道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

インナーマッスルに着目

2023年03月23日 | 健康管理
インナーマッスルは自分で触ることも動かすこともできない筋肉だという。アウターの骨格筋を動かすとき、脳の指示をインナーマッスルが受け、骨格筋に橋渡しする初動(起動)の役目を受け持っているらしい。主動筋を支え安定を図る機能も持っている。インナーマッスルが初動筋、アウターマッスル(骨格筋)が主動筋という関係である。筋肉運動というものは、インナーマッスルとアウターマッスルがワンセットで働いているらしい。

インナーマッスルが正常に働かないと、主動筋(骨格筋)にどれだけ負荷をかけ鍛錬しようとも、当然ながら正常には動かない。そうかといって、不随意筋のインナーマッスルを直接鍛錬したり強化することは不可能だ。

インナーマッスルが惰眠を貪らないよう覚醒させておくことが大事かと思う。脳とインナーマッスルとの連係を常に双方に知覚させておくことぐらいが、せいぜい私たちにできることだろう。

具体的には、骨格筋に毎日一度、30秒ほど静止負荷をかけて緊張させ、それを連結しているインナーマッスルに伝える。
負荷をかける方向を変えながら、順にインナーマッスルを脳に知覚させる。生活時間の隙間を使って、適宜インナーマッスルを刺激するのが好いと思う。

(インナーマッスルを知覚する方法)
体幹や四肢を思い切り伸展させ、骨格筋に静止負荷をかけた時、骨格筋が緊張するポイントがある。其処がアウターマッスルとインナーマッスルとの連結ポイントであるから、そのまま数十秒負荷をかけたままにしておく。同じポイントで荷重のかかる方向を変えてみて、最も緊張が高まる方向を静止負荷で刺激する。この方法で、全身のインナーマッスルを隈なく刺激することができる。

全身的な視野で行うインナーマッスル・トレーニングは、フレールの防止効果が高いのではないかと思う。インナーマッスルを脳が常時知覚してさえいれば、アウターマッスルの強化は、高齢者でも可能になる。ストレッチと違って痛くないのは、継続のための何よりの恩恵である。
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