食品ばかりか人にも賞味期限というものがある。人は年齢によって力量が衰えることを避けられない。定年制度が必要な所以である。
選挙で選ばれる政治家は基本定年フリー、賞味期限を無視したり自覚しない陋習は改まらない。
最近では、川勝静岡県知事が賞味期限切れを自覚できず、舌過事件を引き起こし晩節を汚してしまった。
思えば2年前、難波現静岡市長が副知事を2期で退任した令和4年(2022年)の時点で、川勝知事は既に賞味期限が切れていたのではないか?川勝氏が難波氏に知事禅譲を示唆するも、見事に拒否された時である。
その後難波氏は静岡市長選に立候補し、圧倒的多数で当選した。実力で政治家になったのである。
川勝氏の面目は丸潰れ。人は独善に陥った時に、社会活動の終焉を迎える。
政治家は賞味期限を疾うに過ぎていても、居座ることができる代表的な職業のようだ。理由は、再選を繰り返す政治家に選挙民が馴れ合い、懐柔されてしまうからである。多選議員の政治的キャリアを政治的能力と誤認し、それに信頼を寄せる選挙民は多い。
能力限界に達した賞味期限切れの政治家は、引退して然るべきだが、これがなかなか身を引かない。
馴れ合ってしまった支持者は、その政治家の言動・行動に甘くなる。加えて支持者自身もそれぞれが能力限界に達し、判断力が衰え時代感覚がズレて来る。投票用紙に毎回同じ名を書きたがるようになる。
候補者の取捨選択、更新が行われないから、政権党は長老を気取る老害政治家と世襲議員ばかりになる。
賞味期限切れの候補者と投票者が互いにもたれ合い親しみ合う構図は、全国どこの選挙区でも同じである。
こうして、賞味期限切れの候補者は易々と再選を累ねる。
選挙民は出来るだけ若い新人候補者を発掘し投票すべきである。無能な若者が政治を目指す可能性は避けられないが、意欲と能力に富む有能な新人候補者の出現を促し、国会に送らなければ、政治家の新陳代謝は進まない。賞味期限の長い候補者を選ばなくてはいけない。
日進月歩の医学の使徒たる医師やIT技術者など、先端の知識・技術で生きる人たちの賞味期限は短い。
リスクをとってクリエイティブな仕事で世に認められた人々も、賞味期限を自覚している。そうならざるを得ないからである。それでも彼らの著作や作品に賞味期限というものはない。リスクをとった証である。
殆どの職業人には賞味期限がある。それは社会での有用性の問題で、職業を離れたひとりの人格には、何ら賞味期限はない。
いつもご覧いただき有難うございます。
自分でチェックしている方の賞味期限は、
延びる一方のはずですね。
チェック不要と考えている人が多いのが困ります。
私の場合は、連れ合いのチェックが厳しいので、今のところはお茶を濁しています。
賞味期限…
私も定年を迎えたのに、
職場から、残ってくださいって言われて、
今も働いていますが、
もう私も賞味期限なのだけどって思いました。
いまだに、現役時代と、同じ業務です😅
賞味期限の私が、毎日、鮮度チェックと賞味期限切れチェックをしています(笑