が課題でしょうか。
高い技術力と合奏力・音楽性で会場の大きな拍手をもらった柏市立酒井根東小学校
素晴らしいソロと緊張感あふれる音楽づくりだった船橋市立葛飾小学校
打楽器パートの見事なリズム感と推進力にうなった真岡市立真岡西小学校、同じく打楽器のスーパープレイヤーの男の子に「目が点」になった真岡キッズハーモニー(2校合同バンドのようです)
などが印象に残りました。
栃木県のバンドは「森の贈り物」のトランペット(コルネット)ソロが素晴らしかった茂木町立茂木小学校などもあり、ソロやパートを前面に出してくる学校が多かったように思います。
また「ヨーロッパの国々の民謡より」を大変楽しく演奏してくれた川崎市立南野川小学校、「展覧会の絵」をコンパクトにまとめてオケの響きも感じさせた東海村立村松小学校にも感銘を受けました。
なお、前から思っていたことですが、金管バンド(今回は7校)は別部門(小学生・金管バンド部門)にしてあげたいです。やはり小学生は吹奏楽編成と同じ土俵では楽器編成や音域など不利なことが多く、かわいそうに思います。
千葉県の学校は停電や断水で練習も満足にできなかったところもあったことでしょう。出場された先生方生徒の皆さんお疲れさまでした。
(2019.09.17)