樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

50歳最後の山

2009-09-05 23:07:57 | 日記
もういくつ寝ると誕生日・・・

51を前に常念岳に登る予定だった。
50歳になった時、最初の山は記念すべき槍ヶ岳だった。
その向いに端整に聳え立っていた常念岳。そこに行きたかった。
十五夜の月夜の今日、常念から月を眺めたかった。
これが自分へのプレゼントだと。

その夢は叶わず、だったので白山系のチブリ尾根へ入った。

ここはブナの原生林が残るステキな山。
ロード オブ ザ リングに出てくるエントのような木々とその木々が集う林
湧き水も豊富、植生も豊かな、自然そのままの山。

今日出会った花、今までに少しづつ覚えてきた。
まずは アキノギンリョウソウ(銀竜草)、別名ゆうれいそう
まるで「もののけ姫」にでてくる「コダマ」のよう


その他、下のほうではアキギリ(紫)、ツリブネソウ(ピンク)、ミズヒキ、サワアザミ、トラノオ(白)、上の方ではカライトソウ(ピンク)、リンドウなど

もう実がついているものも多かった。
  私の好きなゴゼンタチバナもほれ、このとおり実がついている
       
 もう一つ私の好きな実、
           
           オオシラビソの松ぼっくり、この色、なかなか大人っぽい

そして、雪かと思わせるほどに白い綿毛を沢山風に乗せている どろの木

ここの樹々は もう幾年もの間ここに生きているのだろう。
ここに根付いた時から、ここの環境に文句ひとつ言わず、動くこともせず
雪が重くて辛くても幹を曲げてでもまた上へ上へ伸びていく。
環境を享受し何十年と生き続け、朽ちたとしてもここの土に返る樹々
私が死んでも彼らはここに佇んでいる

そんな樹々の中に立つと、背中から世俗の重さを吸い上げてくれるよう
だから、私はここへ足を向けるのだろう