道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

合理精神

2024年10月05日 | 随想
合理精神というと、冷徹を連想してしまう人がいるが、それは偏った理解である。合理性の高い人から、その様な印象を受けがちだからであろう。クールでなくホットな合理主義者も多い。合理精神とは、心の持ち様が自然の理に適っていることである。したがって、科学的常識に則って物事を考える。情緒に惑わされることが尠い。そこが他者との同調の差し支えになることは多々あるに違いない。合理の対極に、不合理・非合理・無理・理不 . . . 本文を読む
コメント

コーヒーの実

2024年10月02日 | 飼育・栽培
嬉しいことに、コーヒーの実が紅熟してきた。精製の知識がないので検索したら、UCCコーヒーに、精製の方法についての詳しい記述があった。初めての体験ではあるが、精製は言葉ほどには難しくなさそうだ。完熟が楽しみ。 . . . 本文を読む
コメント

倫理と論理

2024年10月01日 | 人文考察
論理は言葉による説明の筋道。倫理は人の人たるに相応しい筋道。倫理はどこまでも、自然人に関わるものである。人偏を強く意識しなくてはならない。しかるに企業倫理とか政治倫理とか、自然人でない存在に倫理の語を遣うのは、意味的におかしい。法人企業や官公庁自治体などの団体には、コンプライアンス(法令遵守)があるばかりで、倫理の語を遣うのはまやかしである。無いものをあるが如く錯覚させる用法は、論理を混乱させる因 . . . 本文を読む
コメント

派閥消滅

2024年09月28日 | 随想
「一味」とは、志を同じくするという意味から、仲間・同志のことを謂う。「一味徒党」とも遣われ、古くから一派を表す歴とした日本語である。日本人は徒党を組むことが大好きである。ポーズかも知れないが「派閥」を日本の政治風土から消滅させようと、時の自民党総裁が自らの派閥を率先解散し、結党以来初めて党内の派閥をなくそうとした。一派を除いて、派閥は表向き党内から消えた。派閥という用語をいつの時代に誰が遣い始めた . . . 本文を読む
コメント

俗物嫌いの大俗物

2024年09月26日 | 随想
私は長いこと、人にとって最も大切な素質は品性であり、その人の品性は、謙虚・寛容・純朴という形で、外に顕れるものと信じて来た。前記三点を欠けば人は誰でも俗流に堕する。俗物には成るまいと、常に注意を怠らなかった。品性は天稟であるから、人為不能のものである。学んでも努めても身につくものではない。品性を尊べば、人は必然的に俗物嫌いに向かう。その結果、私は大の俗物嫌いになった。そこで、古希を目前にした頃、改 . . . 本文を読む
コメント