近くの小川(段子川)沿いの道を歩いた。その辺りは佐鳴湖の河口から1kmほど上流だが、ここ数年、ヨシやガマなどの抽水植物が両岸に繁茂し、流れは川幅の半分以下に狭まっている。
オオヨシキリの鳴き声が対岸から聞こえてきた。佐鳴湖畔では聴き慣れた声だが、これまでこの辺りでは耳にしたことがない。植生に誘われ進出して来たようだ。
上流の水量が減り、流れが緩くなって抽水性の植物が自然に定着し始めたのかそれとも、佐鳴湖の水質浄化活動の一環として植栽し始めたのかもしれない。
此処から家まで700mほど。抽水植物が更に遡上し続けてくれたら、数年後には、居ながらにオオヨシキリの声を聞き、水郷気分に浸る楽しみが増えるだろう。