柿が美味しくなってきた。当地は次郎柿発祥の地、遠州森町に近い。
遠州人は次郎柿好きが多い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/3f/3c1e62ad20f0742b2715eb66466f8ebe.jpg?1700453124)
石田三成は関ヶ原の合戦に敗れて処刑される前、水の代わりに柿を勧められたが、胆の毒と云って断ったらしい。三成だけでなく、柿は身体を冷やすと信じて食べない人がいる。
老生は柿でお腹を壊したことなど一度もないから、取るに足らない風説だろう。
次郎柿は摘果後も熟成が進み、完熟するとスプーンを使わなければ食べられない。この完熟したものが老生には極上品だが世は様々、固くカリンコリンとしたものを好む人が多い。また、完熟を腐敗の始まりと誤認する人たちもいる。腐敗は腐敗菌が増殖することだが、柿は高い糖分と抗菌作用のある渋(タンニン)の相乗効果で、熟成から腐敗へ移行することはまず無い。安心して食べていただきたい。
柿はバラ科のリンゴやナシとは、ひと味もふた味も変わった果物である。
タンニンが多いこともあって、緑茶との相性が抜群なことも嬉しい。
昨年は鉢屋柿の干し柿を30個もつくった。雨や鳥から護るのが大変、夜は屋内にとり込まなくてはならなかった。
それに懲りて、今年は端から干し柿はつくらないと心に決めていた。
過日娘夫婦が伊那路にドライブし、道の駅で買った蜂屋柿を6個もってきてくれた。このくらいなら、干し柿にするのは何でもない。1人1個ぐらいが有り難みがある。
熟しきった次郎柿は、果肉を冷凍してシャーベットにする。これはお腹を冷やして胆の毒になること間違いないから、年寄りは食べ過ぎに注意したい。
やはり昔から言われて来たように、身体に冷え感を感じさせる果物なのでしょうね。
漢方では、食材を身体を温めるもの冷やすものに分けているようですが、柿は後者の筆頭かも知れません。私は柿より瓜類を食べると身体が冷える気がします。
私は身体を冷やすことを人一倍虞れていて、冬は産熱目的の筋トレが欠かせません。また、温かいものを摂り、中から温めることを忘れません。
かつて山で低体温症に襲われたことがあり、風の怖さを知ってから、風に晒されないよう気をつけています。
柿はビタミンC やポリフェノールの多いと聞いていますので、熱いお茶など飲みながら、たくさん食べたいと思っています。