何回か共演させていただいたサクソフォン奏者の瀬川香織さんから招待されて「リエゾン サクソフォン アンサンブル」の第5回定期演奏会に行きました。
◆第3回定期演奏会を聴いて以来3年ぶりです。
全曲が近代のクラシックからのアレンジ作品で、前半がフランス・後半が北欧という明快なプログラム。
コンサート全曲を聴き終えて思ったのは、やはりサクソフォンというのはソロからオーケストラまで実にうまく取りこんで、それを自分の色で表現できる楽器なんだなあ、ということです。
「ラ・ペリのファンファーレ」は原曲の金管楽器の輝かしさを少しマットに柔らかくしつつ、お洒落な雰囲気と一体感のある響き。
「小組曲」は、ソロはオーケストラ(編曲)の、トゥッティではピアノ(原曲)の、それぞれの演奏を思わせ、その二つが交互に現れてくるように聴こえました。
他の曲もサクソフォンの音色によく合った編曲と演奏になっていてとてもいい演奏会だったと思います。
※強いて言えばアンコールの「月の光」は、ピアノに慣れた耳には「はかなくも透き通った月」というよりも「スーパームーン」(笑)みたいに感じてちょっとイメージが違いましたが、これはその人の好みですので。
今度はフランスものならシャブリエ、それからバッハなんかも聴いてみたいです。
◆CDも発売中(客演の北村源三さんのカッチーニも素晴らしい!)
(2015.11.04)