ツルウメモドキの果皮が割れ、紅い仮種皮が目を惹く。紅い実を好むメジロが好む木の実のひとつ。子供の頃のメジロ獲りには、トリモチとともにこれが必需品だった。実の付いたツルをオトリを鳥籠に絡ませておくと、メジロが実を見つけて舞い降りると信じていた。
至るところの林縁で見られた植物だが、近年自生をあまりみかけなくなった。野趣があって、生け花に好んで用いられるところから、乱伐されたのかもしれない。
仮種皮の果肉には、種子の発芽を抑制する因子があり、小鳥の腸内で果肉を消化された種子だけが発芽する。栽培するには、丁寧に果肉を洗い落としてから種子を播くと、ほとんどが発芽する。
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