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アンサンブル市川第31回定期演奏会ほか

2016-02-16 | コンサート&ライヴ

最近行った演奏会から3つ。

まずはアンサンブル市川の第31回定期演奏会

開演10分前に会場に到着したのですが、すでにプログラム完売。いつものように2階席に行くとびっくりするくらいのお客さんで埋まっています。後で聞いたところ、1000部用意したプログラムに楽屋の予備を追加しても足りなかったそうですからすごい動員数です。それだけ地域に愛され、かつお客さんを満足させるレベルを維持しているということ。うらやましい。

メンバーの皆さんが立春らしい明るくカラフルな衣装でステージに登場。プログラムがなかったので曲順がわからなかったのですが、いきなり「木星」でスタート!

オープニングに「木星」って(笑) 並みのバンドならメインでしょう。

以下、「チャップリン・タイムス」「主よ人の望みの喜びを」「アラジン・セレクション」「グレンミラー・メドレー」と、バッハからディズニーまで幅広い選曲。「とにかくやりたい曲やるからお客さんも楽しんでね!」という感じですか(笑)。

いつもよりやや硬さも感じましたが、満席のホールに皆さん少し緊張したのかな?でもどっしりとした全体のサウンドや音楽づくりはさすが。

後半は一転してバーンスタイン一色。

「キャンディード」に続いて今回のメイン「ウエスト・サイド物語よりシンフォニック・ダンス」へ。

アンサンブルやバランスが難しく、ラテンやジャズの「ノリ」も必要で、金管(特にトランペット)は相当なスタミナも要求されるこの曲をかなりのレベルで聴かせてくれました。

アンコールは「シンフォニック・ダンス」に含まれていない「アメリカ」と「トゥナイト」(だったかな?)、そしていつもの「ギャロップ」で幕。

還暦と古希を迎えるお二人のクラリネット奏者の方へのちゃんちゃんこ(?)も楽しく暖かい演出でした。

次回の第32回定期演奏会のメインはオルフの「カルミナ・ブラーナ」だそうで、「ぜひ合唱付きで!」とお願いしてきましたが如何に(笑)。

 

続いては青山学院大学OB吹奏楽団第22回定期演奏会

知人でクラリネット奏者の齋藤行氏が編曲・指揮をされているバンドです。

クラシックのアレンジ作品が中心で、最近ではチャイコフスキーの「交響曲第2番」、ドヴォルザークの「交響曲第7番」、ブラームスの「ピアノ四重奏曲第1番」(いずれも全曲)などを演奏しています。

また今回は前半にイギリスの吹奏楽オリジナル作品が組まれていましたが、ホルストの「ハマースミス」などあまり他の団体が取り上げない曲を聴けるのも楽しみの一つです。

特筆すべきは、時おり弦楽器かと思うような深い響きのサウンド(これは指揮者自身の編曲によるところが大きいと思います)。そして何より「音楽」が大切にされている演奏

ぜひ一度お聴きになっていただければと思います(次回は2017年2月25日)。

当日は朝から「春一番」が吹き荒れるあいにくの空模様でしたが、後半のシューマンを聴き終えて外へ出ると、嘘のような暖かく爽やかな天気。まさしく「春」のような穏やかさでした。

※齋藤行氏の編曲作品はこちらをごらんください。

 

最後は柏ウインド・シンフォニー ニューイヤーコンサート2016

こちらはアンサンブル市川や青山学院大学OB吹奏楽団とはうってかわって小人数で活躍しているバンドです。

初めて演奏会にうかがったのですが、木管13人、金管5人(トランペットは1人、ホルンなし)、打楽器3人の21人という編成ながら、それを感じさせない意欲的なプログラム、そしてメンバーひとりひとりの真剣さと熱意が伝わってくるステージでした。

あの編成でこれだけの曲を演奏するとなると、皆さん相当な練習と工夫、そして情熱が必要なことでしょう。本当に音楽が、楽器が、吹奏楽が好きなんだと思います。「柏で、本気で、音楽を。」というスローガンがぴったりです。

県のコンクールで3年連続理事長賞(1位)を受賞しているというのもうなずけます。

これで小編成の長所を生かした透明なサウンドやアンサンブルに磨きがかかれば、さらに魅力的なバンドになることでしょう。今後も注目です。

 

続けて3団体の演奏会を聴きましたが、それぞれにバンドのカラーや方向性がはっきりしていました。

「こういうバンドにしたい」「こういう音楽をしたい」というものをしっかり持っているかどうか。

やはりそれがいちばん大切ではないかとあらためて思った次第です。

(2016.02.16)

 

 

 

 

 

 

 


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