道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

畏み崇め奉るクセ

2024年12月05日 | 人文考察
私たち同胞が共有する同調性とか集団志向、殊に事大主義について、当ブログのカテゴリ〈人文考察〉の一環として長いこと愚考を重ねているが、最近ふとしたことから、新たな考えが泛んだ。それらは、歴史的に支配者や権力者から一方的に強制または感化され身に付いたものでなくて、被支配者の民衆自らが進んで、権威を畏み崇め奉る生活習慣を、遠く神代の時代以前から保っていたのではないかという見解である。これまで私は、日本社 . . . 本文を読む
コメント

続流鏑馬の謎

2024年11月08日 | 人文考察
こんなに違う!日本とモンゴルの流鏑馬 両国の競演は「最初で最後でしょう」 福岡市の神社で披露 (ニュース | RKBオンライン)今年は、鎌倉時代の元寇、文永の役から750年です。【写真で見る】日本とモンゴルの流鏑馬4日、福岡市の飯盛神社でモンゴル流の流鏑馬が披露されました。馬を乗りこなすの... 福岡市の飯盛神社で、神社恒例の「流鏑馬」に、モンゴルの騎士4騎が参加し、最初で最後の、日・蒙 . . . 本文を読む
コメント

グルメ難民

2024年11月06日 | 人文考察
インターネットの活用によって、私たちは、無限の情報が駆け巡る中で暮らす存在になった。今や私たち個人は、情報の大海を航海する小舟であって、進路は自分で選べるものの、昼夜を分たず無数に発信される、真偽も定かでない情報に常時接する人生を送らねばならない。私たちは昔と違って、情報の正否に、特段の注意を払わなくてはならなくなっている。地球の温暖化と砂漠化そして海洋汚染は、それらのどれもが、人間の営為による自 . . . 本文を読む
コメント

心意気

2024年10月26日 | 人文考察
私がこの齢になるまでの長い間、互いに心が通じ合ったと確信できた人々とのことを想起する時、その人たちの全てから、心意気というものを感じていたように思う。交誼を結ぶ期間の長短は関係ない。どんなに長くても、心意気の介在しない関係は、泡沫のようなものである。徒に長い交際期間があっても、心意気の缺けている人物とは、誼が深まらなかった。肝胆相照らす関係には、心意気という割符が必要不可欠であると思う。心意気とい . . . 本文を読む
コメント

前例踏襲と無謬信仰の源流

2024年10月07日 | 人文考察
世の中は優勝劣敗、リスクに充ち満ちている。となると、8割の人はこの世を無難に渡るために、リスクを取らない処世を身につけようとするかリスクを回避する方法の習得に腐心する。リスク管理などという、尤もらしい言葉も生まれる。予測できるリスクに対してならそれで好いが、予測できないリスクに対してはどう対処したら好いのだろう。予測可能なリスクなどたかが知れている。予測不能なリスクがあるから、世渡りが怖いのではな . . . 本文を読む
コメント