樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

Haruki Murakami

2009-09-28 21:36:35 | 日記
「ノルウエイの森」終了
ワタナベ君の優柔不断さ、学生の時間的余裕、学生運動・・・
意外とリッチな学生生活、そしてあの頃一番危うい精神。
大人への移ろいを、世の中への迎合を否定しながら
ゆがませてゆく過程を、彼はゆっくりと描写していく。

村上ワールドの迷い込んでしまった。

手紙と電話の世界を、今の若い人たちはどうとらえるのだろう。
携帯ですぐに連絡がつく、メールですぐ返事が来ないと不安になる
この現代の若者達には、
手紙を待つ間に考える想像や思考の世界を理解することはできるのだろうか。
体験したことのない「待つ時間」を、行間の言葉を読み解くことはできるのか。