遅きに失する、英語ではtoo lateだろうか?私は短気な気性で、早きに失することでは人後に落ちない。これまでの人生での失敗は、それに因るものが多かった。反面、遅きに失したことは滅多に無い。遅疑逡巡(グズグズ)することを体質的に嫌う、一言でいうならオッチョコチョイである。拙速という言葉は、石橋を叩いても渡れない人たちが、即断即決派を難じるときの常套語である。だが拙速は、結果に対する責任の隠しようが . . . 本文を読む
放射能汚染水の海洋放出、議論はいろいろあるが、唯ひとつだけ、これだけは言わせてもらいたい。トリチュウム処理水は、海外の原発でも希釈して海洋に放出しているというが、そんな話は大多数の国民は初めて聴いただろう。為にする情報である。また、福島事故原発の廃炉作業に汚染水の海洋放出は必要だと国は言うが、これも為にする情報である。10年間検討研究して選択肢はこれひとつしか案がなかったのか?便宜性・経済性が優先 . . . 本文を読む
多様を知りたがる心が好奇心というものである。人によって好奇心に強弱がある。好奇心の強い人は多様を好み、浅く広く知りたがる。多様を好まずひとつのことに熱中するのも好奇心の表れである。子どもはなべて好奇心が強い。成人すると大方は専門を見つけ、専門に没頭するようになる。安住の場を見つけたことは幸福を見つけたことである。専門を見つけ得なかったか見つけようとしなかった人もいて、彼は多様に悦びを感じる人である . . . 本文を読む
愛したかどうかは 己のものである愛されたかどうかは 確かめるものでなく 感じ取るものだ人にとって大切なのは 愛されることでなく 愛することである愛することで 人は幸福を得る愛されることでは 幸福になれない愛を失う虞が 常に付き纏うからだ愛したことへの反対給付の愛なら 愛されない方が好いだろう愛されることに貪欲な人生は 不毛の荒野である愛する人生は 豊穣の沃野である . . . 本文を読む
全て人間の個性には、千差万別の違いがあるものだが、それは本質的に出来の違いと質の違いがミックスされているもののように思う。「出来の違い」は明瞭に外に顕れていて、自ら認めまた他からも認められるものである。体格、容貌、知力、体力、誰の目にも歴然として分かる。人が個性と感じるものの大部分が、これに該るだろう。それに対して「質の違い」は、表に顕われるものではない。感性、美意識、情操など、差異が微妙で本人で . . . 本文を読む