道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

浅茅ヶ原

2023年05月21日 | 随想



今年も目の前の川堤に、チガヤの銀白色の穂並みを見る季節になった。
穂が消えると紫陽花が咲き、梅雨になる。
チガヤの古名はチ(茅)だったという。穂のついた状態を、昔はツバナと呼んだらしい。

この草は穂を出さないと、人の目を惹かない。穂の無い季節のチガヤの草原は「浅茅(あさぢ)ヶ原」の様相を呈する。ススキの穂のない季節の「カヤトの原」と同様である。

チガヤの原はカヤ(萱)の原より草丈が低く歩きやすい。私はシバ(芝)より高くカヤより低いチガヤの原、「浅茅ヶ原」が原野の中で最も好ましく思う。翁・媼は、朝露に濡れた浅茅ヶ原を散策するのが似つかわしい。

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2 コメント

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Unknown (pon1103)
2023-05-21 19:49:32
今晩は。
近所の野っ原今が見頃です。
早朝、いちめんのチガヤは光を反射してとてもキレイです。シロツメグサも良いのですがチガヤがよいです。噛むと甘いと何かに書いてあり噛んでみましたが甘くなかった😅
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Unknown (tekedon638)
2023-05-23 19:15:34
@pon1103 pon1103様
コメント有難うございます。
チガヤの原、観れて羨ましいです。
私がブログ投稿した翌日には、当市の清掃課が土堤の穂並を刈り払ってしまいました。
放っていれば自然に穂が斃れるものをと残念に思いました。
いつもご高覧いただき有難うございます。
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