地植えの桑の実がたわわに実っている。収量が頗る多いのは、驚くばかりだ。
ヒヨドリはこれが好物で毎朝大騒ぎ。収穫は彼らと分け合っているが、毎朝ジュースを飲みジャムを食べても、毎日結実する数が上回る。
英語ではmulberry(マルベリー)というらしく、横文字の商品名で流通している。
果実は赤から黒紫色に変わり、完熟すると黒く見える。それを食べるのだが、生の味はやや青臭みがあって、ブラックベリーには劣る。しかし、ビタミン、ミネラルなどの栄養成分はそれに勝るという。冷凍しておいて加糖し、ジュースにするのが扱いやすい。
葉は蚕の飼料として、永く人の暮らしと共にあった。日本は養蚕大国だったが、葉の収穫に忙し過ぎて、実の活用には関心がなかったようだ。実を採って食べたのは、もっぱら子ども達。遊びの合間に摘んで食べたことを懐かしがる人が、時おり足を停める。
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